【ゼミ紹介】神保雅人先生編

こんにちは、編集部なるしまです。春を迎え温かく…と思いきやむしろ夏の様な暑さが続きますがいかがお過ごしでしょうか。
今回は千葉商科大学サービス創造学部のゼミナール紹介というテーマで、神保雅人じんぼ まさと先生に取材させていただきました。
先生の担当する講義やゼミナールの進め方などについてお伺いしてきました。また、学部創設に関わるお話もお聞き出来たので、是非最後までお読みいただければと思います。皆さんの今後のゼミ選びや履修の参考になればと思います。

神保先生が本学部で担当する講義は、「情報処理」や「プログラミング(プログラミング1、プログラミング2、プログラミング3)」そしてゼミナールの研究2、研究3、研究4。しかし本学ホームページから確認出来る教員一覧を見ると専門は「物理学 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理」と書いてあり、なぜ物理学…?と頭が混乱しました。

そんな物理学を専攻していた神保先生がなぜ千葉商科大学で教鞭を振るうことになったのか、また神保先生が受け持つゼミナールではどういった内容を教えているのかについてお話をお聞きしてきました。

専門分野

『大学院では理論物理の研究室で素粒子論という分野を研究していたんですよ。その中で、数値シミュレーションで膨大な計算をして理学博士を取ったので、学内のコンピュータを使う頻度が多く、CPUチャンピオンにもなっていました。そうしたら研究室の先生から、それだけコンピュータが得意ならば、愛知県の学校でコンピュータを教える人を探しているのでどうか、と誘われ教員になりました。本来は理論屋なんだけれど、コンピュータで物理学の分野をやってきた結果かな。』

文部科学省傘下のプロジェクトに所属し、実験で使用する数値シミュレーションソフトウェアを開発するような仕事もしてきたという神保先生。物理学ベースでソフトウェアを作ったり、数値シミュレーションをしたりと、最先端のコンピュータにずっと関わっていたそうです。
前の学校では、経営情報学科で自分が知り得たことを反映させて、最先端のネットワークやプログラミングを教えていたんだとか。
サービス創造学部で教えているプログラミングは、経営情報学科で培った事を反映させて、学生がビジネスシーンでも使えるようなものを教えています。

ゼミナールで行っていること

『サービス創造学部と言うからには、クリエイティブな人になって欲しいと思って授業をしています。理学部みたいにハードウェアを作ることは出来ないけれど、何かモノを作ろうと思って、アプリケーションソフトウェアを作ってもらっています。プログラミングで論理的な思考を学んで、モノを作る上での創造性を学んでもらう。だから必ずしもプログラマー、システムエンジニアを目指すゼミでは無いです。サービス創造学部の就職先は幅広くて良い。だから進路は限定せず、何かモノを作ってみようという事をしています。』

ゼミナールで作成するアプリは、ゲームを作りたかったり、ツールを作りたかったりと、学生それぞれの個性が出るそうです。プログラミングの講義を履修していた学生は進みが早いんだとか…。

サービス創造学部の教員になるまで

『コンピュータ関係の学会理事をしていた時に、当時学部設置準備の委員だった商経学部の先生から、「大学設置基準で必要となる新設学部の教授が足りないから協力ほしい」と誘われたことがきっかけです。ちょうど当時勤務していた経営情報学科が他の学科と統合された後に、情報のコースが無くなってしまう話が出ていたこともあり、千葉商科大学に来ました。実はサービス創造学部創設当時のメンバーなんですよね。』

神保先生のご両親は中小企業を経営していたそうで、ビジネスは身近な存在だったそう。また、プロジェクトの担当教員も経験しており、当時あった「中国プロジェクト」では上海ツアーを企画し、プロジェクトにおける最初のリアルビジネス展開をしていたそうです。
更に、プロジェクト委員長時代には、現在プロジェクトを行う上で必要不可欠な「プロジェクト虎の巻」を作成するなど、現在のプロジェクトの基盤を作ったんだとか。

まとめ

物理学・素粒子論を勉強し続けた結果、最先端のコンピュータに関わり続け、コンピュータを教える事に…。人生とは予期しない方向に向かうものなのだと実感しました。また、学部創設当初のお話は、あまり知られていない学部の歴史に触れた気持ちになりました。
神保先生は、「肩書きが全てでは無い。サービス創造学部は楽しい。履歴書に書いてある様な役職が好きだったら前に所属していた所に残っていただろうしね。」と笑っていました。


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