Head up! ほら、UDライブがはじまるみたい。
こんにちは!Yellow!編集部のもんめと申します。
今年の夏は規制緩和によって、各地で様々な音楽イベントが開催されていましたね。
ちなみに私もこの夏は、フェスや単独ライブなど合わせて5つに参加してきました。充実しすぎた夏休みを過ごすことができました。幸せです…。
同編集部のメンバーと参加した音楽イベントについて皆様にお話ししたいなぁと思ったので、記事にすることにしました。
ライブについては磯貝プラムさん、インタビューについては私もんめが担当して、二人で作り上げる記事として執筆いたしました!
最後まで楽しんでいただけましたら幸いです。
The University DINING LIVE
2023年の7月22日に開催された、The University DINING LIVE、通称「UD LIVE」に行ってきました!
当日の準備からライブ終了後のchihiRoさんへの取材まで、たっぷりとお届けします!
会場は千葉商科大学の学生食堂である「The University DINING(以下UD)」。サービス創造学部プロジェクト活動のひとつである、THE UD・プロジェクトの学生たちが主体となり、例年開催されているイベントです!
しかし毎年開催とは言っても、某ウイルスの影響は例にもれず受けていて。中止になったり配信のみでの開催となったりしていました。
ですがそれを乗り越えて、今年1月は有観客が復活!!
そして今回有観客復活2年目の出演者は!
“JiLL-Decoy association”
JiLL-Decoy association、通称「ジルデコ」は、VocalのchihiRoさんと、Drumsでリーダーのtowadaさんが2002年に結成し、2006年メジャーデビューをしたバンド。ジャズ/ポップス/ロックをベースにしたオリジナリティあふれる楽曲を歌っていらっしゃいます。
実はジルデコの方々は、2年前のUD LIVEの出演者でもあるんです。
しかしその年は例の新型コロナウイルスこんちきしょーの影響で配信での開催でした。つまり有観客のUDで歌っていただくのは初なんです!!🔥
また、今回はジルデコのお二方に加えて、Yūki Nakaeさん(Sax)、Mineto Iwakawaさん(Ba)、Takuto Kudoさん(Pf)ら計5名でのスペシャル編成で、よりジャジーで素敵な音楽をお届けします!
ライブは見ることが出来るだけありがたいと思いつつ、やはり現地か配信かでは得られる栄養素のレベルが違いますよね!!
当日の学生たちを中心とした準備の様子、テンションマックスのライブレポ、そしてライブ終了後のchihiRo さんへの取材、そんな栄養満点の一日をたっぷりと書き連ねていきたいと思います!
当日準備
前日までも沢山の準備を行ってきた学生たち。
当日も午前9時から集合し、15時のライブスタートに向けて最終準備を開始!
この時間を観させていただくのってなかなか貴重な経験だと思うのですが、やっぱり良いですよね!筆者はライブや舞台のバクステを観たいがためにサブスクで見れるものでも円盤を買う!!!というタイプなので、撮影をしながら良さを嚙み締めていました。
その後ジルデコの方々が到着、演者さんを交えたセッティングや打ち合わせ、全体通しなどを行っていきます。
ジルデコの方々が曲リハをしている時に学生たちはお昼ご飯で。
生音の中で食べるUDのお弁当は格別でした( ̄▽ ̄)贅沢だ‼
開場・受付開始
そんなこんなであっという間に開場の時間。
どんどんお客様がご来場され、軽食&ドリンク販売カウンターもあっという間に長蛇の列!
本ライブの飲食メニューは全て当日限定!これも学生たちで案だしから行っているものです。流石すぎるよTHE UD・プロジェクト…!
嬉しい出来事!
実は撮影を行っていたら!
なんと!!
メディアプロジェクトのフリーペーパーを読んでいる少年が!!!!!!!!!!!!!!!!
UD内に置かせていただいていたこともあって、ほかにも数名手に取ってくださっている方がいらっしゃいました。嬉しいね。
ライブスタート
時刻はもう15:00
とうとうライブスタートの時間!
