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どうでもいいこと、つづけよう⑥

全国の今をときめく女子高生達に親しまれるエッセイも第六話。エッセイワッセイって感じでもうお祭り気分である。

この前親知らずを抜いてぽっかりと空いた歯茎の穴をどうしても見たいのだが、手鏡を駆使してどんなに角度を変えて頑張っても思春期のチラリズムのごとく見えない。見えそうで見えないあの感じがたまらないのだ。私は変態ではなく至って健康的な男子なのだ。

さて、本題の「どうでもいいことつづけよう」である。
世界には「フェルマーの最終定理」を解き明かすために生まれてきた少年がいるらしい。果てしなくどうでもいいことのために彼は生まれてきたのだ。
フェルマーと少年を愚弄しているわけではないので私に石を投げるのをやめなさい。むしろ賞賛している。リスペクト。

最高の人生ではないか。そんなことにと言ったらまた怒られそうだが、そんなことに夢中になれる人生なんて最高ではないか。
私もヒゲを抜くだけで丸一日を終えたことがある。
最高の人生ではないか。少しだけ寂しい感じは否めないが。
そんな時間の使い方は不毛だと言うか。ヒゲだけに。

とにかく私はこの先どうでもいいことしかしないことに決めたのだ。
どうでもよくないことは否が応でも舞い降りてくるのだから、どうでもいいことを一生懸命やらなければ私という個体が生きてる意味がなくなってしまうのだ。

どうでもよくなってきたから読書の時間に入ることにした。

続く

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