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成長が早い人はココが違います。

 

勉強に限らずスポーツ、仕事、アートなどでも全部そうなのですが、

人には「成長がものすごく早い人」と「そこまで成長が早くない人」の2種類が存在します。

 

短い時間でドカーンと成長していく人がいる一方、いつまでたっても成長していない人もまたいます。

その人たちの「差」って何か知りたくないですか?

その「差」を知ることができれば、勉強でものすごく成長して、良い成績を取ることができます。

今まで上にいた人たちにだって、あっという間に追いつき、追い越すことができるのです。

 

 

イチローの努力

 

一時期、世界的に有名なメジャーリーガーである「イチロー」が子供のころに書いた作文が話題になりました。

「僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。」で始まるこの作文には、次のようなことが書かれています。

僕は3歳のときから練習を始めています。3歳から7歳までは半年くらいやっていましたが、3年生の時から今までは365日中360日は激しい練習をやっています。

365日のうち360日を練習に費やしているってすごいですよね。

彼はとんでもない時間を野球の練習に使っていたことが分かります。

 

イチローはアメリカのメジャーリーグで前人未到の10年連続200本安打を達成し、通算3000本安打という偉業を成し遂げています。

海外のファンも多く、たくさんの人から尊敬され愛されている選手です。

ものすごい成績を出しているがゆえに、一般の人は「さぞイチローには素晴らしい才能があったのだろう」と感じるかもしれません。

しかし、このようにイチローの過去を振り返ってみると、実はイチローという選手は「鬼のように努力していた人」だったと分かるんですよね。

 

彼はなぜそれほどまでに努力していたのか?

それは「彼の努力というものの基準が高いから」だと僕は思っています。

週3回のクラブチームでの練習で「自分はよく頑張ってる」と感じる人もいるでしょう。でもイチローにとっては、その練習量では足りないのです。

自分が「よく努力した」と思える上限値が、イチローの場合はとても高いのです。

 

 

努力のセットポイント

 

自分が思っている努力の上限のことを、僕は「努力のセットポイント」と呼んでいます。

セットポイントってあまり聞き慣れない言葉ですね。テニスとかバレーとかしてる人だと聞いたことがあるかもしれません。

 

 

医学でいう「セットポイント」というのは、僕たちの「体温」と関係してきます。

僕たち人間の体温は36℃~37℃くらいで一定に保たれています。それは人間の脳が体温を一定に保つように体の様々なところに指示を出しているからです。

「体温下がってるな~」って脳が判断したら、「服を着る」とか「鳥肌を立てて毛穴から体温が放出されるのを防ぐ」みたいなことをして体温を上げようとします。

逆に「体温上がっちゃってる~」って脳が感じると、「汗をかく」とかして体温を下げるように体に指示を出すんですね。

このときに、脳は36~37℃くらいを「セットポイント」とみなして、それに実際の体温が近づくように調節をしています。これによって、僕たちの体温は一定に保たれているんです。

 

 

状況が変わって、かぜを引き起こすウイルスなどの病原体が僕たちの体の中に入ってきたとしましょう。

病原体は僕たちにとって「害」ですから、僕たちの体は病原体をやっつけなければなりません。

 

このときに行われるのが、「セットポイントを上昇させる」ことなんですね。

平熱では36~37℃くらいをセットポイントにしていたのを、病原体を認識するとそのセットポイントを38、39℃に上げるわけです。

そして体のあちこちに「体温を上げろ」と指令を出し、実際の体温を38、39℃になるように上昇させているんです。

セットポイント

なぜ体温を上げるのかというと、僕たちの体を守る免疫細胞は平熱より高い温度のほうが活発にはたらくことができるし、逆に病原体は高熱に対して弱いからなんですね。

病原体に対して有利な状況にするために、体温を上げているのです。

なので、風邪をひいたときに熱が出るのは、実は僕たちの体自身があえて体温を高くしているからなんですよ。

 

まとめると、セットポイントというのは「体温をある値にするための基準」のことなんです。

基準があると、それに合わせるように体温が調節されていくのです。

 

で、それにあやかって僕は「自分の思っている努力値の基準」のことを「努力のセットポイント」と呼んでいます。

どういう使い方をするかというと、さっきのイチローの例では「彼は努力のセットポイントが高い(イチローが考えている努力というものの基準が高い)」って感じで使います。

 

 

あなたの「努力のセットポイント」は高いか?

