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読書日記⑦|朝が来る/辻村深月

こんにちは。少し読書ペースが落ちてきてしまいました汗

でも最近は短編集とかではなく、長めの本を読んでいるから、まぁしょうがないですね。冊数にこだわってもね。だから本日は1冊のみの紹介です。

①朝が来る/文春文庫/辻村 深月

特別養子縁組をした夫婦のもとに、子どもの母親だと名乗る女性が現れる。「子どもを返してほしいんです―」

彼女は本当に子どもの母親なのか?目的と正体とは。

スロウハイツの太陽に続き、辻村先生の本を読みました。私が好きな辻村先生の作品1位は「盲目的な恋と友情について」でしたが、塗り替えましたね~。これが1位に躍り出ました。

インパクトのあるあらすじで引き付けるけれど、この作品のメインは人間描写の部分かな思います。辻村先生の作品はサスペンスやミステリーが多いイメージだったので意外でしたが、人間の心情をリアルに描いた作品の方が好みなので、その点は好きポイント。

子どもを育てたいのに授かれない夫婦と、子どもを産んでも育てられない女性。それぞれの立場がありありと表現され、読んでいて苦しい部分もありますが、それだけリアルでした。特に不妊治療の描写や、子どもを産んだ女性の苦労・周りの人ととの関わりの部分は、結構つらかった。でも読む手が止まらないほど、面白い。そして最後に少しだけ光が差し込み、なるほど「朝が来る」ってタイトルはこういう意味か、となりました。

この作品、映画化もされているみたいなので、そちらも見てみたいですね。

辻村先生にはまっちゃいそうです。次は「かがみの孤城」を読みたい。


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