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【経験談】機械職・電気職の公務員はきついのか?実体験をもとに解説

こんにちは、まさとです。あなたがこのページにたどり着いたということは…

公務員の機械職や電気職ってぶっちゃけきついの?それとも楽なの?

ってことが気になってるのではないでしょうか?私も公務員になる前はめちゃくちゃ気になって、ネットの情報を隅から隅まであさりました(笑)
でも、公務員の機械職や電気職の生の声って全然見つからないんですよね。そもそも絶対数が少ないし、情報発信している人はさらに稀です。
そこで今回は、大手メーカーから市役所の機械職に転職し5年以上働いている私が「公務員の機械職・電気職は楽なのか」をテーマに、実体験に基づいて独断と偏見でお話しします。

この記事を読めば次のことが分かります。

・公務員の機械職、電気職は民間と比べてきついのか
・自治体のきつさの見分け方
・オススメのキャリアプラン

進路に悩む学生さんや転職を考える社会人にとって有益な内容になっているので、ぜひ最後まで読んでみてください。

平均したら民間よりも楽。ただし自治体や部署によりすぎて一概に言えない

私は民間企業の激務部署から市役所のホワイト部署に転職したので、相当楽になりました。体感の労働負荷は民間時代の5%くらいです。もちろん残業はほぼ無く、有給休暇は毎年フル消化。そして、たたまたま私の部署だけがそうだったかというと、どうやらそうでもないらしい。一部例外はあるものの、他の部署の機械技師や電気技師も基本的には楽そうでした。
この違いはどこからくるのでしょうか。私は、役所が市場競争の外にいることと、機械職や電気職は発注者側であることが要因だと考えています。

役所は市場競争の外にいる

基本的に、役所は厳しい市場競争の外にいます。民間企業ならば同業他社に負けないようにシェアの拡大やコストカットに心血を注ぐ必要がありますよね。でないと厳しい競争の中で淘汰され、倒産の憂き目にあいます。
一方、公務員の機械職や電気職の多くが配属されるインフラ施設は"現状維持”が至上命題といえます。
・昨日まで水道から出た水が今日も水道から出ること
・先週収集されたゴミが今週も収集されること
・下水が今日も明日も流れていくこと
これがインフラのなすべきことです。そこにライバルはおらず、成長しなくても税収は安定して入ってきます。

機械職や電気職は発注者側である

機械識や電気職は公共工事を発注して監督することが主な仕事になります。つまり業者から見れば役所はお客様。発注者も受注者も対等な関係ではあるものの、実態としては受注者側が常にかしこまって対応していますし、役所側からの少々無理なお願いも通ります。
役所側からすると心理的に非常に楽ですね。ビジネスである以上、お金を出す側が強くなってしまうのは構造上仕方ないのかもしれません。
さらに、いざ発注してしまえば実際に手を動かすのは業者さんなので、要所で確認しにいく以外あまりやることがありません。機器の製作待ちで現場が動いてないタイミングなどは格好の有給取得日和です。

以上2つの構造敵な違いと、実際に官民両方で働いた経験から、私は平均したら民間よりも機械職・電気職の公務員は楽だという結論に至りました。
しかしあくまで全体平均の話。きつい公務員がいるのもまた事実です。老朽化した施設の頻繁な異常に昼夜問わず対応したり、人員不足が常態化している職場もあるでしょう。そういう場所で働く人がネットで「公務員の機械職・ 電気職はきついからやめとけ」と書き込むのも自然なことです。

つまるところ、最後は自治体ガチャ・配属がチャどいうこと。でもそんな結論では身も蓋もないので、次からは自治体のキツさの見分け方を紹介します。

自治体のキツさの見分け方2選

可能な限り人脈を使い、内部の人と接触して話を聞く

志望している自治体の機械技師や電気技師を知り合いの中から見つけることができればそれが一番強いです。ここだけの話が聞けるかもしれません。知り合いの知り合いでもいいので、何とか人脈をたどってみましょう。地元なら中学校の同級生が誰かしら入庁しているはずです。

プラントの運転管理を民間企業に委託しているかチェック

浄水場、下水処理場、ゴミ処理場、それらのインフラ施設は基本的に24時間 365日運転しています。問題は、その運転管理を誰がやってるかということ。もし自治体の職員だけでやっているのなら仕事がきつい確率が上がります。
一方で私の職場のように運転管理を民間企業に委託していると非常に楽です。夜間も土日も業者さんが管理してくれますし、多少の異常なら対応してくれますからね。
ではどうやって民間企業に委託しているのかを知ればいいのでしょうか?

方法①電話で聞く
直接聞けるならそれが一番確実です。正直に自分の状況を話してもいいですし、それが嫌なら「息子の自由研究で市の施設の運用方法をまとめてまして、ちょっと聞かせてもらってもいいですか…?」とか言ってもいいかもしれません(笑)

方法②インフラ施設解放イベントや一般見学に赴く
市の広報誌やHPを見ると、意外とインフラ施設の解放イベントをやってたりします。その場合、現地で説明してくれるのはほぼ間違いなく自治体の職員なので、運用方法について根掘り葉掘り聞いちゃいましょう。

方法③ゴミの持ち込みをして雑談から情報を得る
ほとんどの自治体は家庭で出た粗大ゴミをゴミ処理場に搬入できますよね。それを利用し、対応してくれた係員に雑談のふりをして「いま対応してくれてる方々って市の職員の方なんですかー?」とか聞いてみましょう。相手の仕事の邪魔にならないようタイミングは見計らってくださいね。

オススメのキャリアプランは「新卒で民間企業→しんどかったら公務員試験」

私がオススメするキャリアプランは、新卒チケットで民間企業に行き、しんどかったら公務員試験を受けるというものです。私がやったのもこれですね。理由は2つあります。

理由①ガチャを2回引ける

民間にいこうが公務員になろうが、最後は配属ガチャです。ならガチャを引回数は多いほうがいい。1社目で居心地が良ければそこにいればいいだけです。

理由②民間は新卒優遇、役所は平等

ガチャを引く順番が大事だということですね。皆さんもご存じの通り、民間企業は新卒を優遇します。一方で公務員試験は年齢制限くらいしかなく、新卒・中途にかかわらず皆平等。だったら貴重な新卒チケットは希望の会社に入るため使った方が得策です。
また、転職市場では公務員から民間企業への転職は難しい傾向にあるので、新卒で公務員になると身動きが取りにくくなります。

理由③視野が広がる

資本主義による市場競争や、株式会社の社員としての経験をしておくことは人生において絶対に損になりません。私は激務により心身が極限まで疲弊したものの、今思うと経験して良かったと思えます。
持論ですが、役所は新卒採用をやめて社会人経験がある人のみ採用してもいいんじゃないかと思うほどです(笑) 

楽な傾向はあるが絶対ではない。柔軟に動く姿勢が大事

私は社会の構造と自身の経験を総合して、公務員の機械職・電気職は比較的楽だという結論を出しました。しかしどこまでいってもケースバイケース。自分で納得したらえいやと飛び込み、状況を見て柔軟に動けばいいのです。その動き方を考えるときに、この記事が役立ててくださいね。

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