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【給料に勝る医師の仕事の意味ーやりがい】年収いくらほしい...?[ペアMTG ヨツバ×ガチャ]

本記事は「年収はいくらほしいか」というテーマに対して
ヨツバとガチャがペアMTGを行い、それで得た発見や感想をまとめたものです。

ガチャ
医学部6年。「どうして○○なんだろう?」が口癖な探求好き。
モットーは『日々是好日』、MBTI診断は主人公型(ENFJ)。

テーマ設定の背景や目的を先に読んでいただけるとより楽しめると思います。


研修病院選びと給料、どれぐらい比例する?

初期研修病院のマッチング結果がとうとう出ましたね。
来春から新しい医師たちの生活が始まるわけですが、そんな現在の6年生は何をもとに病院を選んだのでしょうか?

2022年度の臨床研修病院の第一希望人数が多い順トップ10の給与月額を調査しました。

なんと、人気の病院の基本給は30万前後で、大きな差はないことが分かりました。
専攻医以降からは給与面も人気への影響があるのかもしれませんが、初期研修病院選びにおいては、一定以上の額がもらえれば良いと考える傾向が強いのでしょうか?

研修病院選びにおいて、給与以外にも、病院の規模感、地理的条件、プログラム内容、当直回数など様々な条件が上がると思いますが、一体給与以上の何か大切な条件があるようです。

薄給と言われる大学病院で初期研修をする意義

大学病院の1年次平均年収が307万円なのに対して、市中病院の1年次平均年収が451万円なので、給与以外に何を求める傾向があるのか、分析するために、大学病院のマッチング状況について考察することにします。

2022年度の臨床研修マッチング結果では、マッチ率100%となったのは、東京大学、東京医科歯科大学、京都大学、京都府立大学、大阪医科薬科大学、杏林大学、慶應義塾大学、横浜市立大学、関西医科大学、北里大学、東京医科大学、名古屋市立大学、昭和大学、東京慈恵会医科大学、藤田医科大学、東邦大学の16校でした。

大都市圏の大学が多いようですが、自大学出身者数割合は11.8%(慈恵医大)〜86%(北里大、東邦大)と様々です。

また、2016年のm3のアンケートでは、大学病院を選ぶ理由として、1位「出身大学代だから(18%)」、2位「様々な診療科・部門でバランス良い経験を積める(15%)」「臨床研修のプログラムが充実(15%)」、4位「臨床研修後の進路やキャリアを考えて有利(11%)」、5位「実家に近い(10%)」となっていました。
参考)https://www.m3.com/news/iryoishin/485375

しかし、大学病院を選ぶ条件として、「出身大学である」という理由は自大学出身者割合がバラバラなことや82%の人が挙げていないことから、強い理由とは言い切れないのかもしれません。

自分が大学病院をそれでも選ぶ理由

私は今年大学病院へマッチングしたのですが、その理由は、「臨床実習中、志望診療科でなくても、興味を持って勉強することができ、成長したと感じることができたから」でした。

初期研修の基本事項として『プライマリ・ケアに関する能力の習得』は重要視されていると思います。
プライマリ・ケアに関する能力向上にとても大切なのは、CommonDiseaseを沢山みることができることではなく、各科を一生懸命勉強することができるかという点にあると考えています。

私は、臨床実習中でも積極的に他大の病院や市中病院での実習も受け、自分の学習力を試すようにしていたのですが、自分の成長方法をよく分析する機会となったので、おススメです!
※自身の大学以外で、実習を引き受けてくれるかどうかは、病院次第ですし、申請も時間がかかるので、ご注意ください。(もともと学生や研修医を引き受けている場合は、教育プランを立てている場合が多いので、引き受けてくれやすいです。)

実際、病院見学で見たいものは、医師の働く生の声や「○○病院らしさ」ではないでしょうか?
ぜひ、自分が求める「働く軸」を見つけるチャンスにしてみてください。

給料に勝る仕事の目的とは?ー自分らしい働き方

給料に勝る仕事の目的とは、「『自分らしい働き方』が実現できるかどうか」だと考えています。

例えば、初期研修病院選びで言えば、自分独自の視点から選択している人ほど、自分の目指すものが明確です。
将来像を意識すれば、どんな成長を遂げるために、どんな環境・生活が必要か検討することができます。

給料以上に、「自分がどう生きたいか」考え続けられる環境を大切に、仕事をしていきたいと思います。


ヨツバから記事への感想

臨床実習中に他大の病院や市中病院の実習を受けに行くのはすごい熱心ですね。
また、プライマリケアに関する能力向上で大切なことが、各科を一生懸命勉強できるかどうかという視点も新しく興味深いです。
初期研修は1,2か月単位で異なる診療科を回ることは学生実習と同じですが、“実習”と“働く”は異なります。私はローカルルールや業務などでモチベ高く維持することが難しい時期もあったので、ぜひ上手いやり方を見つけて共有してくれるのを楽しみに待ってます。


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