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【読書】米澤穂信(著)『黒牢城』2023年に読了した中で、一番面白かった本。

2023年は、ビジネス書よりも、小説をたくさん読んだ1年になりました。
その始まりは、本屋大賞のノミネート作品を、全部読もうと思い立ったことからです。
ノミネート作品10冊を、全て読み終わった後、2022年のノミネート作品も読み進めていきました。

その中で、米澤穂信(著)『黒牢城』という作品があったのです。
この作品は、2022年の本屋大賞では9位でした。
そして、第166回(2021年下半期)直木賞受賞作品です。そのときに同時に受賞した作品が、今村翔吾(著)『塞王の盾』でした。
この2作品は、戦国時代の前半と
後半の物語で、少し空白の年月ができてしまいますが、続きものとして読むのも面白いのです。

米澤穂信さんの作品を読んだのは、この『黒牢城』が初めてでした。なので米澤穂信さんは、歴史小説を専門に書かれる作家さんなのだと思っていました。しかし、過去の作品を見ると、全く違っていました。歴史小説はこの作品くらいで、基本は現代ミステリー作家です。2023年には読むことができませんでしたが、今年は米澤穂信さんの他の作品の世界も体験したいと思っています。

『黒牢城』や、今村翔吾さんの作品を読んで、今年は歴史小説がマイブーム(この言い方も古くなりましたが)になりました。
垣根涼介(著)『極楽征夷大将軍』も、読み応えのある作品でした。そして今は井原忠政(著)『三河雑兵心得シリーズ』にハマっています。

思い返せば、去年のお正月は、こんなに歴史小説を読むことになるとは、思ってもいませんでした。ただ、読みたいと思う本を読んでいった結果です。
読んでも読んでも読み切れない本が、世の中には存在します。そんな中で、どんな本を読むかというのは、以外と大きな選択になります。

読みたいと思った本を、メモアプリにメモっていくのですが、そのメモでさえいっぱいになります。選りすぐって買った本なのに、更に読みたい本が現れて、積読本になった本もあります。
確実に言えることは、どんな本であっても、読んだ後の自分は、読む前の自分ではなくなっているということです。

来年のお正月はどんな自分になっているのかは、どんな本を読むかで、大きく変わるのです。

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