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MLを書いてみた結果3

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MLを書いてみた結果1
MLを書いてみた結果2

今回の試し書き

こんにちは目箒です。埋め込みURLにはまっているので今回書いた試し書きも埋め込みで紹介したいと思います。こちら。

書きたいML(メンズラブ。ボーイズというには無理のある年齢の男同士の恋愛)シリーズも第三弾です。
前回のnoteでは最後こんな言葉で締めくくられました。

ということで、これで最序盤というかお膳立てです。舞台は整いました。既成事実さえ作ってしまえば、あとはいちゃいちゃさせたりくっつけたり離したり紆余曲折を経たりして最後小田桐に告白させれば良いだけなので楽です(雑)。
とは言えエピソードはいくつか作らないといけません。
その前に固まっているラストから先に作りましょうかね。序盤と終盤が決まっていればあとは間を埋めるだけなので。

ということでラスト、小田桐が自分の気持ちを自覚して中堂さんに告白するシーンを書こう! と息巻いていたのですが、

中堂さんが無自覚に嫉妬してやきもきしてるシーンも書いておこう。

と、思ってそのシーンを書きました。この時点で中堂さんは無自覚に小田桐くん大好き人間になっているので、夕飯を小田桐君と一緒に食べたくてずっと待っているんです。可愛いでしょう。

帰りを可愛く待ってる中堂

 中堂は時計を見た。時刻は十八時。残業だろうか。小田桐はまだ帰って来ない。スマホを見るが、特に連絡は来ていなかった。
 最近、食事を共にするようになってから、食べるなら食べる、食べないなら食べない、という連絡をくれるようになっていたのに。いや、確かに残業だけの知らせはしてこなかった。残業が終わってから、「今日は残業が長かったので食べて帰ります」だの、「今日は家で食べます」だの寄越してくるのだ。

 二本目で書いたように、この家は小田桐の勤め先に結構近いので、定時を十七時とすると十八時にはおうちに着いていてもおかしくないのです。

 で、小田桐はちょっと前まで実家で生活していたから「今日はごはんいる・いらない」の連絡を入れる習慣があるんです。ここに至るまでは各々適当にご飯を食べていたので連絡していなかったのですが、距離が縮まって一緒に食べるようになったので実家時代の習慣が蘇ります。

 その連絡を受けて一喜一憂してたんですよ中堂さんは……無自覚に。「今日は小田桐くんと一緒にご飯だ! キャピピ!(※台詞はイメージです)」とか「今日は一人ごはんか……しょぼん(※台詞はイメージです)」とかやってたんですよ。

 思いは募るけど無自覚のままでいた中堂氏、自分がどうして欲しいのかがわからないまま不満だけ溜まっていくので爆発寸前です。「小田桐くんと一緒にご飯食べたいです」そう言えば、小田桐だってちゃんと時間決めたり外食の回数減らしたりしてくれるのに。

鈍感メンズ

 イライラする。小田桐が連絡をくれないだけで、何故こんなにイライラする必要があるのか。
 スマホを手に取る。「今日は残業ですか?」と、アプリで尋ねようとして手が止まった。なんで私が訊かないといけないのか? こんなにイライラしているのだから、小田桐の方から言ってくるべきだ。連絡が遅くなってすみません、とか、一人にしてすみません、とか。何かあるだろう、自分に言うことが。

ここまで思っておいてなんで自分の気持ちに無自覚でいられるのか

神谷さんは他人のことに鈍いけど中堂は自分の気持ちに鈍いよね。

「寂しいから早く帰って来てくれ」って一言送れば小田桐は「中堂さん……トゥンク……(※台詞はイメージです)」って言って早く帰ってくるのに……。

※これはR18ML小説です

 何故こんなにイライラしているのか……。
 イライラする……。早く顔を見ないと気が済まない。予定アプリを開いた。小田桐は明日も出勤だから、今夜ベッドに呼ぶわけにもいかない。明日が休みなら、「イライラさせやがって」と言う名目で一晩中相手させてやるのに。

※この予定している本編はR18です。

この二人は恋愛感情はありませんが、ひょんなことから同居して中堂の気が向くとベッドインするような間柄です。中堂さんが半ば強引に結んだ関係なので大体声を掛けるのは中堂さんの方で小田桐は「なんかこの人かわいそう」とか憐れんでいるので誘われると「ハイ」って言って相手してしまうんですほぼ拒否権は使いません。ちなみに小田桐×中堂です。

しかしながら、薬剤師と言う小田桐の職業を考え、次の勤務に疲れを残してはいけないと言う謎の気遣いを発揮しているので、大体お誘いするのは小田桐の休み前日です。「明日友達と朝一でディ●ニー行くので」とかない限り小田桐も断りません。まあお前抱く側だから良いよな。

そう言うことで二人は予定共有アプリで小田桐の休みを共有してるんです。この二人の予定には小田桐の休みしか入っていません。中堂はニートだから。

ハンバーグは捨てない

 イライラする。十八時三十分。通知が届いた。メッセージが来ている。『同僚と食べて帰ります』
「は?」
 こんなに待たせておいてなんでそんなことができるんだこいつ。明日仕事なんじゃないのか。だったらさっさと食べて帰って来る方が良いに決まっている。

 こんなに待ってたのに……!

 テーブルの上を見た。作り置きしたハンバーグ、既に二人分解凍してしまっている。

※解凍は計画的に。

 ……仕方ない。もう一度冷凍して明日小田桐の弁当に入れるか……。

ささやかな報復です(※小田桐は悪くない)。

 イライラして仕方ない。なんで帰って来ないんだ。いや、帰ってくるけど何で食べて帰ってくるんだ。なぜだか、腹が立って仕方ない。
『気を付けて帰って来て下さいね』
 それだけ送って、スマホの電源を切った。

自分の気持ちに気付いていないばっかりに無駄にイライラを募らせることになる中堂なのであった。

「小田桐とご飯食べたい」

たったこれだけのことに気付けないばっかりに……。

ということで読者に「おっ……これは……?」と思わせるターニングポイント的な回を作ったところで今回はこの辺で。ご機嫌よう。

これはとても真面目な話ですが生活費と実績になります。