5月30日(火)メディア日記

 朝日新聞30日朝刊の「天声人語」の一文・・・
「創刊から101年。日本で最も古いとされる総合週刊誌が、長い歴史を閉じる。身びいきに言わせてもらえれば、時代の歯車がカチリと鳴る音が聞こえてくるようだ。(中略)最後の頁が校了したのは深夜だった。輪転機がまわり始めるころ、社を後にした。やり場のない思いを込め、暗い空を見上げる。さよなら。週刊朝日」

 歴史を歩んだ「週刊朝日」の葬送に応えてくれたのは、NHKの30日朝7時のニュースだった。編集部校了最後の夜の映像が流れた。部員の力ない拍手もあった。最後の編集長は、1970年生まれの渡部薫。「人々の記憶にとどめたい」と短い言葉。30日発売の最終号の見出しは「101年間、ご愛読ありがとうございます」。表紙は、ある日の雑多な編集部の広角写真だった。

 同性婚を認めていない現行制度は憲法に反するとして、婚姻届が受理されなかった男性カップルが国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、名古屋地裁は30日、「法の下の平等」を定めた憲法14条と「婚姻の自由」を定めた24条に違反すると判断した。一方で、国会が立法措置を怠ったとまでは言えないとして、賠償請求は棄却した。

 全国5地裁に起こされた同種訴訟で4件目の地裁判決。現行制度について2021年3月の札幌地裁判決は「違憲」、22年6月の大阪地裁判決は「合憲」、同11月の東京地裁判決は「違憲状態」としており、司法判断が分かれている。(毎日新聞)

 ジャニーズ問題に消極的だと批判されているテレビ朝日は30日、篠塚浩社長が記者会見し、「ジャニーズ事務所が対応策をとっていることを注視している」と述べ、「タレント起用に変更はない。ジャニーズ所属のタレントへの出演への影響はない」と言明した。

 SNSで「反日」などと中傷されたとして、大学教授らが自民党の杉田水脈衆院議員に損害賠償を求めた裁判で、30日、大阪高裁は、1審を覆し、杉田議員に33万円の賠償を命じる判決を言い渡した。 大阪大学の牟田和恵名誉教授らは、文部科学省などが交付する「科学研究費」を使ったジェンダー問題に関する研究の論文を2019年に発表したところ、その一部に「従軍慰安婦問題」に関する記述があったことから、杉田水脈衆議院議員が「ねつ造」「反日研究」などとツイッターに投稿するなどした。(毎日放送)

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