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祖母の味を引き継いで:豆腐もち

こんばんは。

今日は、私が真似している祖母の味について。

突然ですが、「豆腐もち」って聞いたことありますか?

父方の祖母が年末やお彼岸でお餅を作った時に出てくる料理です。
私はこれが好きで、家族の中でも消費担当に回っていました。

ですが、私は作ったもの以外見たことがありません。食べたことがある、という人すら地元の友人含め周りにいません。

実は、今から紹介するものに、つきたてのお餅(焼かないのが重要)を入れただけの食べ物です。簡単に想像できる上1ミリも映えないので写真はカットします。

材料はこちら。かなりシンプル。

木綿豆腐:200グラム
・全卵:2個
・和風だし(顆粒):大さじ1
・味噌:大さじ1/2
・サラダ油:適量(無くても良い)

これは私が1人で作るときの分量で、大体の目安です。調味料に至っては目分量。祖母が作るときは3丁に卵8個だったような。豆腐感を強めるなら150グラムに卵1個でも問題ありません。

作り方はこちら。

①豆腐の水を軽く切って、油を引いた(まだ熱していない)フライパンに崩し入れる。←しっかり水を切らなくても大丈夫。どっちにせよ蒸発させるので。
②中火で豆腐から出た水が不透明になるまで炒める。この時、豆腐はそぼろ状になるように崩し続ける。
③和風だしを入れて混ぜ合わせる。全体に行き渡るようにするのがポイント。
④火を弱めて、味噌を入れる。全体を混ぜ合わせる。
⑤卵を溶き入れて、そぼろ状になるまでかき混ぜる。炒り卵を作るイメージで。

これで完成です。見た目も簡単に予想できますよね。ほんのり茶色っぽく色づいたお豆腐と卵が混ざってそぼろ状になっているだけです。

最初ちょっと薄味に感じるかもしれませんが、馴染ませると大丈夫です。といっても、私は薄味嗜好で、祖母が作る豆腐もちの具よりかなり薄めに作るのですが。物足りなかったら、味噌か醤油を足してください。白だしでも大丈夫です。

冷蔵庫で数日保ちます。餅に絡めるのはもちろん、ご飯に乗せたり葉物野菜と和物にしても美味しいです。

父方の実家の餅事情は特殊だと思うんです。あんこ餅、豆腐もち、納豆もち、大根もち。あんこは市販のこしあんに砂糖を追加しているし(甘くて大変)、納豆もちは必ず納豆を油で炒めてからだし、大根もちは大根おろしでは無く大根の味噌汁の中にお餅を入れます。そして雑煮や磯辺もちは出てこない。お彼岸は餅よりは餅米のご飯に直接あんこを乗せて食べるし。お餅は毎年食べるのですが、毎年ちょっと苦しい思いをします。

それでも、豆腐もちの具だけは、どうしても食べたくなる味で。母はそれほど豆腐が好きではなく、父はわざわざ作ろうとは思わないらしく、作りません。

一人暮らしになってから、一代すっ飛ばして私が作るようになりました。
簡単なので、今回も美味しくできましたとさ。

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