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ココをまず押さえろ!暗記を制するための基本中のキホン

 

勉強するにあたって「暗記」ってめちゃめちゃ大事です。

まあ改めて言われなくても、暗記が重要だなんて誰でも知ってますよね。笑

 

超ざっくり言うと、僕たちが勉強する時にしなければいけない事っていうのはたった2つだけです。

それが「理解」と「暗記」ですね。

 

このStep3では今までずーっと理解の話ばっかりしてきて、暗記についてほとんど触れていませんでした。

でも、「理解する」ことと同じくらい「記憶する」ことも勉強では必須事項になってきます。

暗記を制すれば勉強を制することができるんです。

 

というわけで、今回から3回に分けて「どうすれば効率的にたくさんの事を暗記できるのか?」について説明していきたいと思います。

1回目となる今回は、そもそも暗記をするにあたってあなたが知っておかなければならない「基本中の基本」について解説していきます!

 

 

人はどうやって物事を記憶するのか?

 

暗記することについて、よく勘違いする人がいるんですよね。

「自分は一度にたくさんの事を覚えられないから、暗記は得意じゃないんだよね、、、」

 

ハッキリ言います。そんなこと言ってる人は、人間がどうやって物事を記憶しているのか、そのメカニズムを全く分かっていません。

「一度に多くのことを覚えられるかどうか」とか、マジで暗記に関係ないんですよね。

 

「どうやって人間は暗記をしているのか?」ということを、

これから脳科学的に説明していきます。

僕もれっきとした医学生なのでね。笑

 

 

例えばあなたが日本史の時間に「聖徳太子」という単語を目にしたとしましょう。

 

この時、目から入ってきた「聖徳太子」という情報は、脳の「海馬」へと伝えられます。

海馬って聞いたことありますよね?記憶の話をするときによく出てくる部位です。

海馬は入ってきた情報を一時的に保存する役割を持ちます。

あなたが見た「聖徳太子」という情報は、いったん海馬でキープされるんです。

 

その後、海馬に保存された情報は「重要な情報」と「重要でない情報」に分けられます。

重要な情報は海馬から「大脳皮質」という、脳の周りの部分(大脳)へと情報が移されます。

重要ではない情報は除外され、忘れられてしまいます。

 

つまり、あなたの脳が「聖徳太子は重要だ」と判断すれば大脳皮質へ移されるし、「聖徳太子?要らねえ」って判断したらその情報は忘れ去られてしまうんです。

これが、人間が物事を記憶する基本的なメカニズムです。

暗記1‐1

  

「短期記憶」と「長期記憶」の話もしておきましょう。

 

例えば、あなたがインスタのスイーツの画像を見て「あ、このインスタの投稿かわいい!」って思ったとします。

そしたら、あなたはそのスイーツの画像を一時的に覚えるようになります。

 

でも、時間が経つにつれだんだんとその記憶が薄れていって、1日もたてば「あれ、どんな投稿してたんだっけ?」って思い出せなくなるわけです。

これが「短期記憶」ですね。一時的に覚えておくだけの記憶です。

 

それに対して、あなたがそのスイーツの投稿を見て「私も食べたい!」と思い、実際にそのお店に行って同じスイーツを食べたとします。

そうすると、そのスイーツの記憶がより強く残るようになって、「あの時のスイーツおいしかったな~」って時間がたっても思い出せるようになりますよね。

これが「長期記憶」です。後からちゃんと思い出せる記憶です。

 

 

で、この「短期記憶」の役割を「海馬」が担っていて、「長期記憶」の役割を「大脳皮質」が担っているわけなんです。

海馬で情報をキープしている間は短期記憶がはたらいていて、長期記憶の場合は大脳皮質から情報を引っ張り出しているということです。

 

これで知識がつながりましたね。

暗記1‐2

 

 

勉強における暗記

 

海馬っていうのは、記憶のキャパシティーが小さい部位です。

覚えられることが限られていて、たくさんのことは覚えておけないんですね。

 

逆に、大脳皮質にキャパシティーの限界はありません。

覚えたら覚えた分だけ、ちゃんと思い出してくれるんです。

すなわち、長期記憶はいくらでもストックできるということ。

 

では、勉強に必要な暗記というのは「短期記憶」と「長期記憶」のどちらでしょうか?

