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定期購読:あなたの『選ばれ力』をアップするカラー戦略マガジン 035号「烏頭白くして馬角を生ず ~あり得ない状況から得られること~」

本日のお題


烏頭白くして馬角を生ず

(うとうしろくしてうまつのをしょうず)


こちらの意味は・・・

あり得ないことのたとえ。
また、あり得ないと思っていたことが実際に起きることのたとえ。

中国、戦国時代に燕の太子丹が奏の人質になった時、奏王から「頭の白いカラスが現れ、馬に角が生えたら国へ帰してやろう」と言われ、絶望していた。
すると、実際に頭の白いカラスと角が生えた馬が現れたため、丹は帰国することができたという故事に基づく。

(出典:故事ことわざ辞典)

だそうです。。。

本日はこちらのことわざから「あり得ない状況から得られること」を考えていきたいと思います!

はじまり、はじまり~!



本日の内容を画像でダイジェスト




あり得ないことが起きると、どうなるか?


良くも悪くも、あり得ない状況になると、感情が高ぶったり、気持ちが振り回されたりしますね。

私もこれまで、小さなことから大きなことまで、様々なことで「あり得ない!」とテンパったり、マイナスをプラスに転換できないかと、自問自答したりしてきました。

例えば小さなことでは、講演前の控室から、さぁこれから講演会場に向かいましょうという段になって、耳の奥がムズムズとたまらなく痒くなり、なんだなんだ!?と思っていたら、数日前に引っ掻いてできたであろうかさぶたが剥がれ、いきなり耳から飛び出してきたりとか(しかもデカい)

なんでよりによってこんな時に!と慌てました。
まさに「あり得ない!」ですよね。笑

大きなことでは、コロナで大打撃を受け、事務所を、銀座から川崎市の武蔵小杉に移転したことですかね。

「あり得ない!」と、気持ちが大きく揺れ動きました。

銀座で起業したからこそ、ドメインを「@ginza-mederu.com」にしていましたし、ずっと銀座にいると思っていましたので、銀座から移転するなんて「あり得ない!」の何者でもありませんでした。

「銀座に事務所がある」ことを大きな柱にしていた私にとって、銀座から出ることは、一度自分を壊すような、大きな出来事だったのです。



「銀座」じゃなくなることで私に起きたこと


事務所が銀座じゃなくなっても、弊社のイメージは落ちないだろうか?
今までのお客様は来てくれるだろうか?
客層は落ちないだろうか?

といった、売上に直結すると思われるイメージ戦略的な問題で、まず悩みました。

カラー戦略、イメージ戦略の仕事をしているので、なおさらです。

それからそもそも私は銀座が大好きですし、銀座の街を歩いているだけで流行の勉強にもなるので、高い家賃も勉強代だと思って「銀座」で起業することを決めたのに・・・という私自身の気持ちの問題もありました。

ぐるぐるぐるぐる、色々なことを考えました。

その度に、気持ちが上がったり、落ちたり。

友人に冗談で「都落ちだね」と言われて、冗談だとは分かっていても傷つき、その後回復した自分を「都落ちだね、って言われたお陰で強くなれた」と自分で自分を励ましてみたり・・・おぉ、痛々しい。笑

私は銀座に事務所があることが、弊社の価値の一つだと思っていたので、銀座じゃなくなったら、会社の価値が下がると思っていました。

そしてさらに、価値が下がるのだから、サービスのご提供の仕方を変えないといけないと思い込み、それまでのやり方を変えることに不安を感じたりもしていました。

悪い方に悪い方に、想像はどんどん膨らみ、間違った考え方をし、不安を醸成していきました。



自分の中の「核」と「オプション」の違い


でも、たくさん悩んだり、不安にもなった結果、今は、事務所が銀座ではなく、どこにあっても、お客様に喜んでいただける仕事をすれば、弊社の価値が下がることはないと確信しています。

当たり前のことなのに、予想だにしなかったあり得ない状況に惑わされてしまい、なかなか気付くことができませんでした。

確かに、銀座に事務所があれば、利便性が良いですし、高級感も出ますから、会社の価値の一つになりますよね!

でもそれはオプションのようなもので、メインである核の部分がしっかりしていることが、何より大切なんですよね!

逆に言うと、核の部分がしっかりしていなければ、銀座にあってもどこにあってもダメだし、核の部分がしっかりしていて、プラスアルファ、銀座のようなブランド感の高い場所に事務所があれば、なお良いね!ということになると思います。

「目の前で起きた状況」という表面的なものに惑わされ、核の部分とオプションの区別が付いていなかった私は、銀座じゃないと会社の価値が下がると思い込んでいました。

「銀座」というブランドに必死にしがみつき、「銀座」のまわしで相撲を取っていたのだと思います、自分のまわしではなく。

銀座じゃなくなると翼がもげるぐらいに思っていましたから、銀座に事務所があるというだけで、自分の実力を買いかぶっていたのかもしれません。

勘違いしていた、相当イタイ私です。苦笑

でも今は、考え方が変わりました。

表面的な「状況」が変わり、オプションが一つぐらい無くなっても、核の部分がしっかりしていれば大丈夫。
私の場合、その核の部分とは、お客様に喜んでいただく仕事をすること。
それさえしっかりしていれば、商売の太い細いや浮き沈みがあったとしても、やっていける。

