見出し画像

時を語らう『Koichi 写真展』(2022.11)


今回、メディアリンクコートで開催したのは、

『Koichi 写真展2022 ~時間を止める魔法の道具~』

Koichiさんは、3300万作品から選ばれる東京カメラ部10選2020年にも選出され、小説『今夜、世界からこの恋が消えても』『君が最後に遺した歌』などの表紙の撮影も手掛けられているフォトクリエイターです。

Koichi

今回は、Koichiさんが今まで全国各地をめぐって撮影してきた写真の中から春夏秋冬を感じさせる作品を厳選し、『日本の四季』をテーマに6日間に渡って開催しました。

■イベント概要やKoichiさんプロフィールはコチラ
https://note.com/medialink_inc/n/nab8ef97a7931

写真展の目的は、ファンの方と深く語り合うこと

今回、メディアリンクコートでKoichiさんが写真展を行う目的。それは、大きく刷りだした作品1つ1つを目の前に、来場された方と深く語り合うこと。

1枚の写真をキッカケに、その作品の背景や撮影のときの裏話・構図やデータ加工の方法に至るまで、写真やカメラ好きな人同士が共通の話題で、とことん語り合える。「これが写真展の一番の魅力」とKoichiさん。

そして「Koichi 自身のファン」になってもらうこと

いま写真を見る機会の大半はスマートフォンの画面ごし。SNSでは作品を見てもらえても、自身の人柄を出して、それをくみ取ってもらうことは、とても難しいもの。。

来場いただいた方ひとりひとりと直接、相手の気持ちを汲みとりながら目を見て話を交わすことで、撮影場所や撮影方法のことだけでなく、作品に込めた想いやKoichiさん自身の人となりも直で感じてもらう。

結果的に「Koichi 作品のファン」に留まらず、「Koichi (写真家) 自身のファン」になってもらうことを今回の写真展の目標に挙げられていました。

Koichiさんの写真に対する想い

写真家の道に進んだキッカケは身近にあった大切なアルバム

Koichiさんが写真の世界に足を踏み入れたキッカケ。それは、Koichiさんのおじいちゃんが大切にしたためたアルバムにあると聞きました。そのアルバムには、Koichiさんが生まれてからの成長の記録写真1枚1枚に『おじいちゃんのその時の想い』が手書きで添えられていたそうです。

そんな想いのつまった写真に、小さい頃から触れてきたというKoichiさん。そのアルバムに写真の神髄を感じたKoichiさんは、これが天職と、気づいたときには写真家の道に進んでいたそうです。

SNS全盛期だからこそ、フィルム写真の魅力を伝える。

Koichiさんは、今回メディアリンクコートに展示した「デジタルカメラで撮影したデジタル作品」だけではなく、今では見ることが少ない「大判フィルムカメラ」での撮影にも力を入れています。

シートフィルムを使用する「大判フィルムカメラ」は、アナログなゆえ撮影セッティングだけでも数十分かかる上、1枚撮るごとにフィルムの入れ替えや、暗室での現像作業など、手間やコストがかかるカメラですが、自分の手で写真を仕上げる楽しさと、デジタルとは異なる仕上りとなるフィルム写真に魅力を感じたというKoichiさん。

Koichiさんが使用する大判フィルムは、比較的メジャーな4×5インチよりも更にサイズが大きい『8×10インチ(250×200mm)』のフィルムカメラ。

一般的に普及している35mmのロールフィルムサイズ(36×24mm)に比べ格段に大きく、デジタル画素数に換算すると約5億8千万画素にもなるので、Koichiさんが撮る、その写真1枚の画質のきめ細やかさの違いがわかると思います。

Koichiさんは、全国各地をめぐり、デジタルスチールの撮影スキルを高めながら、この大判フィルムカメラのアナログ的な撮影技術も日々身につけていったそうです。

そんな中、Koichiさん自身、取り組むべきことだと強く感じ参画したのが「俵山の今を残すプロジェクト」。この大判フィルムカメラで仕上がる写真だからこそ『今を表現できる』と直感で感じたそうです。

このプロジェクトは山口県・俵山の自然や温泉、この地域で暮らす人たちの今を写真に残す取り組みです。Koichiさんは、ひと家族ごと大判フィルムカメラで撮影を行い、俵山の水で1枚1枚現像。撮影させて頂いた方たちへ額に入れてお渡しすることで、“次の世代にも残る写真”にしています。

この写真もその地域に突然行って撮れるものではなく、何年も通ってそこで暮らす人たちと語らい、相手を知って自分たちを知ってもらう。その信頼感が1枚の写真にも現れるとKoichiさん。

若い世代が大判フィルムカメラの技術・文化を繋ぐ取組み

Koichiさんがこのプロジェクトに参画するもう一つの大きな理由。それは、日本の中でも大判フィルムカメラを扱う写真家自体が少なくなっていて、このままでは大判フィルムカメラの撮影技術の継承ができなくなってしまうことに大きな危機感を感じたから。

撮影や現像技術と共にその文化も次の世代に継承すべく、Koichiさんたち若い世代が「大判フィルムカメラ」の技術・文化を引き継ぎ・次に繋ぐ活動を続けています。

被写体や仕上げる写真、そして、写真で伝えたいことによって「大判フィルムカメラ」と「デジタルカメラ」を使い分け、それぞれの特長を活かして写真に表現していくことができる所。それがKoichiさんの強み。私がこの話をお聞きして強く感じたことでした。

会期中コートには多くの方にお越し頂きました!