この日ジルデコさんが披露してくださった曲は計13曲。
セットリストはこちらになります
ライブイベントの途中では抽選会が催され、chihiRoさんがドキドキワクワクしながらくじを引く一場面も(^^♪
ジャズ系の音楽と今までご縁が無かったというのもあり、どんなもんなのかなあというマインドだったのですが、chihiRoさんが歌いだすともう空気が変わって。優しい歌声とジャズの曲調に「包み込まれる感覚」という言葉を空間で体現しているような、そんな時間でした。
中でも印象に残っているのは、「Take On Me」という楽曲の〈Take on me, take me on〉という歌詞の部分を会場の皆で一緒に歌うという一場面です。
皆と音楽をするって本当に楽しいなって改めて思いました。ライブを会場の皆で作り上げている感覚があってとても素敵なひと時でした。
少しでも曲の雰囲気が伝わったらいいなって思ったので、こちらの動画を置かせていただきますね。
本当は一曲ずつお話しをしていきたいところなのですが、
正直に申しますと、普通に聞き入ってしまい、あまり書き留められておりません。
ですが間違いなく、大変心の安らぐ時間でした。
ジルデコchihiRoさんにインタビュー!
UDライブで素敵なパフォーマンスを披露してくださったジルデコの方々。
なんと…!!
今回のイベント終了後、特別にジルデコのボーカルchihiRoさんにインタビューをさせていただきました!
このインタビューが始まるまで、いちファンの私はとても緊張しておりました。
しかし、chihiRoさんがとても明るく気さくにお話をしてくださったので、とても楽しいひとときとなり、あっという間にインタビューが終わってしまいました。
楽しかったなぁ…!
というわけで、ここからは!
そんなインタビューのお話をさせていただきます。
______UDライブを終えて、まずは率直な感想をお願いします!
chihiRoさん:「楽しかったです!!」
___本当にとっても楽しそうに歌唱されていましたね。
chihiRoさん:「楽しそうってよく言われるんです。(笑)」
「このイベントはとにかく、なんていい企画なんだ…!と思いました。あとは、地元の人との繋がりや街に根付いているイベントへの参加経験が今まであまり無かったので、感動しました。
大学でこんなことできるのすごい!というか、こんな学生食堂があるのすごい!(笑)」
このイベントが開催された場所「The University DINING」は、普段から学生だけではなく小さい子を連れたお母さんや、お年寄りの方。スーツを着た社会人など、様々な方に愛される場所となっているんです。
たまに小さい赤ちゃんを連れた親子を見かけたりするのですが、こっそり癒されています…。
今回のイベントにも様々な年代の人達が集まっていて、賑やかで各々の楽しみ方でライブに参加されていたのが印象的でした。もちろん私もとっても楽しんじゃいました…!
chihiRoさん:「子育て世代の人達もこのような場所だったら連れてきやすいですよね。
どんな人にも、音楽を楽しむ時間があったらもっと豊かな生活を送ることができると思うから、こんなイベントを地域の人々に楽しんでもらえることは素敵ですね!」
今は、インターネットがあればどこでも音楽を聴くことができますよね。
でも同じ音楽、同じ時間だったとしても、直接音に触れることって、より多くのエネルギーをもらえるような感じがします。
なによりライブって楽しい!
___普段出演されているライブと違って、「学生が運営している」という部分があったと思いますが、何か感じたことはありましたか?
chihiRoさん:「学生さん達が皆しっかりしていたので不安要素も無かったですし、もっと若者と一緒に取り組みたいので、良いチャンスをいただけたなぁと思いました。
音楽をやりながら、自分たちが音楽をやることによって、世の中が少しでも良くなるといいなぁとか。誰かにいい影響が及ぶといいなぁと思っているんです。
特に学生さんとかもっと子供とかそういう子たちに何か感じ取ってほしいなぁという想いが強いので、一緒にライブを作れたことがすごく嬉しいです。
なので、この質問に関しては学生さんしっかりしているなぁと!(笑)」
周りを見渡せばもっと世界は広がるよ
また、chihiRoさんが学生だった頃はどんな事をしていたのか気になったので、過去のことについても聞いてみました!
