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ものがたりvol.7『屋根裏ひみつ結社』

こんにちは、作詞家の大貫理音です。気軽にりちゃって呼んでくださいね。
なぜか平板発音(カレシィ〜って尻上がりのアレ)で"りちゃ"と呼ぶ方が多いこの愛称はお気に入り。
こんな感じでnoteではスキあらば自分語りをしていますので、ぜひ名前だけでも覚えていってください。

さて今回は自分の屋号についての物語りをお送りします。
わたしの屋号は『屋根裏ひみつ結社』といいます。初対面で自己紹介時に「ヒミツケッシャ」とおすまし顔で言い放つと軽く笑いが取れますが、本人はいたって真面目に考え......たようにみせかけてポッとわいた感覚で思いついたものを長年使っています。

開業届を出して生業としても制作をしていますので、その作品や製品の通信販売を行なっている関係で、書類や通販のリターンアドレスにも平然と『屋根裏ひみつ結社』を記しています。そんなある日、通販のご注文者さんから「親から謎の団体から荷物が届いているよと言われました」とか「家族から危ない手紙?と言われました」というメッセージを何度かいただきました。

ご本人たちは気を遣ってくださったのかネタのように伝えてくださいましたが、これはもしかして笑い話のような笑えない話、かもしれません。このご時世ですし、特に未成年者の親御さんが心配されるような名前であるのかもしれません。何とも大変参考になるお話を聞かせていただきました。しかしながらこのネーミングはこれまでとこれからの活動のすべてを物語っているため、今後も変えようとは思っていません。

ものづくりをすること全般にいえることですが、こだわるべきところとそうではないところのバランスって難しいなあと思います。その上でわたしは3つのルールを自分に課しています。それは「意図的に誰かを傷つけることはしない」「間違えや失敗を恐れず逃げず受け止める」「自分に誇れる判断をする」ということです。
こういうものはわたしのセンスの問題で、法を犯しているわけではないので、何かあればきちんと説明ができる配慮があれば良いというのがわたしの考えです。ただ近々事業の関係で合同会社の設立を考えていて、そのときはもう少しマイルドな名前にしようかなあと非常に参考になった出来事でした。

わたしのnoteの仕様で今回も前置きが長くなりましたが、どうぞ最後までお付き合いいただけますと嬉しいです。さていよいよ由来について。

屋根裏とは?

屋根裏は屋根裏部屋の屋根裏です。屋根裏部屋のイメージって、わたしにとってはちょっとわくわくするものです。ただ実家にも今の住居にも屋根裏部屋はありません。一人暮らしの自分の部屋ともちょっとだけ違う憧れがありました。
星が好きすぎて星形アイテムを開発しちゃう自分にとって、夜空にはもっと憧れがあります。その夜空に少し近づけるようなユメとソウゾウがたくさんつまっている......ように思えるそんな聖地、それが屋根裏。よし「屋根裏」を使おう。

夜は訪れるもの。

『屋根裏ひみつ結社』の夜(アコガレ)の定義は来るものでもなるものでもなく、自らの意志で訪れる場所。ここでは誰かを陥れたり拒むようなことはありません。ただこの場所はとても掴みどころのない夜の化身。誰であってもなかなか思うように行かないこともあるかもしれません。それでもひみつのきらめきは工夫を凝らして一生懸命に輝く方法を、輝き続ける居場所を探します。じゃあいろんな「夜」をテーマに作品をつくろう。

ものづくりはものがたり。

ここで生まれたひみつの物語(キラメキ)たちが、訪れたひとたちの憧れが、やがて星座のように連なってかたちになって、ほんとうの広い夜空に飛び出していきますように。その星に憧れたたくさんのひとたちによって、また新しい物語りとしてこのひみつが語り継がれますように。わたしのものづくりにはそんな願いが込められています。これはあまり語らずにも少しだけ「ひみつ」にしておこう。

好きを語りに、想いを形に。

かくして連想ゲームのように爆誕した『屋根裏ひみつ結社』。
今年で作詞家歴は18年。ヒトでいうとJK卒業でそろそろ成人しちゃう年ですね。立場が変わっても時代が変わっても、さみしがりのわたしの想いだけはいつだって変わりません。自分の人生で出逢った人たち、関わった人たちすべてがいつだってわくわくする時間を過ごしていてほしいのです。今は遠く離れていても、二度と会うことはなくても、想えばやさしく繋がっているような気がするからです。おおきな円(エン)を描いていくような気がするからです。

この世界はきっと想像を絶するような、たくさんのひみつでできているんだろうなあ。それはとてもやわらかくまんまるでありますように。

夜を流離うロマンチスト、りちゃより。

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