ストレス対処法に正しい/間違いがあるって本当か?
はじめに
こんにちは、もんてです。
「ストレスなんてほとんどない!」と言い切れる人はどのくらいいるでしょうか?
私たちは多かれ少なかれストレスを抱えて日々生活していることと思います。
そんなストレスは発散しなければいけませんが、あなたの発散方法は何でしょうか?
ストレスの発散方法は無限にありますが、実は発散の仕方によってはさらにストレスを溜めてしまうという悲劇も起こり得ます。
今回はそんなストレスの発散方法についてお話ししていきます。
2種類のストレス
「ストレス」と聞くとついネガティブなイメージを想像するかもしれません。しかし、ストレスにも「良いストレス」と「悪いストレス」があります。
よいストレス
良いストレスとは、将来の目標や夢に向かって進んでいる時に感じる適度な緊張を指します。
例えば、「今よりも5キロ痩せてスリムな体型を手に入れたい」という目標を掲げ、そのために1日4分のHIIT(短時間で心拍数を上げる高強度のトレーニング)に取り組んでいるとしましょう。
高強度のトレーニングなので、肉体的には相当なストレスがかかっています。
しかし、HIITをして目標達成に近づくことで、精神は達成感や爽快感で満たされるので、気を病むことはありません。
このように、ストレスによってその人のエネルギーを高め、目標達成へのモチベーションにつながっていれば良いストレスになります。
悪いストレス
一方で悪いストレスとは、自分の意思とは無関係に、行動を過剰に続けた延長戦に生じる慢性的なストレスのことをいいます。
悪いストレスの代表的なのが、人間関係でしょう。
「仕事を理由に嫌な人と一緒にプロジェクトを進めないといけない」
「苦手な顧客の相手をし続けなければならない」
「周りの空気を読んで、遅くまで残業をしないといけない」
こういった例は、自分が望んだ願望ではないため、精神的にも大きなダメージを与えます。
悪いストレスを抱え続けていると身体にも悪影響が出ます。倦怠感、不眠、頭痛、胃痛、肌のトラブル、ホルモンバランスの乱れなど挙げればキリがありません。
わたしたちが発散しなければならないのはこの「悪いストレス」の方です。
これから見ていくように、この悪いストレスを発散する際、やり方を間違えるとストレスが減るどころがかえって増す危険性もあります。
効果的なストレス解消法
それでは、進んでやった方がいいストレス解消法の一例をご紹介します。
・エクササイズやスポーツをする
・家族や友達と過ごす
・瞑想やヨガをする
・マッサージを受ける
・クリエイティブな趣味に時間を使う
・読書や音楽を楽しむ
効果のあるストレス解消法を行うことで、幸せホルモンと言われているセロトニンやガンマアミノ酪酸といった気分を高揚させる脳内化学物質やオキシトシンなどの気分をよくするホルモンがたくさん分泌されます。
また、脳のストレス反応を消去し、体内のストレスホルモンを減らして治癒やリラクゼーション反応を引き起こします。
意味のないストレス解消法
反対に、かえって悪いストレスを増やしかねないストレス解消法は以下の通りです。
・タバコ
・アルコール・お酒
・ギャンブル
・ネットサーフィン
・テレビや映画を2時間以上見る
・買い物
・やけ食い
これらのストレス解消法を行なっても、気分を高揚させる脳内化学物質や幸福を感じるホルモンは分泌されません。
その代わりにドーパミンというホルモンを分泌します。これはモチベーションややる気、行動を司るホルモンです。
このホルモンが大量に分泌されるときに感じるのは幸福感ではなく、報酬(幸福)を得られるかもしれないという期待感と興奮です。
こうした期待感が生じるのは、ドーパミンを放つ神経物質が、喜びをき立ちしたり行動を計画したりする脳の領域に働きかけることが原因です。
ドーパミンの役割は幸せを追い求めさせることであり、幸せにするホルモンではありません。
例えば、食べたらストレスは解消される(=幸福を得られる)と期待して食べすぎたとします。
しかし、食べすぎたことで罪悪感が生まれ、その罪悪感は食べることで消せると期待してさらに食べてしまいます。
ストレス→食べたら解消できるという期待→食べる→幸福感は得られず罪悪感が残る→罪悪感は食べることで消えるかもしれないという期待→食べる→罪悪感は消えない
この負のループに陥るとストレス解消どころか新たなストレスが発生し、メンタルにも体にもダメージを与えます。
おわりに
ストレスには2種類あることと、ストレス解消法の良し悪しについてご紹介しました。
誤解しないで欲しいことは、生きるにはストレスは必要であるということ。
ある心理学者によれば、人間はストレスを失うと生命維持に必要な体の機能に支障をきたすのだそうです。
例えば、「お腹がすく」というストレスは日常生活で感じるストレスですが、このストレスがないと人は食事をしようとしないため、生存に必要なエネルギーが得られなくなります。
他にも「眠たい」というストレスがないと、寝ようとしないため脳は学習や情報を整理したり、嫌なことを忘れることができなくなります。
つまり、良いストレスを適度に持ち、悪いストレスは抱えすぎないことが大切なのです。
もし、悪いストレスを抱え続けていれば、それはあなたにとってデメリットでしかないので、効果的なやり方でストレスを解消してください。
ストレスとの向き合い方がダイエットだけでなく日常生活をも左右しますので今一度見直してみてはどうでしょうか。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?