【読書】酒井邦嘉(著)『脳を創る読書』を読みはじめる。
読書の楽しみは、限られた情報を元に自分で考え、想像を巡らせることです。
私が、垣根涼介(著)『極楽征夷大将軍』を読んでいるとき、気持ちは鎌倉時代の末期に飛んでいます。読書をするというのは、そういうことです。
「行間を読む」と、良く言われます。書籍の情報というのは行間だらけで、スカスカの状態です。このスカスカの行間を埋めていくというのは、とてつも無く脳の能力を使わなければならないのです。
読書をするということは、活字という情報を元に、脳という想像する機能を使うことであり、例えるなら自分の足の筋肉を使って歩いているようなイメージです。
それに対して音声の情報は、自転車を漕いでいるようなもので、動画になると車の運転をしているような感じなのかも知れません。
紙の本と電子書籍の違いは、微妙なところです。脳の使い方としては同じように感じるのですが、紙の本は公園を歩くのに対して、電子書籍はスポーツジムのランニングマシンの上を歩いているようなイメージでしょうか。
「川奈ホテル」にて
伊豆の歴史あるホテル「川奈ホテル」には、ライブラリー(図書室)があり、そこにある本棚には古い本がたくさん並べられていました。時間がなくてどんな本があったのか、見ることは出来ませんでしたが、部屋には座り心地のいいソファーもあり、こういうところでゆっくりと読書ができれば、幸せだろうなと思いました。
活字の電子化は、止めることはできません。
活字の電子化が進み、紙の本がなくなってしまい、いずれこのような図書室が、世界遺産に登録される日が来るのかも知れません。
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