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読書日記⑧|出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと/花田菜々子

こんにちは。

今日は図書館に行ってきまして、読みたかった本がたくさんあり豊作でした。特にこの本はずっと気になっていたので、見つけたときはテンション爆上がり。

①出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと/河出書房新社/花田 菜々子

夫とは離婚寸前、大好きだった仕事も最近上手くいかない。本が好きな作者は、出会い系サイトに登録し、出会った人それぞれにおすすめの本を紹介し始める―

これこれ!インスタ等でよく紹介されていて、気になっていたんです!マッチングアプリで婚活するはずが、ひょんなことから本を紹介しだした、みたいな本かなと思っていたんですが、初めから本の紹介を目的に出会い系サイトを使っていたんですね。

変な奴、体目的の奴、色んな人と出会っていくんですが、会話が面白い。実体験をもとに書かれた作品だと思うんですが、会話の内容をこんなに覚えていて、面白く書けるのがすごいです。会話文だけでその人がどんな人なのかイメージができます。

また、作者が仕事について迷っている部分は、今の私も多いに重なる部分があり。出会う色んな人の人生観・仕事観を知っていく過程は、私の凝り固まった考えにも響きました。

とくに、ユカリさんという方との出会いで、ユカリさんがコーチングをしている理由について話す部分があります。よく「好きなことを仕事にすべきか?」「仕事にすると好きでいられなくなる」議論あると思うんですが、ユカリさんの答えにはその議論の新たな答えを見た気がしました。その考え方が好きです。

色んな出会いを通して、作者は仕事やプライベートで新たな一歩を踏み出します。これも作者が”出会い系サイトで実際にあって本をすすめる”という行動を起こしたからだよなぁと思いました。行動を起こしたから、新しい価値観に触れられ自分が変わっていった。頭の中だけで考えてちゃだめだな、動かないと。そういう気づきも得られた1冊でした。

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