見出し画像

勉強嫌いな生徒との付き合い方②

「勉強嫌いな生徒との付き合い方①」にて書いた通り、勉強嫌いな子をその気にさせるためのゴールは「講師を好きにさせること」でした。

人間は第一印象がとても大切な生き物ですので、生徒との出会いから勝負は始まっています。
まずは、生徒との初対面時での接し方を書いていきます。

~初めの一回は授業をしない~

生徒が入塾する前に行う「体験授業」でも、既存のクラスに初めて自分が講師として顔を見せるときでも同じで、第一回目は授業をしません。
では何をするか・・・ひたすら生徒と会話します。

勉強ができる子でもそうでない子でも、小学生でも高校生でも、初めて見る大人の人に対しては警戒心を持ちます。
もちろん普通に授業をしていても自然と打ち解けていくものですが、僕は生徒との壁を最短で取っ払うためにひたすら話をします。

内容はどんなものでもいいのですが、ポイントは「生徒に話をさせること」です。
野球部の子に対しては「カーブとスライダーって何が違うの?」とか、美術部の子なら「僕はゴッホとかしか知らないんだけど、どんな画家が好き?」とか。
その子の得意分野の話に持って行き、好きなような話をさせます。

僕が講師として教室に入ってきたことに身構えている子でも、自分の好きなことや得意分野の話を振られるとみんなイキイキして話出します。
誰しも自分の好きなことを話すことは楽しいことです。

しかもそれが塾という場で、「嫌な場所」と思っていたところで自分の好きな話をできる。
どんな子でもすごくうれしそうにしてくれます。

そしてこれを行うことで、その生徒の個性を見つけることができます。
「自分から積極的に話す子」「自分から話すのは苦手だけど、友達の話にはよく混ざる子」「先生がリードすることで徐々に笑顔を見せてくれる子」など、それが今後授業を行う上で役に立ってきます。

デメリットは・・・教室長の目でしたね。
新米の頃にはなかなか厳しい目を向けられていましたが、2年目には看板講師と呼ばれるまでになりました。
結果第一の業界である以上、初めの洗礼は致し方無いと思っています。

次回は、授業をする上での注意する言葉遣いを書いてみます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?