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■悩みの9割は人間関係?カウンセラーが教えるコミュニケーションのコツ

新年度がはじまってしばらく経ち
環境の変化にも少しずつ慣れてきた頃でしょうか?

環境が変われば、普段コミュニケーションをとる人も変化しています。
同僚、先輩、友人、恋人、家族

そんな普段接する人たちとのちょっとしたコミュニケーションのすれ違いが
大きな悩みに繋がる事はありませんか?

「悩みの9割は人間関係によるもの」ともいわれる現代。
本日はちょっと知ってるだけで人間関係を潤滑にする
コミュニケーションのコツをお伝えします。

■人は誰でも自分を理解して欲しい


「会話泥棒」という言葉を聞いた事がありますか?
話題や、会話の流れに関係なく、自分の話したい話題や
自分の事に話を持って行ってしまう人を表しています。

お恥ずかしい話ですが、今でこそカウンセラーとして
人のお話を聞かせて頂く事も多いわたし自身も
過去は沢山「会話泥棒」になっていました。

相手の話を聴いているようで自分の話ばかりをする
「自分のことを理解して欲しい!」という欲求に無意識に振り回されていたのです。

また、電車の中やカフェなどで周囲の会話にちょっと耳を傾けてみたら
実はそこかしこで会話泥棒が繰り広げられている事に気付くはずです。

でも実はこれ、気を付けてみると誰にでも当てはまる時がありませんか?
人は誰しも「自分のことを理解して欲しい!」という思いを持っているのです。

■人は“誰でも”自分を理解して欲しい


この欲求自体は自然なものです。
ただ、人は“誰でも”自分を理解して欲しいという欲求を持っているので
受け手である“相手を理解する”聞き手が不足しています。

では、あなたがこの相手を理解する聞き手のコツを身に着けたらどうでしょうか?
これができると、コミュニケーションをスムーズにして
人間関係の悩みを減らす事が可能です。

■コミュニケーションには段階がある


人は誰しも「自分のことを理解して欲しい!」という思いを持っています。
SNSでの発信も、友達に愚痴を話すのも自分を理解してほしいためです。

ではこの相手を理解するコミュニケーションは5段階のレベルに分かれているのはご存じでしょうか?
レベル0から4に上がるほど高度になっていき、相手を理解する聞き手になっていきます。

・レベル0
相手を理解しようとするのではなく、自分のいいたいことを言う
※相手の話を聞いていない、理解しようとしていない状態。
例)
A「聞いて!今日こんな嬉しい事があって!」
B「そんなことより、私もこういう事があったんだよね~」
A『話聞いてる!?』

・レベル1
相手を理解しようとしているが、相手に伝わっていない
※理解しようとは思っているが、自分のフィルターで判断してしまう(ジャッジしてしまう)状態。
返事が返ってきても、この人理解してないなって思って事はありませんか?
例)
A「聞いて!今日こんな嬉しい事があって!」
B「へ~、そんな事あったら辛くない?私なら嫌だな。」
A『私は嬉しかったのにな…』

・レベル2
相手を理解しようとして、相手に伝わっている
※そのまま相手の話をきいている状態
例)
A「聞いて!今日こんな嬉しい事があって!」
B「へ~、そんな事があったんだ。」
A『うん、そうなの』
オウム返しや、簡単な質問するだけでも理解しようとするのは相手に伝わります。

・レベル3
相手を理解しようとして、相手に伝わっていて、正しく理解できている
※相手の状況や背景、感情を理解している状態
例)
A「聞いて!今日こんな嬉しい事があって!」
B「へ~、そんなに嬉しかったんだね!」
A『そうなんだよ~!』

・レベル4
相手すら気づいていない背景を理解できている
※本人すら理解できていない事を理解できている状態⇒究極理解の状態
何にイライラしてるのか、何に不安なのか、なぜそうなのか
自分の感情(フィルター)を横におき、相手の感情にフォーカスしている状態。
例)
A「聞いて!今日こんな嬉しい事があって!」
B「そうなんだ、この前から頑張っていたからそれは嬉しいね!」
A『そう、そうだよ、私頑張ってたからこんなに嬉しいんだよ~!』

さて、あなたはレベルいくつの聞き手でしたか後

■コツは自分や相手の心に向き合う


常にそんなに相手の話を聞かないときけないのか?
というと、そんな事はありません。

コミュニケーションのレベルが高い事が素晴らしいわけではなく
あくまで自分の生き方を楽にする、悩みを減らすためにまずは
意識してみてください。

ポイントはちょっとした事です。
相手の状況を聞くこと。
自分の考えはすぐに伝えず、相手を理解しようとした後で自分の考えを伝える事。(まずは理解しようとするので十分!)
良い・悪いのジャッジは自分のフィルターを通しているので、相手から求められない限りジャッジはしない方がおすすめです。

そして最大のポイントは
上っ面のHowtoではなく
もっと自分や相手の心に向き合うことが大切です。

■自分の心ともコミュニケーションをとろう


常に相手の話を!と思っていると疲れてしまいます。
私も友人と話す時や家族と話す時は、聞き手モードはオフにしています。
ですが「今自分の事ばかり話してるな」や
「今は相手の話を聴く時間!」など
必要に応じて切り替えが可能です。

自分自身の今の状態がどうなのか?
客観的に意識できて切り替えができるようになると
相手とだけでなく、自分の心とのコミュニケーションも格段に取りやすくなります。

自分とのコミュニケーションがとれていると
不思議と周囲の人との人間関係も良くなります。

もし周囲とのちょっとしたコミュニケーションのすれ違いが
今のあなたの悩みに繋がっていたら
聞き手レベルをちょっと1段階上げる事からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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