ゲームの主人公性別選択問題における自分なりの結論
最初に
ビデオゲームに関する話題の中で常に議論を引き起こすネタが、ゲームの主人公を男女どちらにするかという点です。
まとめサイトがアクセス数を加速させるために扱うネタになるほど、多くの意見が飛び交う論争が繰り広げられます。
男主人公を選ぶと「男のケツなんか見て楽しいのかよ」、女主人公を選ぶと「オカマかよ、ネカマは帰れ」等様々な意見が寄せられます。お互い自分の立場を守るのに必死なのか、楽しいプロレスの一種なのかを読み取ることは残念ながらネットでは不可能です。
昔は何の疑問も抱かずに自分の性別を選んでいましたが、異なる意見が存在する事を学び、改めて自分の考えを論理的にまとめることが出来ました。
結論: 基本は男性
メディアマニア(男性)は、基本的に男性主人公を選んでゲームをプレイしています。理由は「男性主人公の視点を通した方が、世界やキャラクター(主に女性)との関係性が魅力的に見えるから」です。
男性主人公の視点の方が自分の持っているものの見方と共通点が多いため、登場人物や世界の捉え方に違和感を持たずに済みます。主人公=自分とまでは行かないまでも、似た視点は没入感を高めます。雰囲気に浸るためには性別が違ってしまうと少しズレを感じてしまいます。
キャラクターとの関係性も重要です。恋愛要素のあるRPG等に限らず、どんなゲームにも多少なり性別による差異が生まれると思いますが、そうした中でも女性主人公よりは男性主人公を介してNPCとの会話を楽しみたいという気持ちが強いです。
女性キャラが魅力的に映るのは勿論ですが、男性主人公にとってアツいのは親友ポジションの男性キャラとの関係。海外ではブロマンスとも呼ばれますが、性的関心の無い強い友情関係も見物です。
例外: 女性主人公が似合うゲームもある
ここまでは男性主人公を選ぶ理由をつらつらと書いていましたが、女性主人公で遊ぶゲームもいくつかあります。特徴は「暴力的要素が無い」「会話やストーリーにおける変化が最小限」「ゲーム全体のビジュアルが可愛らしく、女性の方が馴染む世界である」といった点です。代表的な例はポケモンですね。
古い価値観なのか、女性には暴力沙汰に関わって欲しくないという思いが捨てきれずにいます。それはゲームの中でも同じで、戦闘が起こる作品では極力女性を操作したくないという考えが強いです。
主人公の中にもよく喋るタイプ、選択肢から選べるタイプ、殆ど喋らないタイプと複数いますが、全く喋らないタイプであれば男女の差は生まれませんから、どちらを選んでも物語に変化が起こりません。
世界観についても少年よりも少女が似合う舞台も多くあります。先述のポケモンでもソード・シールドの世界は少女が旅するのに合っている感じがしました。CERO: Aのゲームに多く見られると思います。
条件は限られますが、女性主人公がマッチしているゲームもあります。自分の好みと合って尚且つ女性主人公が似合う作品は経験上非常に少なくはありますが。
極論: 本当は固定主人公が良い
ここまで書いておいて身も蓋もありませんが、本当は主人公が固定されている作品の方がお気に入りが多いです。
主人公が選べる点は多様なプレイヤーが自分の好みのキャラクターを操れる強みにもなりますが、同時に物語に固定の視点を付与できないという弱みにもなります。
主人公という物語で一番重要な人物に強い背景やテーマを与えるには当然それなりの設定が必要となります。性別等が自由に選べるとなれば個性が薄れてしまいます。
クレイトスが女性だったり、ライフイズストレンジが男子大学生の話だったりしたら物語の根幹が揺らいでしまいます。主人公とそれを取り巻く環境は固定されていた方がメッセージを伝える点では優れていると考えます。
性別が選択できるのは、主人公を自分の分身として自由に物語を進められるスカイリム等のRPGや、ストーリーに重点を置かないアクションゲーム等には合っていると思いますが、映画のような重厚なストーリーがある場合は主人公は固定した方が効果的に思えます。
最後に
ビデオゲームの主人公の性別を選ぶだけで対立が起きるのは平和な証拠だと思いますが、しっかり自分の立場を考えてみるのも楽しい経験でした。無意味と言えば無意味ですが。
こんなに難しく考える必要なんか無くて、「カッコイイから」「エロいから」とかの単純な理由で充分だと思います、結局プレイするのは自分だけなんですから。
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