___学生の頃、どんな事に興味がありましたか?また、どんな事をしていたのですか?
chihiRoさん:「ずっと音楽の道に行きたいと思っていたので、自分で曲を作ったり、デモテープをレコード会社に送ったりだとかしていました。
大学に入ってからは、周りが皆毎日飲み歩いていて、こんな人達と絡んでいたらデビューできない!と思ったから、あまり友達を作らないようにしていました。
でも、なんかそういうことじゃなかったんですよね。
学年が上がり大学に馴染んできた頃から、大学にいるんだから友達と遊んだり、一緒に勉強したりとかそういう時間を持つべきなんだなぁと思いはじめました。
いざ友達を作ってみると、すごく音楽に詳しい友達がいたり、DJを最近始めた!なんていう友達がいたりして、すごい色んな音楽を知るきっかけになりましたね。
そこで、『一人でいてもしょうがないんだなぁ』とか『もっと周りの人。友達に影響されるべきなんだなぁ』ということを大学の時に感じました。
だからいっぱい飲み歩いたほうがいいよ(笑)」
「学校は中学校とか高校で、色々な人がいるから世界が広がっていくと思う。
あんまり他人のことを気にしない人達もいっぱいいるし、その方が気が楽な人もいるだろうけれど、いっぱい影響を受け合ってほしいなぁと思うよ。」
身の回りを見渡してみると、愉快な人が沢山いることに気が付きます。
___私はこの大学のサービス創造学部という学部には、教職員の方々含め、いい意味で面白い人が沢山いるなぁと感じています。
chihiRoさん:「サービス創造のサービスの部分かな?」
___そうですね!愉快な人が沢山いて楽しいです。(笑)
chihiRoさん:「いいね!私は学校の学園祭に出たことが無くて、学校でイベントが開催されることも知らなかったからただ勉強している感じだったなぁ。
学校の取り組みに参加しなかったことをすごく悔いているよ。友達はできたけれど、学校でどんな事をやっていたのかはわからないので、このようなイベントが開催されていて、ちょっと羨ましいなぁ。
学校の教授はもちろんだけれど、外部の人、大人の人とも交流して、すごくいい取り組みですよね。」
アーティストchihiRoに聞きたい。
アーティストの方にインタビューするという貴重な機会なので、私がアーティストchihiRoに聞きたい。って思ったことをお聞きしました!
chihiRoさんは、ご自身の楽曲の他にも他のアーティストの方の楽曲をカバーされています。
今回のライブでは、ORIGINAL LOVEの「接吻」やKIRINJIの「エイリアンズ」。yamaの「春を告げる」、映画『サウンド・オブ・ミュージック』で有名な「My Favorite Things」などの楽曲を披露されていました。
___今日のライブでも披露されていたカバー曲について、chihiRoさんご自身の楽曲と、カバーの楽曲を歌う時、何か違う部分があるのではないかと考えたのですが。
chihiRoさん:「そうですね。自分の言葉と自分のメロディーってそれだけでもう個性が出るので、言葉と想いを伝えるっていうところに集中できるんですけど、人の言葉とメロディーとなると、声でしか自分の個性が出せない部分があるんですよね。
楽曲をカバーする時は、自分のものって声だけになってしまうので、レコーディングの時とかに、声質を何回も聴いて、『私の声ってどんなだろう』ということを研究します。
ライブなどで、カバー曲を披露する時は、ある意味演じるというか、作った人達の世界の中に女優として入ってそれを演じるという感覚かなぁ。」
私はアーティストの方がカバーした楽曲を聴く時、また新しい曲の聴こえ方や見えていなかった部分が見えて、更なる魅力を発見できるところがとても好きなんです。
アーティストによっては全く違うアレンジにしていることもあって、ガラッと楽曲の雰囲気を見事に変えていて、つい聴きいってしまうんですよね。
___ツアーなどで地方を巡る時に楽しみにしていることは何ですか?
chihiRoさん:「食べ物かなぁ。」
間髪入れずに即答でした(笑)
「今度のツアーで行く九州は特に食べ物が本っ当に美味しいので。
あとはやっぱり場所によって県民性というか人が全然違うので、そこはすごく楽しみますね。
奈良県とか行くと、こっちが喋っているのに話しかけてきたりする。
『ちょっと今私が喋っているからさぁ!』って(笑)
もう友達かい!みたいなこともありますね。
東京は割と静かなんですけど、西の方に行くと皆ノリがいいからそれが楽しみだったりもしますね!」
寂しい時こそ音楽を。寄り添うような音楽を届けたい。
またジルデコとして8月4日に新たなアルバム『ジルデコ10~double~』をリリースされたばかりのchihiRoさん。ここで、音楽を人に届けるとはどのようなことなのかをお伺いしました。
chihiRoさん:「今回のアルバムを作る時に、この3年で感じたことが多すぎてほぼこの3年で感じたことを綴っている自分がいましたね。
コロナ禍でパンデミックが起こったということもそうだけれど、それによってこの国がどこへ向かっているのかとか、色々なことを考えなければならない中で、戸惑うことも沢山ありました。
なので、以前よりももっと音楽を自分たちがやることによって少しでも世の中が良くなるといいなぁと。
あと、やっぱり孤独を感じている人がいかに多いかということが明るみに出たというか、すごく感じたので孤独の問題というか。寂しい。心が満たされない。って思っている人達にどれだけ寄り添っていけるかなということは以前よりも考えていました。
人と会わないことに慣れてきてしまう『会わなくてもいける?』みたいな感じがしてきてしまうのだけれど、会うとこんなに楽しかったのか!ってなりますよね。」
こうやって改めて気付くことがありますよね。
突然音楽を直接伝えることができなくなった人達。
私ライブに行くことが生き甲斐みたいな人間なので、私は音楽をはじめ、多くのエンタメが規制されてしまった時、とてつもない寂しさを覚えました。その時の気持ちだけは自分の中に残っています。
