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■自己理解は多面的にやろう②他者からのフィードバック 

■新しい窓を開けにいこう!

3つの視点から自己理解を進めるシリーズ
今回は2つめ「②他者からのフィードバック」についてお伝えします。

自己理解3視点

他者からのフィードバックは以前の記事でお伝えした、ジョハリの窓の
②BLIND:盲点の窓(自分は気づいていないが、他人は知っている自己)に該当します。

■自己理解は2つの側面がある

なぜ、自分の事を理解していくのに他者からのフィードバックが必要なのでしょうか。

実はわたしたちが己を認識するには、2つの要素で構成される必要があります。

▷内面的自己認識

 …自分による自分に関する認識。
(自己分析で深められる)
▷外面的自己認識
 …他者による自分に関する認識。
(他者からのフィードバックが必要)

「自分が自分の事をどう思っているか」と
「他人が自分の事をどう思っているか」
この2つのバランスは実はとても重要です。

他人の目ばかりを気にして自己表現ができないというのも問題ですが
また、他人の目線を気にせず自分の思うようにだけ自分を捉えているのも
社会で生きていくには問題になります。

なぜなら、私たちの認識には何らかのバイアスがかかっており
「内面的自己認識」で理解している自分と
「外面的自己認識」で理解されている自分との間にはズレが生じやすいからです。

一例として
「自分では出来ている」と思っている事でも
「他人から見たら出来ておらず」
思いがけない指摘を受ける事があると思います。

反対に「自分では出来ない」と思っていても
「他人からは出来る」と思われて、プレッシャーを感じる事もあるのではないでしょうか。

このように自分が思う自己と他人が思う自己があまりにズレていると
そのズレに苦しめられる事があります。

そのズレを正すために、他人からの視点が欠かせないのです。

■他者からのフィードバックを貰おう

自己分析と違い、一人ではできないため
率直にフィードバックを色々な繋がりの人にお願いする必要があります。

友人知人であれば、頼みやすいと思いますし
仕事関係であれば360度評価があれば個人的にはおすすめです。

とはいえ、いきなり「私についてどう思うか教えて!」と頼むと相手も驚いてしまうと思うのでステップと例をご紹介します。

・STEP1…自己開示をする
今自分が何に悩んでいて、どう思っているか伝える。
例)
「今、仕事のやり方について悩んでいて自分では解決できないから力を貸して欲しい」
「自己分析の課題があって、自分だけの目線ではわからないからアドバイス貰いたいんだ」

・STEP2…目的を共有する
特に何についてのフィードバックが欲しいのかを伝える。
例)
「自分に今の仕事が向いていないと感じていて、あなたから見て私に向いてそうな事ってあるかな?」
「仕事でリーダーシップをとる必要があるんだけど、私はどんなリーダー像が向いているかな?」

・STEP3…素直に受け止める。
相手が伝えてきた事が、自分の認識している「内面的自己認識」と離れていた場合は、否定的な意見に感じる事があります。
相手の答えが100%の事実ではないので、あくまで「相手はこう思っている」という事をまずは受け止めてみましょう。
例)
「伝えてくれてありがとう」
「なるほど、そういう風に見てくれてるんだね」

・STEP4…否定せず深堀りする
せっかくの機会です。
より自分の事を教えてもらいましょう!
例)
「ちなみに、どうやったらもっと良くなると思う」
「何でそう思ってくれたの?何かきっかけがあった?」

・STEP5…お礼とポジティブなフィードバック返しをしよう。
相手に率直な意見を言うのは、人によってはエネルギーを使います。
貴重なフィードバックを貰った事に感謝しましょう。
例)
「ありがとう。すごく参考になる。そうやって人の事を冷静に見れるところすごいよね」
ポジティブなフィードバックを貰えたら相手も嬉しくなります。

■フィードバック貰い上手になろう
実例はいかがでしたか?
少しでも参考になれば嬉しいです。

貰い方や貰う相手は様々です。

最初は相手の評価と自分の自己評価が違ったり、
予想外に厳しい事を言われて、ショックを感じる事もあるかもしれません。

そのため、まずはポジティブなフィードバックをしてくれそうな相手を選んだり
フィードバックをお互いしあえる相手を選ぶなど、ご自身の中でハードルが低いところから始める事をおススメします。

最初は抵抗があるかもしれませんが
第三者のものの見方や
感じ方に触れる事はすごく重要で
まして自分の事を伝えてもらうのは、とても貴重で価値のある事です。

他者からのフィードバックに耳を傾けて、新しい目線で自分を認識することが
自分をより良い方向にハンドリングすることにつながると思いますので、ぜひチャレンジしてみてください!

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