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日本十進分類法を覚えていた話

こんばんは。今日は小学校の記憶って案外ちゃんと残っているという話です。

私の出身小学校はちょっと特殊で、1年から3年か4年まで、(確か文科省だったと思いますが)図書館学習の推進指定校みたいなものになっていました。

図書室は二つあったし、司書の先生と司書教諭の先生の2人体制だったし、図書室の資料を上手に使えるようになるためのクイズが3年以降ありました(1年につき10枚、全部で40枚)。1年の4月から図書室の利用方法についてレクチャーを受ける(1回ではなくて、数回にわたる)ような環境です。

で、そこで(自然と、半ば必然的に)覚えたのが図書の日本十進分類法(NDC)です。今は新訂10版とからしいですが、そこまで細かくはやっていません。内容ごとに、大まかには3桁の数字(細かいものだと小数点以下4桁まで)で本を分類します。

0:総記
1:哲学・思想
2:地理・歴史
3:社会科学
4:自然科学
5:技術
6:産業
7:芸術
8:言語
9:文学

よく使っていたものではなくても、最低限類(上の数字、3桁の百の位にあたる数)は覚えさせられます。私の場合、本に貼られたラベルが色別になっていたので覚えました。

私の場合、よく使っていたのが900番代(文学)、それも913と933、943でした。何を指すかというと、前から順番に日本文学、英米文学、ドイツ文学(いずれも小説)です。後は813(国語辞典)ですね。

中学校の図書室はこれを用いていなくて、高校の図書館(校舎とは別の建物だったので事実図書「館」)では使うものではありませんでした。というのも、私に本を読む時間があまりなく、読むのが小説と新書(それも教育系と言語系)に偏っていたからです。

なので、流石に忘れているかなあと思っていたんです。

そしたら、大学の図書館でがっつり使われていました。和書の分類は全て十進分類法に則っています。おかげで資料探しがめちゃくちゃ楽です。データベースで検索をかければ一発で出ますが、この辺にあるだろうというブラウジングでの調べ物もしやすくなります。

大学では新書より授業で関心を持った分野の専門の棚に行くようになりました。例えば140番台(心理学)、210番台(日本史)、370番台(教育)、810番台(日本語)、909番(児童文学)、広く910番台(日本文学)など。

これちゃんと覚えていなかったら、一々パソコンかスマホで蔵書検索をかけて番号控えて、とやらなくてはいけなかったので、覚えていて良かったです。

ちなみに、百科事典の引き方とか、本の出し入れの仕方(本の背表紙上部を押して飛び出す下部を引っ張るのが正解なんだそうです)もまだ覚えています。データベースは大学で初めて使うようになりました。

こういう記憶は、きっと体に刷り込まれた記憶なんだろうなと思いました。環境に恵まれていたんですね。これからも有効活用していきます。

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