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悪魔の食べ合わせレシピ

悪魔の食べ合わせレシピ
(ソッコーで人間をダメにするウマさ)
著者:鈴木隆一
発行所:株式会社講談社

食べ合わせとは・・・
昔から「食い合わせ」といって鰻と梅干、てんぷらとスイカなど、
消化不良を起こしやすい食べ合わせ(食い合わせ)は聞きますが
この本で紹介されている食べ合わせは、悪魔的に人の味覚を魅了する、
といったもの。
アンケートを元にAI学習された人口舌「味覚センサーレオ」
織りなす奇想天外な食べ合わせの数々
1ページ目から度肝を抜かれます!

日本人が好む傾向がある味とその理由も解説されています!

「ちょい足し」章では
バナナ+しらす
揚げ物+ジャム
チョコアイス+天かす
イクラ+ホワイトチョコ

なんて出てきます。

生ハム+アイスの実(メロンや桃味がおすすめとか)
うんうん、これは確実においしいはず。
生ハムはリンゴやぶどうやメロンには合うから。

しかし・・・ちょっと待て!!

「インスタントラーメン+プリン」

ラーメン+プリン??????

台湾でインスタントラーメンにプリンを乗せるのが流行ったとか。
チキンラーメン+プッチンプリンがおすすめとは・・・
個人的にはラーメンとプリンは別々で食べたい、でも
試してみたい気持ちがムクムクと。。。

そういえばプリンにしょうゆをかけたらウニ
キュウリに蜂蜜をかけたらメロン、なんていうのが一時期流行ったけれど
これは食材そのものの味を掛け合わせているところがびっくり。

簡単調理の章では興味を惹かれる言葉も登場。

ウニ+桃

正直味の想像がつかない。

うちでもよくやっていた 
さんまの塩焼き+おろした梨
ごはん+ポテトチップス
豚バラ肉+りんご

は美味しさ実証済みだけれど

エビ天を溶かしたチョコレートに浸して食べる
豆腐にイチゴジャム

これまでの食材に対する「思い込み」を一度外してみたら
「悪魔的な美味しさ」に出逢えるかも
、と期待する。

その昔、子どもたちを寝かしつける際に絵本を読んだり昔話をしたり
飽きたらしりとりや「不味いもの大会」をしていた。
より、美味しくなさそうなものを言った人が勝ち、という
わけのわからないゲームを考案し、脳内で様々な料理を生み出した。

「ソフトクリームラーメン」とか
「羊羹ステーキウスターソースがけ」「いちごショートケーキ納豆」等々
ネタが尽きないよう知恵を絞り脳を絞り、時には聞いただけで胃も絞られる不味いものマウンティングは続いた。
おかげで寝かしつけ、というより、眠いのに寝られないガマン大会になった。

そのうち「食事系」+「スイーツ系」を混ぜたら不味くなるんじゃないかという意味不明ルールがこのゲームを加速させた。

でも、実際に作ったら美味しかったのかも知れない。
「味覚センサーレオ」を喜ばせる料理になったかも知れない。
作るのも食べるのもかなり勇気は要るけれど・・・。

読了後の妙な満腹感と胃もたれ感。
面白い本でした。

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