読書日記⑭ロードムービー/辻村 深月

こんにちは。

読書ペースが戻ってきました。というか、めっちゃ上がっています。1日1冊ペースで読んでいて、止まりません。本読みすぎてる自分が怖い。笑

①ロードムービー/講談社文庫/辻村 深月

人気者のトシと気弱なワタル。小5で同じクラスになった二人は、徐々に仲良くなっていく。それをよく思わないクラスリーダーから仲間外れにされ始め、ある日二人は家出をするー。（ロードムービーより）表題作を含む4篇の短編集。

辻村先生の短編集は初めてかも。いつもの謎仕掛けの辻村ワールドがギュっと詰まった作品です。小学生、中学生、高校生、大学生を主人公にしているので、どこか懐かしくセンチメンタルな気分になります。どの作品もよかったけれど、一番好きなのは「ロードムービー」かな。おおっと思うどんでん返しがちゃんと待っている作品です。

どの作品も、伏線がおもしろいんだけど、少し解けきらない謎が残るんですよね。なんだろうこの感じ、と思っていたら、あとがきに答えがありました。この作品は「冷たい校舎の時は止まる」という作品の登場人物の過去や未来を描いたもののようです（読んでなくても十分楽しめましたが）。なるほど～、また読みたい本が増えてしまった。笑

あと、「かがみの孤城」に出てくるセリフと、同じセリフが登場する場面があるんですよね。これはどうつながっているのか。うーん、考えても分からない・・・。