書いたホラーの話をします1
最近自作の紹介記事ばっかり書いてるね。目箒です。
なんて言うかnote自由度高いからほんとなんでも書けるなあって気分。
さて、本日は自分で書いたホラーの話をします。
なんで1ってついてるのかというと、また別の作品の紹介記事を書きたいからです。
タイトルとあらすじ
「霊安室の扉(小説家になろう)」
毎年やってる夏のホラー企画参加作品です。
1.
病院勤務の社会福祉士・首藤は同僚から妙な話を聞く。死亡した患者の家族を霊安室に案内したら、ドアが閉まるところを見たというのだ。しかし同僚が扉を開けようとしても鍵がかかっている。そして霊安室の中にも特に異変はなかったというのだ。
彼女たちの上司によると、以前よりそういった現象は目撃されており、霊安室に家族を案内することの多い看護師の間では囁かれ続けているという。実害はないようだから、と言う室長。首藤は自分が見たわけでもないので半信半疑で話を終えるのであった。
2.
しかし、ある日事件が起こる。別の死亡患者の家族が、医療過誤を疑って霊安室への侵入を敢行。なぜか廊下で暴れ出したため、通りかかった看護師におり抑えられ警察が呼ばれる。
首藤が別件で警備員室に行くと、居合わせた看護師と薬剤師、警備員がハンディカメラを囲んでいた。侵入者が持っていたらしい。
そう言えば、取り押さえられた家族は何かに怯えていたような……と言う看護師。それを聞いた警備員は面白がってビデオを再生してしまう。
3.
そこには、細く開く霊安室の扉、そこから出てくる子供くらいの大きさの黒い影、そして撮影者の声が入っていた。
「俺の目には何も見えない」
そして黒い影が撮影者の方へ走り、ビデオが落ちてあとは叫び声と取り押さえた看護師の声、微動だにしない霊安室の扉が映るだけだった。
「入ってたんじゃなくて、出て行っていたのか……」
この世ならざるものが院内を歩き回っている可能性に思い至り、4人は重く口を閉ざすのであった。
おしまい
書き手がこだわった怖いポイント
1番はやっぱり「得体の知れないものが歩き回っていることを知ってしまう」くだりですね。
脅しは実行しないから有効である、という話を何かで読んだんですが、私はホラーも同じであると考えます。
具体的な害のない怪異はマジで怖い。
いつ害をなすかがわからないのもシンプルに怖いですし、目的がわからないのもマジで怖い。自作に怖い怖い言ってて恥ずかしくないのかこいつとお思いの向きもありましょうが、想像してみてくださいよマジで怖いから。
あと周囲に人がいないのに勝手に動くドアはホラーの定番ですよね。これも想像すると割とこわくないですか? ちなみに、我が家はしょっちゅう風呂場のドアが勝手に開け閉めされます。風のせいで。
風通しが良い風呂場なんだよね……。冬は寒いです。
いや、うちの風呂場事情なんて今はどうでも良いんだよ。
他のこだわりポイント
撮影しないと見られないけど病院はどこも基本的に「院内撮影禁止」なので誰も気づかないところ。
受付ならともかく、霊安室周辺の写真ってそんなに頻繁に撮る……?
ということで職員ですら謎の影を目撃できないっていう徹底的なステルス仕様です。
タブー(撮影)行動に及ぶことによってなにかがいることが判明してしまうあたりもホラー的だと自分では思っています。
図太い薬剤師
あと人に言われて気づいたんですけど、最後居合わせた薬剤師が「お守り買って来なきゃ」とか言ってるんですけど、
お前勤め続けるつもりなのか……?
私だったら退職するなぁ……。
ホラー沼においで
ということで自作の紹介をさせていただきました。
夏のホラー2019はまだ期間が残っているはず(2019.7.22現在)なので、なろうアカウントをお持ちの方は参加してみたら楽しいんじゃないですかね。
ホラーは割と短編が外れないジャンルだと私は思っているので、投稿作品読んでても面白いですよ。今回のテーマは病院なので王道の病院ホラーがよりどりみどりです。
別に私はなろうの回し者ではなくどちらかというとホラーの回し者です。
noteもホラーでタグ検索するといっぱい出てくることに気づいてホクホクしてるんですよ。
今回はこの辺で。御機嫌よう。
これはとても真面目な話ですが生活費と実績になります。