そうやって寂しさを感じた時、直接は届けられなくても、音楽を止めないで届けてくれた人たちがいたから今日までやってこれたし、頑張れたんだと思います。
chihiRoさん:「最近思うんです。ネットで誹謗中傷する人達とかいるけれど、そういう人達って音楽を聴いていないんじゃないかなって。
もんめさんが寂しくなった時、音楽を聴くって言っていたけれど、それだけ音楽っていうのは癒したり気分を変えたりする力があると思うんです。
寂しいってどうしようもないよね。寂しい人は音楽を聴けばいいのになぁって思います。
音楽を聴こう!」
___じゃあ皆でジルデコの音楽を聴きます!
「もっと素直な音楽を聴いた方がいいよ!(笑)」
こんな前向きなchihiRoさんの考え方と歌がもっと色んな人に届いたらいいなぁって思います。
いっぱい間違えて、自分の正解を見つけて。
最後にchihiRoさんから私たちの世代に向けてメッセージを頂きました。
chihiRoさん:「今の学生さんって本当に真面目でいい人達だし、こんなにいい子なの?と思う反面、もっといっぱい間違ってみてほしいな。」
「私たちの時代、YouTubeとかも無かったから、聴きたい音楽はCD屋さんに行かないと聞けなかったり、テレビを録画してそれを何回も見たりとか、自分の見たいもの聞きたいもののために労力が必要だったの。CDも予約して買ったりね。
今って、YouTubeを開けば、音楽も聴けるし、動画も見れる。サブスクで聞きたい音楽を検索すれば出てくる。それはすごく夢があるよね。
でも、もしかしたら頑張って手にする喜びを感じにくくなっているのかもしれない。いい悪いとかは無く、こういう時代の流れだから。
なので、正解が無かった時代にはミュージシャンで間違い続けている人とかがいっぱいいたの。コード全然違うんだけどなと思いながら、陶酔している人とかもいて、そういう面白さがあったんですよ。
今の時代『勘違いしていたわ…』という人があまりないと思う。でも実は、この勘違いから生まれる面白さが世の中にはいっぱいあるんだよ。
正解が見える世の中で情報があるから正解にたどりつきやすいのだけれど、本当にその情報が自分にとって有効なものなのか。
沢山の声や大きな声ってみんなが『これが正解』という風になってしまいがちなので、本当にそうなのかなって疑う視点を持ってくれたら最強なんじゃないかなって思う。
疑え!大人を疑え!(笑)」
___自分を信じて行動することが重要ってことですね!(笑)
「そうだね!自分の頭で考えることが大事になってくると思う。情報があるから大変だよね。でも、惑わされずに自分で考えることがすごく大事!
自信もって!」
本当に大切なのは、自分の考え。自分がどうしたいか。私に今足りていないものはこれだ!って思いました。
本当はもっとお話ししたいことが沢山あって、寂しいなぁなんて思っていたのですが、「もうこのまま飲みに行く?!」なんて冗談を言ってくださったので、笑顔で取材を終えることができました。なんて素敵な人!
おわりに
皆さまいかがでしたでしょうか。
UDライブの雰囲気やジルデコの音楽、chihiRoさんの魅力が伝わっていたら嬉しいです!
ライブイベントに参加して、アーティストの方にインタビューできる貴重な機会を頂くことができて、もう感無量です。
音楽を聴くときに、「ルーツは何なのかな」とか、「歌っている人はどんな人なんだろう」なんていうことを考えることが好きなんです。
なので、今回ライブとインタビューを通してJiLL-Decoy associationの魅力、chihiRoさんの素敵な所を知ることができてとても嬉しかったです。
この記事を読んで「JiLL-Decoy associationに会いに行きたい!」って思っていただけたら、ぜひ!ライブに足を運んでみてほしいです!
素敵な時間を過ごせること間違いなしですよ。
またお会いしましょう☆彡
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