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10人インタビュー企画 ⑥佐藤柚羽~スポーツとの関わりからにかほへ~

地域おこし協力隊 佐藤柚羽(さとうゆずは)さん

 にかほ市で運動教室の運営・コーチをしながら地域おこし協力隊として活躍する佐藤柚羽さん。出身は秋田県の北秋田市で、上京を経て現在、にかほ市で暮らしています。柚羽さんが、なぜにかほで働くようになったのか、にかほ市出身ではない彼女から見たにかほの魅力などを深堀していきたいと思います。

メディアラボによる「10人インタビュー企画」
〜地方で働く・活動する人々の想いや理由を探る〜
都心では、地方で働くことの良さを知る機会が少ない。でも、「かっこいい」「おもしろい」取り組みは、場所を問わず人を巻き込める魅力がある。商業施設の少なさや交通の便が悪いことなどを上回る、地方ならではの魅力とは一体何なのか?メディアラボメンバーが、にかほ市で活躍する10人のインタビューを通して探り、深堀り、記事で伝えるインタビュー企画です。

Q: どんな学生時代でしたか?

秋田スティーラーズとの出会い

 小学校・中学校時代にバスケットボールをしていたこともあり、スポーツに興味がありました。そこで、スポーツビジネスを学ぶために、秋田から上京して、東京の専門学校に進学しました。その後は、学んだことを生かして働きたいと思い、バスケットボールチームに関わる仕事をするために就職活動を始めたのですが、コロナ禍の影響もありなかなか就職先が見つかりませんでした。そんな中、SNSを見ていたところ、地元秋田県のにかほ市にある3 x 3バスケチーム『秋田スティーラーズ』に出会い、そのチームの下で何とか働けないかという思いで、すぐに問い合わせフォームから連絡しました。その行動が実り、インターンに採用いただき、結果的には就職することができました。


Q: にかほで働くことになったきっかけを教えてください

秋田スティーラーズから地域おこし協力隊へ

 SNSで見つけた『秋田スティーラーズ』の拠点が、偶然にかほ市にあったこともあり、就職が決まったことをきっかけににかほ市で働くことになりました。その後、勤め先の秋田スティーラーズがにかほ市から地域おこし協力隊の枠を一ついただいたため、私が地域おこし協力隊として活動し始めました。現在は、『秋田スティーラーズ』を辞め、地域おこし協力隊に力を入れて活動しています。


Q: お仕事の内容、やりがい・苦労を教えてください

運動教室を通して子どもと交流

 今は主に、公民館などを利用して、子どもに体の使い方を教える運動教室の運営とコーチをしています。今までは不定期で開催していたのですが、今年の11月から、週に一度の定期運動教室として、本格的に運営を開始しました。活動時間は、子どもの集中力も加味して、一回50分で集中的に行っています。そしてこの運動教室は、子どもが楽しみながら運動をする中で、自然と体の使い方や動かし方が身についているということを目標にして開催しています。やりがいとしては、見に来てくれた親御さんから、「うちの子が楽しそうにやっていた」「最近体力がついてきてね」などの言葉を頂いたときに、やってよかったなと思い、やりがいを感じます。そんな中、子どもを相手にするので、メニューやプログラムを考えるのが大変だったり、子どもの考えていることを汲み取ってあげたりするのが難しいと感じます。



Q: 今後の展望を教えてください

今後もバスケと関わっていきたい

 今の活動は子どもをメインにしていますが、今後は子どもとか関係なく、元から興味のあるバスケに関わる仕事をしたいなと思っています。具体的な展望はまだ決まっていないので、地域おこし協力隊の任期の残り一年の間に、明確なビジョンを固めていきたいと考えているところです。地域おこし協力隊としては、残りの一年で、運動教室の人数をさらに増やして、盛り上げていければと思います。

Q: 読者へのメッセージ

 にかほ市は、外から来る人を受け入れてくれる方がいっぱいいると思います。外から移住してくるのは人間関係の面で不安があると思うのですが、みんなあたたかいのでその心配はあまりないので安心して良いと思います。あとは、災害が少ないし食べ物もおいしいし、とにかく住みやすいです。ぜひ機会があれば足を運んでみてほしいと思います。



インタビューしてみた感想

 年齢を伺ったところ、22歳ということで、私と同世代の方がにかほ市では活躍しているということに感銘を受けました。自分の働きたい場所に直接連絡をしたり、地域おこし協力隊で運動教室を開いたりするなど、行動力のすごい方だと思い、私もそんな行動力を見習いたいと思った次第です(笑)。今後も、そんな柚羽さんのスポーツを通したにかほ市での活躍を追っていけたらと思います。

執筆者:メディアラボインターン 長山想大

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