 

そうです。長期記憶なんです。

長期記憶の中に勉強した知識をいかにストックできるか、これが勉強における暗記ということなのです。

 

さっきの「一度にたくさん覚えられない、、、」っていうのは、あれは短期記憶の話をしていたんですよね。

でも勉強の暗記は長期記憶なんです。だからそんなの関係ないんです。

どんな人でも、知識を長期記憶に落とし込めばちゃんと思い出せるようになります。

 

 

ここから本題。

なるべくたくさんの知識を長期記憶に入れるにはどうしたら良いのか?

 

それは、暗記をする時に自分の脳に「この知識は重要なんだよ!」って判断させることなんです。

「この知識は重要なんだ!」って海馬が認識すれば、その暗記したことを短期記憶で終わらせることなく、しっかりと大脳皮質のほうへ記憶を移してくれます。

だから、「今から暗記する内容を、いかにして脳に重要だと判断させるか」が暗記をするうえで最も大事なことなんですね

 

 

脳に重要だと判断させるには?

 

暗記をする時には「暗記する内容を脳に重要だと判断させる」ことに意識を向けるべきということが分かりました。

では、そのためにはどうしたら良いのか?

 

それは「何回もくり返し覚える」ことなんです。

 

現代文の文章を読んでいる時に、何回も同じ事を言っている文章が出てきたら、「お、もしかしてココ大事なのかも」って思ったことないですか?

授業中に先生が何回もくり返し口に出した内容は「ああ、ここ重要なんだな」って感じたことありませんか?

日常の授業や勉強で、くり返し話されていることや何回も書かれていることを、僕たちは「重要なこと」と判断するんです。

 

それは、脳も同じです。

何回も同じ情報が脳内に入ってくると「くり返し同じ情報が来てるから、この情報は重要なんだな」って判断してくれるわけです。

反復して知識を入れることで、短期記憶から長期記憶へその知識が移りやすくなるんですね。

 

さっきの「聖徳太子」の例で言えば、もし聖徳太子が日本史の授業の中でしか出てこないマイナーな情報だったとしたら、聖徳太子の名前を覚えるのはひと苦労です。

でも実際に、「一度に十人の声を聞き分ける」逸話で有名だったり、昔のお札の肖像画に使われたりしているので、みんな授業で聖徳太子を習う前からその名前を知っているわけですよね。

そうやって何回もくり返し目や耳にしているものは、ちゃんと記憶に残っているんです。反復して入れた知識は長期記憶として定着してくれます。

 

だから「暗記をする時は、反復して覚えろ」ってあらゆる人が言っているわけなんですね。

 

「暗記するには反復するしかないの?」「もっとラクに暗記できる方法ないの?」って感じてる人も多いと思うんですよ。

ただ残念なことに、暗記するためには反復するしかないんですね。なぜなら脳のシステム的にそうなってるからです。

勉強する人にとってはちょっと気の毒ですけど、地道に反復して暗記していきましょう。笑

 

 

反復の仕方はたくさんある


地道に反復するしか記憶を定着する方法はありません。

ただ、その方法についてはすごく色々なやり方があるんですよね。

 

コツコツと暗記するしかないからといって「英単語帳をただひたすら何周もする」みたいなことしかできないわけではありません。

「反復して暗記する」っていう基本は変わらないんですけど、そのやり方はいくらでも工夫できるよってことなんです。

 

そのやり方によって「効率的に暗記できる」方法もあるし、「なかなか覚えることができない」方法もあるというわけですね。

2回目からはその「効率的な暗記をするための方法」を紹介していきます。

 

 

 

次のセッション ⇩⇩⇩

暗記のコツは○○!暗記を得意にするための勉強法のススメ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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