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読書日記⑥
少し読書ペースが落ちていたのですが、何とか読み切りました。
本日も2冊。
①天地明察/角川文庫/冲方丁
江戸時代の碁打ちであり算術家でもある渋川春海が、日本独自の暦を作成するまでの時代小説。2010年の本屋大賞にも選ばれています。
時代小説はあまり読んだことがなく、時代背景や情景描写を理解するのが大変で、3週間もかかってしまいました。
主人公春海やその仲間たちの情熱の強さ。こんなに夢中になれるものがあるって素晴らしいなと思います。夢を道半ばで終える仲間もいます。その思いを抱えて一生懸命になり、時には仲間報いられず悔しい思いもしながら、事業を成し遂げる。
物語の中で、春海は時代や政治に翻弄されながらたくさんの挑戦・失敗をします。一歩一歩しか成長しない。その地道さがとても胸を打ちます。
”春海”の名前は伊勢物語の和歌がもとになっているそうです。その由来がとてもかっこよくて好き。
②Lily ――日々のカケラ――/文藝春秋/石田ゆり子
女優・石田ゆり子さんのフォトエッセイ。石田さんが日々大事にされていることや生活のこと、愛猫のことが丁寧につづられた一冊です。
まず、表紙が素敵。石田さんの写真とタイトルが書かれたシンプルな表紙なのに、なぜだろう。マグカップとこの本が机に置いてあるだけでなんかお洒落になります。
石田さんの凛とした佇まいからは想像つかないけど、20代や若いころ、悩んでいた時期もあったのですね。こんな素敵な女性にも葛藤があったと知ると、私も勇気が湧いてきます。
また、その辛い時期には
自分と向き合う作業をものすごくしていましたね
と書かれています。休職して1,2か月は体を休めることに注力して、3か月になった今、少しずつ自分と”向き合う”ことができてきた気がします。自分と向き合うのは面倒くさいけど、楽しいとも感じます。いつか石田さんみたいな女性に近づけることを祈って。
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