【読書】今村翔吾(著)『じんかん』を読了〜時代小説を堪能する〜
とうとう『じんかん』を読了してしまいました。
読み始めたのが6月4日なので、約3週間かかったことになります。
面白い小説には、一気に読んでしまいたくなる作品と、じっくりと味わいながら読みたい作品の2種類があります。
『じんかん』は後者の、じっくりと味わって読みたい作品です。
物語りの主人公である松永久秀は、信長に対して二度目の反旗を翻して、1577年10月10日、信貴山城とともに生涯を終えました。
享年68歳でした。
松永久秀が生涯を終えた1年後、有岡城で荒木村重が信長に反旗を翻します。
その物語は、米澤穂信(著)『黒牢城』で描かれています。
そして時代の物語りは、「本能寺の変」へと繋がっていきます。
信長に反旗を翻した武将といえば、松永久秀と荒木村重、それに明智光秀の3武将が思い出されます。
結果的に謀反を成功させてのは、明智光秀だけということになりました。
松永久秀と荒木村重には、接点はあったのでしょうか?
『じんかん』には荒木村重は登場しませんし、『黒牢城』に松永久秀は登場しません。
『黒牢城』では、荒木村重と明智光秀は接点はあったように描かれています。
1570年の織田・徳川連合軍による朝倉義景への攻撃の際、松永久秀と明智光秀も参戦をしていますから、この2人は面識があったと考えれれます。
戦国時代は、約140年間続きますが、織田信長の生きていた時代の物語りが、一番面白く感じられます。
特に畿内を舞台にした小説は、地元という事もあって、土地勘もあるので、楽しく読むことができます。
少し前に読んだ、和田竜(著)『村上海賊の娘』も印象に残っています。
『じんかん』を読み終えて、「じんかんロス」に陥りそうなところですが、対策は出来ています。
既に『塞王の楯』を読み始めているのです。
『じんかん』と同じ、今村翔吾さんの作品です。
じっくりと、味わいながら読み進めていきたい思っています。
読んでいるあいだ私の心は、戦国時代にトリップしているのです。
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