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脳と嗅覚について

ある日の食事中、息子が突然

「このお茶、薬の匂いがする」

と言って苦い薬を飲んだ後のような顔をしました。

しっかり洗ったコップで、家族みんなが普通に飲んでいる同じお茶を飲んでいるのになぜ?

よーく話を聞いてみると、

1週間ほど前に苦手な薬を飲む時に、水に溶かして飲んでいたコップと同じコップだったのです。

こう感じた息子の反応には

脳との関わりが関係していることが考えられます。

〜  香りをキャッチするところ・・・

香りは揮発性の分子のため、空気中を漂います。

鼻から息を吸うとき、香りの分子は空気と一緒に鼻の中に入り、そこで人は香りを感じます。

 鼻の奥(副鼻腔の頂上・鼻腔の天井)に、親指大の特別な粘膜をもつ場所があります。

⇒この場所を嗅上皮と言います。

嗅上皮には嗅細胞があり、嗅細胞の先端(嗅毛)で匂いをとらえています。
匂いをキャッチすると嗅細胞の内部で反応が起き、それが電気信号に変えられて嗅上神経を経て脳に伝わります。

・香りの情報は、梨状皮質を経由して大脳辺縁系に伝わります。この大脳辺縁系は「古い脳」とも呼ばれていて、旧名では「嗅脳」と呼ばれていたそうです。
 
・大脳辺縁系とは本能や感情と関係する原始の脳で、尾状核・レンズ核・扁桃体からなる大脳基底核の外側を取り巻くようにあります。

このことから、感情や記憶を司る部位と、香りを嗅ぐことで刺激される部位は一致していることがわかります。  〜

このことが、苦い薬の匂いを感じた理由なのかな?と思ってしまいました(笑)

息子の場合は、コップの色の視覚的記憶から匂いを感じたのですが、逆に

アロマの香りによって懐かしい記憶を呼び起こすこともできるのです。






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