コート内にKoichiさんの『日本の四季』の世界観を表現

今回メディアリンクコートの会場内には、Koichiさんの40もの作品を展示しました。Koichiさんの感情が動いた一瞬をおさめた作品1つ1つの作風や仕上がりに合わせて、印刷素材やサイズを選定。

今回は、写真がより鮮明に映し出せる大型のアクリルフォトパネルと、絵画のような質感に仕上がるキャンバス生地に印刷し、Koichiさんが全国各地で撮りだめた『日本の四季』の世界観を会場内で表現しました!

仙台・東北だけでなく関東など遠方からファンの方がご来場

会期中、メディアリンクコート内には、非常に多くの方にご来場いただきました! 仙台・県内の方だけでなく、山形・岩手・秋田のほか関東など遠方からKoichiさんに会いにお越しいただき、Koichiさんとファンとの絆の強さを感じさせる6日間となりました!

お越しいただいた方は、作品をくいいるように見ていかれる方が多く、中には2時間近く作品を鑑賞されていた方、会期中に複数回ご来場されるファンの方もいらっしゃいましたよ。

感情が動いた時を、おひとりおひとりと、じっくり語らう。

Koichiさんは、お越しいただいたおひとりおひとりと、じっくりお話をされていて、Koichiさんの写真に対する想い、そしてKoichiさん自身のあふれる人柄の良さが人を惹きつけ・Koichiファンにつながっているんだなぁ~と感じさせる写真展となりました。

また、Koichiさんが使用する年代物の「大判フィルムカメラ」には多くの方が関心をしめし、普段みる機会が少ないカメラの撮影方法や、自身がなぜ大判フィルムカメラの技術や文化を残そうとしているのかを、熱心にお伝えしていましたよ~!

そして、Koichiさんによるポートレート撮影会も併せて開催。撮影した写真をキャンバスにしてお届けする特別企画として、Koichiさん本人に撮影してもらえるチャンスということもあり、ご参加された方たちは思い思いのワンショットをおさめてもらっていましたよ!

お越しいただいた方にご記入いただいた感想コメントノートには、作品に対する感想やKoichiさんの写真に対する強い想いについてのコメントだけでなく、「こーいちさんという人柄に感極まりました」「お人柄にも感動しました!」などのコメントも多く、「こんなにじっくりお話しできてすごく嬉しい」といったコメントが象徴するように、お越しいただいた方はたいへん満足されている様子でしたよ~!

画面だけでみる写真データから今後も残る写真にする大切さ

今回ご来場された方の中には、ご自身でも写真撮影を行う方が非常に多く、Koichiさんとカメラや撮影などについて内容の濃いお話をされていました。そんな中、Koichiさんが多くの方にお伝えしていたこと。それは、「撮った写真は、なるべくプリントアウトして、その作品をじっくり見つめ・今後も残る形にした方が良いですよ~」という言葉でした。

デジカメやスマホで撮影することが多くなった昨今、プリントまでしてアルバムなどで見ることが少なくなっていますが、今回大型アクリルフォトパネルやキャンバスで多くの作品を印刷・展示できたことによって、スマホ画面では気付きづらいモデルの髪の毛のなびき具合や花火の広がり具合・雨のしずく、夜空の色のグラデーション・桜の花びら一枚一枚に至るまで写真の細部まで表現されていて、作品がまた違った見え方になった、とKoichiさん。

大きく印刷展示できたことで、写真の細部に至るクオリティについて・そしてプリントして残すことの大切さを、来場された方もそうですが、Koichiさん自身も改めて実感されていたようでした。

カタチにする ❝ひと手間❞ に『人の想い』が込められる

SNSそしてデジタル写真が当たり前のこの時代だからこそ、カタチで残す大切さ…。『Koichiさんのおじいちゃんが残したアルバム』そして『大判フィルムの手間をかけ現像した額縁写真』とも相まって、このカタチにする❝ひと手間❞に『人の想い』が込められるんだな…と実感した6日間となりました。

『特別で幸せな時』

Koichiさんのモットーである「自分が誰よりも写真を楽しむこと」。この写真展でもご来場された方たちと「写真の楽しさ・撮影する楽しさ」についてイキイキと話を交わす姿がとても印象深く、

「今日 Koichiさんと会えて本当に良かった!!」
ファンの方にとって、そんな『特別で幸せな時』を、このメディアリンクコートで創ることができてホント良かった。。たいへんだったけど企画に携われた嬉しさをかみ締めたイチ担当者でした。。。

============================================


Koichiさんが全国各地をめぐって、感情が動いた一瞬をおさめた作品を、大型アクリルフォトパネルやキャンバスにしてお届けするオフィシャルオンラインショップも併せてご確認ください。     

 Hakuchuu's Gallery
 https://tosta.jp/shops/hakuchuu1882


写真展ではいつも手書き入りのコメントノートを作るそうです。
ご来場の皆さま、たくさんコメントを残していただき、本当にありがとうございました!

■MEDIALINK SNS

 メディアリンクコートの最新情報は、当社SNSでご確認ください。

 Twitter: https://twitter.com/MediaLink_Inc
 Instagram:https://www.instagram.com/medialink_inc/
 facebook: https://www.facebook.com/medialink.co.jp/



この記事が参加している募集

#カメラのたのしみ方

55,041件

#このデザインが好き

7,200件