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No.1 首のこり・痛み解消ストレッチ&マッサージ

 首のこり・痛みは,日本人では男性2位,女性1位にランクされる非常に多い愁訴の一つです。医療関係者の皆さんも,長時間にわたる手術やデスクワークなどで,多くの方が首のこり・痛みに悩まされていることと思います。この解消のために重要なことは,よい姿勢を維持することと,首まわりの頚部伸筋群,胸郭まわりの大胸筋や小胸筋の緊張をとることです。今回はこれらの筋肉に対するストレッチとセルフマッサージを紹介します。ぜひ試してみてください。
 長時間同じ姿勢での仕事が続くと,だんだん猫背になってきます。猫背に気がついたらそのたびに良い姿勢に戻し,これらの体操を行って,首こりゼロを目指しましょう!
(北里大学医学部整形外科学 宮城正行)


頚部伸筋群のストレッチ

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①座った姿勢で両手を頭の後ろに組みます。
②両手で首を押しながら前に曲げ,一番曲がった位置で10秒間維持しましょう。
【伸張される筋】僧帽筋上部、頭板状筋、頭半棘筋など


頚部屈筋群のストレッチ

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①首を後ろに倒します。
②より伸ばしたい場合は,額に手を当てて軽く押さえましょう。
【伸張される筋】胸鎖乳突筋など


頚部側屈筋群のストレッチ

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①首を横に倒します。
②より伸ばしたい場合は,首を倒している方向の手を,頭を越えるようにして側頭部に当てて,腕の重さを加えましょう。
【伸張される筋】胸鎖乳突筋、僧帽筋上部など


大胸筋のセルフマッサージ

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①大胸筋が付いている鎖骨の内側半分を,指の腹で数秒間じんわり押します。鎖骨自体ではなく,鎖骨の少し下の軟らかい部分を押しましょう。
②少しずつ外側にずらしながら押していきます。鎖骨の半分まで到達したら,反対側の大胸筋も同様に行います。これは,仕事の合間に簡単にマッサージすることができるのでおすすめです。

※より詳しい内容を知りたい方は,書籍 『体操療法オールブック』をご参照ください。

体操療法


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