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【読書】『仕事に効く教養としての「世界史」』読了〜歴史について考えさせられます〜

私の中では、世界史といえば西洋史というイメージがありました。
なので、西洋史を中心に学んできたのです。
中国の歴史も重要であることは分かっていましたが、なぜか苦手意識がありました。
しかし、出口治明さんの『仕事に効く教養としての「世界史」』を読んで、ショックを受けたのです。

この本の中に「世界の主要国の実質GDPのシェア比較」という表が掲載されています。
この表をみると、アヘン戦争前の1820年の中国のGDPの世界シェアはなんと32.9%もあるのです。
そして、イギリスもフランスもドイツも一桁です。
アメリカに至っては、わずか1.8%しかないのです。
それが第二次世界大戦後の1950年には、中国は4、5%になってしまっています。
この100年あまりの間に何があったのか、少し歴史を学んだ人なら知っている筈です。

中国のGDPシェアは、1600年でも29%有りましたので、世界史の中心はある意味中国だったということが言えます。
もちろんGDPだけで世界史を見る訳にはいきませんが、現在の世界史は、19世紀以降に西洋の目線で作られた物語ということが言えます。
歴史は、勝者が書き残すものなのです。

この先、例えば100年後の世界史は、どの国の目線で描かれているのでしょうか。
今まさに、その争いが始まっているように感じます。
歴史を書き残す勝者は、果たして・・・。


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