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ライフスタイルは割に合わない

最近読んだ本の中に、ミニマリストの生活について書かれているものがありました。余計なものは買わず、無駄な支出を抑える生活は有意義ではありつつも、完全に志すには遠い道のりのようにも思います。ゲーミング自己開示の記事で書いた通り、自分の周りには贅沢品が溢れています。

そんな中でも自分に共感できた部分は、ブランド品を買わないという事。ファッションや生活雑貨、化粧用品等も同じ分類に入ると思いますが、これらは自分にとって高価なブランド品である必要がありません。

安かろう悪かろうという時代は15年前程度に終わっていたように思います。高いものを買った経験は少ないので分かりませんが、安いものを買って失敗したことも数えられる程度にしか思い出せません。

最近は広告やブランド戦略で、商品自体の違いよりも商品や会社の持つイメージが重視されているようにも思います。cmや投資家向けのwebページでも、デザイナーや企業のビジョンと価値観が大々的に宣伝されます。まるでその会社の商品を買うことがより良い生活に繋がるかのように。

勿論企業にとって良いイメージを持つことは大事だと思います。ただ個人的には、ライフスタイルまで提示されるのは何か違うとも思います。

文化や技術の発展のおかげで、現在では昔よりも多くの娯楽を選んで楽しめる時代となりました。同じ趣味を持つコミュニティもインターネットで容易に参加できるようになったため、個人のアイデンティティ形成にかかるコストは大分低くなったと思います。

そんな中でわざわざ、企業の提供するイメージを生活に取り入れたいという思いは自分には生まれなくなってしまいました。差額を多く支払う必要がある場合は尚更のことです。

昔はナイキのジョーダンが異様に欲しい時期もありましたが、いざ買ってもなかなか履く機会が無いことなどを考えると、欲しがって悩んでいる時間が一番楽しいことに気付きます。買ってしまえばピークは過ぎてしまいますから、どうせ次の消費を求めてしまいます。

企業理念やブランドイメージ、フィロソフィーよりも、メッセージが伝わりやすい映画やゲーム、スポーツや音楽の方が自分には合っているようです(比較的安上がりですし)。当然ゲームやプロレスに興味は無いけど家具や洋服にこだわりのある人もいることでしょう。その人たちを否定するような真似はしたくありません。

ただ、自分にとって興味の薄い分野の広告が、ネットサーフィン中に表示される機会が少なくなることを切に願うばかりです。


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