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自己流プロット攻略法

こんにちは目箒です。

以前こちらの記事で「ええ~んプロットの作り方なんてわからないよ助けて~」って泣いてたんですけど、あれから半年。人間なので成長しました。

ということで今回の記事は目箒のお遊戯発表会~プロットの作り方をとりあえず確立したよ編~です。

今回は「異端審問官マーサ 妖精を売る男」でやります。

「氷点の水底」じゃないの? と言う感じですが、あっちはまだ完結していないので、一応短編一話を走りきったマーサの方でやります。

カクヨムにも載せました(2020年3月5日現在2話まで)。上のリンクはnoteの方です。

まず試し書きする

試し書きします。キャラ設定を決めたら、「こいつらがやっていそうなこと」のシーンを書きます。こういうこと言いそう。こういうやりとりしててほしい。これを書いていると細かい設定や好みなんかも浮かんできます。なんなら本編中にありそうなシーンとか書いておきます。後で本編に使えます(「氷点の水底」の方はなんならめちゃくちゃ引用した)。

関連リンク
異端審問(カクヨム)
審問官の弱み(カクヨム)
妖精に会う条件(カクヨム)

4部に分ける

いわゆる起承転結を決めます。「妖精を売る男」は、以下の様に作りました。

1.相談者が、怪我をした妖精を見つけたと言ってやってきた。最近そういうのが多い。捜査開始。
2.マーサとジルはそもそも妖精が怪我をするとはどう言うことかということを調べ始める。
その内密売とかそう言う話に行き着く。
3.密売人を調べ始めるマーサたち。情報通などからの情報で一人の男が浮上する。
そもそも妖精は飼えるもんではないので、捕まえて飼っていてもその内衰弱死する。
4.男は妖精に怪我をさせて動けないようにして売りさばいていた。マーサが「妖精はあなたの罪を知っている」と取り調べの最後に言い渡す。
エピローグ
犯人が夜中に独房で妖精に刺される。

密売とかそう言う話って何だよ。

こういう感じで、とりあえずガチの要点を押さえます。これは起承転結+エピローグですが許して下さい。

簡易プロットを作る

1
エドワードが顔をしかめて呟いた「今月で、怪我をした妖精の目撃証言が五件目なんです」
マーサ「五件? 随分と多いわね」
ロイ「妖精狩りでもしてんのか?」
マーサ「ちょっと調べる必要があるわね。行くわよ、ジル」
ジル「は、はい……」
前回の事件で、マーサへの畏敬とともに苦手意識を自覚してしまったジルは小さくなって付いていく。
2
ドロシーの所にいって、妖精の怪我について知らないかと言う。
ドロシー「聞いたことない……って言うか、おいそれと触れるもんじゃないからわかんないわね。妖精って謎が多いのよ」
魔力のタンパク質みたいなもんなので、人間とかその辺の動物とは全然違うし、死ぬとすぐに身体が崩れて世界の魔力に戻ってしまう。
ここで妖精に会うための条件について言及される。
それから妖精に詳しい人の元へ行き、密売人がいるらしい、という話をする。
3
密売人とはふてえ野郎だと言うことでもっと詳しい人のところに行く。
そこでマーサ達は妖精の密売についてより詳しいことを知る。
「妖精の生態についてはわかっていないんですよ。あの先生のご紹介ならお聞き及びでしょうけど。何を食べるかもわかっていない。
けれど、物珍しいからペットにしようと思う人間はあとを経ちません。でもね、駄目なんですよ。彼ら、人間が与えた食べ物なんか食べないんです。だから、その内衰弱死してしまう」
「ひどいもんです。飛べないように羽をむしったり、羽をめでたい人のために切り込みを入れたりして……酷いと脚を切り落とすこともあるようですよ」

4
捜査を進めている内にブライアンという男に辿り着く。最近ふらっとこの辺に流れてきた男だ。マーサとジルが尋ねていくと、中で大量の妖精が結界にとらわれているのを発見。
逃げようとするブライアンを、マーサが盾魔法で押し返して拘束する。
取り調べをして、得意げに自分の仕事について語るブライアンにマーサは告げる。
「妖精はそこら中にいます。この建物の中にも。その彼らはあなたの罪を知っています。仕返しされないようにお気を付け遊ばせ」

エピローグ
独房にいれられた犯人の男(ブライアン)は夜中にふっと目を覚ます。どこからともなく囁き声のようなものが聞こえた、ような気がしたからだ。
それは段々理解できない言語の囁き合いだということがわかる。
はっと見回すと無数の妖精達の目が光って見える。全員がこちらを見ているのだ。
それらが一斉に襲いかかる。
悲鳴を聞きつけた看守が駆けつけると、全身を針で刺されて血を流した犯人が発見された。

描写しておきたいことや、出しておかないと後で「その情報どっから出てきた!?」ってなっちゃうようなこと、見せ場をメモしておきます。

詳細プロットを詰める

超長いので本物のプロット引用は割愛します。結構会話文の中で情報を出すので、台本みたいな台詞の掛け合いが並んでいます。思いついたら地の文に使いたい表現なんかもここで使っておきます。

ていうか詳細に書き始めたら絶対一文とか思いつくので全部書いちゃう。後で取捨選択すれば良いのです。

結構細かく書くので、ここでも「この設定を説明しておかないと困るな」と言う様なことを書いておきます。

この作品はnoteでも語っていた(書きたいファンタジーの話をします5)のですが、やたらとキャラの濃いグルーバー博士って人がいるんです。ただ、この博士についての設定メモには、

アーロン・グルーバー博士
妖精研究で有名な先生。
見るからに博士って感じの風貌。
この人が妖精の生態について教えてくれる。

これくらいしか書かれていません。あの濃いキャラは書いている内に固まってきた感じです。ゲストキャラだからそこまで詰めなくても良いかと思って……。結果的に自分好みの話になったから良いんですが、もしゲストキャラの設定にもこだわりたければ、簡易プロットの段階で決めておいた方が良いのかもしれません。

書く

書きます。

これは詳細プロットを本文書くソフトに貼り付けて、そこに描写を書き足したりします。

以上だ!!!

大体こんな感じのやり方を確立しました。当分これで行くと思います。がんばるぞ~!

ということで喋りたいことを喋ったので今日はこの辺で。ごきげんよう。


これはとても真面目な話ですが生活費と実績になります。