ちなみに「オプション」は場所のことだけではなく、核以外の全てのことを指しています。

そう考えられるようになったので、気持ちが安定しました。

お客様に喜んでいただくことこそが、私の核、生きがいなんだと気付くことによって、核の部分に対する愛情が増し、その結果、核の部分に対する集中力も増し、自信が付いたからだと思います。

またこのように、「核」と「オプション」を分けて考えられるようになったことは、自分は何のためにわざわざ生涯をかけて、自営業で商売をしているのかを、考えるきっかけにもなりました。

起業家同士の異業種交流会に参加したり、自営業者が参加するようなセミナーに参加したりすると、「売上」というキーワードが1時間に20回ぐらい出てきます。笑

「売上」は起業家や自営業者の最大の関心事であり、共通のキーワードなんですね。

私もコロナ前、つまり銀座に事務所があった頃は、そういう集まりにしょっちゅう出かけていましたので、売上を上げることや、従業員の数を増やして会社の規模を大きくすること、支店を数多くつくることが、すごいこと、価値あることだと信じて疑いませんでした。

(後で詳しく書きますが、価値観は人によって違いますので、売上を上げることに価値を感じることを、批判しているわけではありません)

でも実は、売上を上げたいと思う自分がいる一方で、売上を上げることに本当はそんなに興味が無い自分に、強い劣等感を感じてもいました。

そうなんです、売上を上げることに、本当はそれほど興味が無いのです、私は。

なぜならば、私にとって売上、つまりお金は「支払いのツール」であって、自分の価値を図るツールではないんですね。
生きがいを感じるものでもないんです。

でも、そういう自分の価値観に気付かず、何年間もやってきてしまいました。
気付いたのは本当につい最近です。

ずっと、お金は自分の価値を図るツールだと勘違いしていましたので、「売上を上げる」ことを第一に考えることに、こっそり違和感を感じている自分に、劣等感を覚えていました。

お金に対する考え方は人それぞれですが、お金は自分の価値を図るツールなのか、否なのか、生きがいだと思うのか、思わないのか、価値観を明確にさせておかないと、私のように要らない劣等感を抱えることになるようです。

価値観を明確にする必要性に気付かず、お金は人の価値を図るツールだと思い込んでいた私は、売上が低い月だと、ダメなヤツだと自分を責めたり、起業して10年近く経つのに、今だ自分一人がエンジンのような会社の体制に、私が最低の経営者だからだと、自分を情けなく思ったりもしていました。

お金は自分の価値を図るツールなのか、否なのか、ちゃんと考えたことが無く、当たり前に自分の価値を図るツールだと思っていて、他の考え方をしたことが無かったので、自分を責めてばかりいて、結構辛かったです。

でも大好きな銀座から移転したことで、否応なしに自分の考え方を壊すことになり、そしてさらに否応なしに再構築することになったので、荒療治ですが「自分の価値を図るのは売上ではないと、私自身は考えている」という本当の自分の価値観に気付くことができました。

私自身が私の価値を図り、価値を感じ、生きがいだと思えるのは「お客様にどれだけ喜んでいただいたか」です。



自分の価値を図るツールは何?


こういう言葉を聞いたことがあります。

“ お客様からいただくお金、つまり売上は、お客様からいただいた感謝の気持ち。
だからいっぱいいただけるように頑張りましょう! ”

それはそうだと思います。

でもだからと言って、売上は自分の価値を図るツールかというと、そうとは言えない。

お客様からいただいた感謝の気持ち=売上

お客様からいただいた感謝の気持ち=自分の価値

なので、

売上=自分の価値

になりそうなものですが、

私の場合は、

売上≠自分の価値

なんですね。

人によって違うと思いますので、

売上=自分の価値
売上≠自分の価値

のどちらなのかを自分の中で明確にしておかないと、事業のやり方が違ってくるし、私のように、要らないことで一喜一憂してしまう、ということに気付きました。



真っ白な紙を広げた時に真っ先に書きたいことは何?


あり得ない状況になり、自分を一度壊して再構築すること、つまり一度「白紙」になることで、「自分の核」が見えてきますね。

あなたの場合、真っ白な紙を広げた時に、真っ先に書きたいことは何でしょう?

それがきっと、「あなたの核」ですね!

ですので、あり得ない状況から得られること、それは「自分の核」が分かることです!

状況が変わっても、あり得ないことが起きても、不動の「あなたの核」 は何なのか。

不動の「自分の核」を自覚できると、人は強くなり、安定します。

そしてより個性が際立ち、魅力を発信できるようになりますので、選んでいただきたい方から選ばれるようになります!

なんと素晴らしい!!

「あり得ない状況」→「白紙」→「自分の核」は3点1セットですね!

「自分の核」は何か、是非、お考えになっていただいて・・・そしてあなたの「選ばれ力」をアップしていただけたら、とても嬉しいです!



本日のカラー戦略的結論


あり得ないことが起きても不動の「自分の核」はなに?



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