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【読書】『書くための勇気』・・・文章で人を楽しませる側になりたい。

書店に行けば、文章術を解説した本がたくさん並んでいます。
それだけ、文章を書くことに悩んでいる人が多いのだと思います。

『書くための勇気』は、副題に『「見方」が変わる文章術』となっているように、文章術を解説する内容であり、文章を書く勇気を与えてくれる本です。


著者の川崎昌平さんは、作家であり編集者でもあります。
主な著作に『ネットカフェ難民』のほか、多数書籍があります。

プロの作家の人は別として、一般の人が書いた文章で、「上手い文章だなあ」と感じることは、あまりありません。
逆に、下手な文章だと思うことは、よくあります。
文章が下手でも、何を言いたいのかが伝わればいいのですが、それすら伝わらない文章もあります。
もっと良くないのが、誤解を生んでしまう文章です。
文章を書くことは、簡単なようで、結構難しいものです。

「上手い文章」というのは、簡単に言えば、面白い文章のことです。
読む人を楽しませてくれる文章です。

基本的な文章のフォーマット的なことも大事ですが、やはり文章を書くからには、読む人を楽しませたいものです。


「書き続ける」に勝る「文章術」はありません。
川崎昌平(著)『書くための勇気』より


どれだけ文章術の本を読んでも、文章が上手くなることはありません。

ゴルフの解説本を読んだだけでは、ゴルフが上手くならないのと同じです。
やはり練習場でボールをたくさん打って、実際にゴルフ場で芝生の上でボールを打たないと、ゴルフは上達しません。

本を読んだけで、「自分はできる」と錯覚を起こしてしまうものです。
頭で理解はしていても、体は頭で考えているようには動いていないのです。

自分のゴルフのスウィングを、スマホで動画撮影をしてみた時に、愕然としてしまったことがあります。
自分の頭の中のイメージとは全く違うのです。

文章も似たようなところがあります。
自分では、なかなかいい文章ができたと思っても、何日か経って読み返すと、恥ずかしいくらい面白くない文章だったりします。
そこで挫折をして、文章を書くのを止めてしまうのは一番良くありません。
自分の文章を読み返すことによって、成長があるのです。
とにかく、書き続けることが、成長につながるのです。

この文章も、何日か経って読み返したときに、恥ずかしい思いをするのでしょう。
でも、そいうことが大事なことなのです。
何度も恥ずかしい面白いをしていると、徐々に慣れてきます。
あまり慣れすぎるのも良くないのですが、どこが悪いのかを分析して、今後に活かしていけばいいのです。

結局は、文章を書くことが好きになることです。
月並みではありますが、「好きこそ物の上手なれ」です。

文章を書くことも大事ですが、沢山の文章を読むことも必要です。
スマホで文章を読んでいると、どうしても流し読みになってしまいます。
これは仕方のないことなのかもしれませんが、できるだけ意識をして、熟読をする機会を増やします。

世の中、文章が溢れすぎています。
人間には、限られた時間しか与えられていないのですから、目に入ってくる文章を全て熟読するのは不可能です。
自分にとって重要だと思う文章を、深読みすることが大事です。

そして、あまり動画に甘えないことです。
動画も、いい面は沢山あります。
沢山ありすぎて、甘えてしまうのです。
文章を読むよりも、動画を見て音声を耳で聞く方が楽に決まっています。

文章というのは、目に入っているのは文字だけです。
文字だけで、五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚)を感じることができるのですから、文章というのは凄いものなんです。
そしてそれを感じる人間の脳も、凄い機能を持っているのです。
折角備わったその機能を、楽しまないと損です。

そして、その機能を楽しませる側になれることを、私は目標にしています。



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