 

成長が早い人や大きな成果を残せる人というのは、この「努力のセットポイント」が高い人ばかりです。

自分の努力のセットポイントが高くにあれば、それだけ努力量も多くなっていきます。

なぜなら、「自分はそれだけ努力しなければいけない」という思いがあるからです。

 

スマホの通信で有名な「ソフトバンク」の取締役(社長)である孫正義(そんまさよし)の話をしましょう。

彼はとあるスピーチで「僕より勉強している人はいない」ということを言い切りました。

彼は16歳の時に「アメリカでコンピュータを学ぶ」と言って渡米しています。英語が分からないから、周りよりも余計に勉強しなければなりません。

だから彼は「とにかく誰よりも勉強しなければいけない」と感じていたそうです。

結果として、孫正義は2週間で高校を終えました。大学に入っても猛勉強を続けたそうです。

 

彼は、努力のセットポイントが異常に高かったんです。「そんなとこまで努力するの!?」ってところまで彼はやっていたのです。

彼は「寝る時間以外のほとんどを勉強に使っていた」とも話しています。「それだけやらなければいけない」と彼自身が考えていたからです。

 

その人の努力の量は何に影響しているのか?

それは、「その人の努力の基準がどれだけ高いか」です。

 

努力のセットポイントが低い人は、あまり努力しようとしません。

努力のセットポイントが高い人は、圧倒的に努力量が多いです。

人間は、何もなしに努力しようとはしません。

「自分はこれだけ努力しなければいけないんだ!」っていうマインドがあるからこそ、人間はその量ぴったりの努力をします。

セットポイント2

 

あなたの「努力のセットポイント」はどのくらいですか?

 

 

思考が行動に

 

この努力のセットポイント、実はあなたが「自由に」決めることができます。

頭が良いか悪いか、関係ありません。

今までどのくらい勉強してきたか、関係ありません。

あなたはあなたの好きなようにセットポイントを設定できます。

 

「頭ねじれるぐらい必死に勉強しよう。『無理だ、』と感じてからが勝負!」ってふうに、セットポイントを高く設定することもできます。

「あんまり頑張りすぎることなく、それ相応の勉強量をしよう、、、」ってふうに、セットポイントを低くにも設定できます。

 

そして、あなたの能力に関係なく、その設定した勉強量だけ実際にあなたは勉強をします。

「勉強は1日6時間が限界だ、、」と思えば8時間までしか勉強できません。

逆に、「よし!8時間でも10時間でも勉強してやる!」と思えれば、8,12時間、あるいはもっと勉強できるでしょう。

 

すべては「意識」なんです。能力じゃないんです。

あなたは、あなたが「できる」と思ったところまでしか勉強できません。

言い換えるなら、あなたが限界を決めなければ、あなたはいくらでも勉強できます。

これはマジです。結局あなたを制限しているのは、あなたの脳なのです。

本当はもっとできるはずなのに、「いや、けっこう頑張ったし、、」って脳がリミッターをかけてしまうのです。

 

「これくらいでいいかな、、」って言葉が、あなたの努力を制限しています。

そのリミッター、いったん無視してみましょうよ。

「これでもか!」というくらい勉強してみましょうよ。

 

 

案外、やったらできる

 

もしかすると「いや、そんなの自分にはできないよ、、、」と思う人もいるかもしれません。

大丈夫です。意外とやってみたらできるものです。

 

分かりやすいのが「受験生」です。

1,2年のころは「休日に3時間くらいしか勉強できない~」って言ってたとしても、受験生になったら「勉強しないとヤバい!」ってなって8時間とか10時間とか勉強するようになるんですね。

だから、体力のポテンシャルとしてはそのぐらいあるんですよ。あなたの体はそんなに弱くない。

 

あとは頭の切り替えだけです。努力のセットポイントをとんでもなく高い所に持っていくだけです。

「何時間でもひたすら勉強する!自分ならできる!」

そう心に決めて意識を変えるだけで、あなたは劇的に成長することができるはずです。

 

 

やるしかないです。

  

 

 

次のセッション ⇩⇩⇩

「勉強つらい・・」と思うことなく勉強を続けていくための3つのこと

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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