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No.3 手指の疲労・痛み解消マッサージ&ストレッチ

 病院勤務の方のなかには,指先を繰り返し使う作業を日常業務とされており,手の痛みでお困りの場合も多いと思います。これは主に,手の内在筋が疲労するために起こります。内在筋とは,手の中に起始と停止がある筋肉のことで,母指内転筋,母指球筋,骨間筋,虫様筋,小指球筋などがあります。
 ここでは,特に疲れやすい虫様筋,骨間筋,母指内転筋,母指球筋に対するセルフマッサージとストレッチを2回に分けて紹介します。ぜひ試してみてください。
(北里大学医学部整形外科学 小沼賢治,北里大学病院リハビリテーション部 佐々木秀一)

虫様筋,骨間筋のマッサージ

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①マッサージされる側の手をもう一方の手で小指側からつかみ,人差し指と中指の中手骨間,中指と薬指の中手骨間,薬指と小指の中手骨間を親指で指圧します。
②手のひら側を指圧する親指は,虫様筋と掌側骨間筋を意識して押すようにし,手の甲側を押す人指し指~小指は背側骨間筋を意識して指圧します。
③手首側から指先に向かって,指圧する位置を移動させます。これを数回繰り返します。
【マッサージされる筋】
◯虫様筋 ◯掌側骨間筋 ◯背側骨間筋

虫様筋,骨間筋のストレッチ

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①人差し指から小指のDIP関節(第一関節)とPIP関節(第二関節)をしっかり屈曲させて,もう一方の手でその指をつかみます。そこからMP関節(第三関節)を過伸展させ,人差し指から小指まで の虫様筋と骨間筋を同時にストレッチします。
②1回20~30秒間を2~3回繰り返します。MP関節の可動域(動かせる範囲)は指によって多少異なりますので,それぞれの指を個別に行っても構いません。
【ストレッチされる筋】
◯虫様筋 ◯掌側骨間筋

※より詳しい内容を知りたい方は,書籍 『体操療法オールブック』をご参照ください。



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