『街とその不確かな壁』(村上春樹著)を読み始める。
村上春樹(著)『街とその不確かな壁』を読み始めています。
2023年4月に発売された、村上春樹さんの最新作です。
阿部謹也(著)『ハーメルンの笛吹き男』を読んでいると、中世のヨーロッパでは、外的からの侵入を防ぐために、街を壁で囲んでしまうということが、珍しくなかったということが書かれています。
ハーメルンもまた、街の周りに壁を築いていたのでした。
そのようなことを読んでいると、ふと、村上春樹(著)『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を思い出しました。
そして、そういえば最新作品のタイトルも『街とその不確かな壁』だったなと思い出し、無性に読みたくなったのです。
村上春樹さんの作品は、ずっと読み続けてきていたのですが、『1Q84』を読んだ後に、なぜかお腹いっぱいになった感じがして、もういいかなと思っていました。
しかし、結局その後に発売された『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』と『騎士団長殺し』も読んでしまっている自分がいるのです。
そして今回、『街とその不確かな壁』を読み始めています。
なぜか、読まずにはいられなくなってしまうのが、村上春樹さんの作品です。
村上春樹作品の独特の世界観には、どうも中毒性があるようです。
『街とその不確かな壁』は、17歳と16歳の男女のシーンから始まります。
そのシーンの表現が既に村上春樹作品の世界そのものなのです。
「そうそうこれこれ、この感じ...」と思いながら読み始めています。
これから先、どんな世界に連れて行ってくれるのか、楽しみです。
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