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勉強嫌いな生徒との付き合い方④

今回は「僕が常に心に留めていた「講師としての心構え」」についてです。

塾に関わらず、教育者として日々活躍されている方なら当たり前のことかもしれませんが、僕は講師として生徒を指導するという立場にある以上当然に備えるべき心構えがあると思います。
もちろん最低限の指導力があったうえで、持っておくべき心構えです。

1.生徒を下に見ない

確かに講師の方が人生経験も豊富ですし、何より指導者という立場です。
とはいえ「自分の方が上だ」と錯覚してはいけないと思います。

時には生徒が面白い解法を見つけ出したり、思いもよらない発想を出してくれることがあります。
塾としては講師と生徒という関係ですが、良い意味で刺激し合う関係であるべきだと思います。

2.「わからない」ことをダメだと思わない

何回やっても覚えられない子、間違える子に対して「なんでわからないの?」と思うことはありますか?
正直、僕もあります。

でも、それを決して口に出してはいけません。
わからないから塾に来ているんです。
何度やっても駄目なのは、回り回って講師の指導法に問題があります。
中には生徒側に問題があることもあると思いますが、絶対口にしないようにしましょう。

3.生徒に心を開かせる魔法の言葉

塾講師として5年間色々な生徒を指導してきましたが、僕の指導法の根幹であり、生徒に「この先生なら」と思わせる魔法の言葉があります。
効果が無かったらすみません。

それは「点数が上がったらそれは君が頑張ったから。点数が下がったら僕の指導法が悪い」ということです。

単純な言葉ですが、想像以上にこれを実践できている人は少ないと思います。
これは言葉で言うだけではなく、実践しなければ意味がありません。
実際に点数が上がれば生徒の頑張りをいっぱい褒め、下がったなら決して生徒を責めず講師が悪いということを強調しましょう。
その気になれなくても、せめて口だけでも言ってあげると良いと思います。

一旦のまとめ

これまで①から④まで書いてきたことを実践したからか、塾講師としての5年間は非常に楽しいものでした。
色々な塾で講師と喧嘩してやめてきた子や、いくつかの塾に通ったけど効果が無くて恐怖症になっている子などいましたが、そういう子たちが「先生の話なら聞こうと思う」「先生だから合格できた」と言ってくれたことは今でも宝物です。
卒業してからも遊びに来たり、高校生になってから「受験に向けて塾に行こうと思ったけど、先生じゃなきゃダメだと思った」と言って戻ってきてくれた子もいました。

受験は人生における重要な分岐点です。
塾に来て勉強の指導を任されるということは、人生を預けられてようなものです。
その子の人生の重要な時間を共に過ごし、いい思い出として僕の存在が残ってくれるといいな、と思って指導していました。

この記事が誰かの参考になり、それによって素晴らしい人生が送れると良いと思います

以降は気ままに授業法とか、生徒との思い出とか思いついたら書いてみます
あとはプロフィールにある通り趣味の話とかも・・・。

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