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『レイアウトは期日までに』(碧野圭著)をオーディオブックで聴き終える。

碧野圭(著)『レイアウトは期日までに』という小説を、オーディオブックで聴き終えました。
オーディオブックで小説を聴き終えた後にいつも感じることは、「やっぱり紙の本で読みたかったなあ」ということです。

『レイアウトは期日までに』という作品は、特に強くそう感じました。
なぜかというとこの小説は、装丁デザインが題材になっているからです。
装丁デザインが題材になっている小説を、オーディオブックで聴くなんていうのは、本当に愚かな行為だったと反省しています。

本のデザインのことは、これまであまり深く考えたことがありませんでした。
確かに、本屋さんで並べられている本は、見る人を惹きつけるようにデザインされています。

そう考えると世の中、本だけでなくデザイン性を考えた製品で溢れています。
部品や材料については、デザインよりも機能を重視します。
しかし最終製品となると、機能や性能と同じくらいデザインが重要になります。

人間は常に、デザインがかっこいいとか、ダサいとかいう判断をしています。
デザインを楽しめるということは、それだけ平和で幸せな状態であるといえます。

本屋さんに並べられているいる書籍が、全てある規格で決まっていて、タイトルのロゴもデザイン性のないものだったらどうなるでしょうか。
それこそ誰も本屋さんには行かなくなる気がします。

電子書籍やオーディオブックの場合は、本のデザインはあまり意識しません。
本屋さんに行く理由の一つには、並べられている本のデザインを楽しむというところもあるのです。
そして、読むことも当然考えますが、自分の部屋の本棚に立てたときのことを想像することもあります。

この小説を聴いて、本の楽しみ方がまた一つ増えました。
本は、読んで楽しむだけでなく、デザインも楽しめるものなのです。
そう考えると、自分の本棚の本がとても愛おしく思えてきました。

碧野圭(著)『レイアウトは期日までに』は是非、本屋さんで実物を手に取って読んで欲しい作品です。

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