添加物ではないけど避けたい物質②
はじめに
こんにちは、もんてです。寒さの厳しい日々が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
前回に引き続き、今回も添加物扱いではないがなるべく摂取を避けたい物質についてお話しします。前回の記事はこちらです。
避けたい物質:たんぱく加水分解物
まずはたんぱく加水分解物です。簡単に説明すると、
動物性または植物性のタンパク質を塩酸や酵素で化学処理することで、旨味成分であるアミノ酸が生成されたもの
つまり食品に旨味をつけるためにこの物質が使われています。
たんぱく加水分解物の問題点
それでは、このたんぱく加水分解物はなにが問題なのでしょうか。主に3つあります。
1 アレルギーのリスクがある
原料であるタンパク質を分解するときに使用される酵素がおもに培養した微生物であるため、不純物が含まれている可能性があります。この不純物がアレルギーを引き起こすと考えられています。
不純物のない酵素であれば問題ありませんが、われわれにはどちらの酵素を使用して化学処理がなされているのかは知る由がありません。
2 味覚が破壊される
たんぱく加水分解物は人工的に作られているので、天然成分に比べて格段に甘いです。そのため、この味に慣れてしまうと、天然の糖分(砂糖や果物に含まれる果糖など)では物足りなくなり、さらに甘いものを求めてしまいます。その結果、味覚崩壊を引き起こしかねません。
3 「無添加」表示ができる
最大の問題点は「無添加」や「食品添加物不使用」と表記できてしまうことです。たんぱく加水分解物は添加物ではなく、食品の一種として扱われているためです。
そのため、「無添加=安全」とは言い切れないのです。ここに無添加という言葉の落とし穴があります。
避けたい物質:酵母エキス
次に紹介する酵母エキスもたんぱく加水分解物と似ているところがありますが、簡単に説明すると、
菌類の一種である酵母を分解処理することでアミノ酸や核酸を含んだもの
こちらも食品に旨味を足すために使用されています。
酵母エキスの問題点
たんぱく加水分解物のところで指摘したこととほとんど変わりません。こちらも食品の一種として分類されているので「無添加」「食品添加物不使用」といった表記ができます。
また、人工的に作り出されているため味覚破壊にもつながります。食品本来の持つ旨味だけでは満足できなくなるのです。
さらに、旨味に対する感度が下がるため、過食する傾向があります。そのため、肥満に繋がりやすくなります。
たんぱく加水分解物や酵母エキスが使われている食品
これらの物質は簡単に甘みを出せるうえ、無添加表記ができるので各種加工食品に幅広く使われています。
例えば、
・めんつゆ、たれ
・漬けもの
・パスタのソース
・カレーやシチューのルー
・鍋の素
などが挙げられます。
特にこれから本格的にシーズンを迎える「鍋」ですが、鍋の素はリーズナブルかつおいしいので手軽に買えてしまいます。
しかし、こうした安い鍋のもとには高確率でたんぱく加水分解物か酵母エキス、またはその両方が含まれています。一度うしろのパッケージの原材料欄で確かめてください。
おわりに
2回に分けて添加物扱いではないが気をつけたい物質3つをご紹介しました。スーパーに行けば美味しいもので溢れています。
しかし、その食品は食材本来の美味しさではなく、「美味しくされた」ものではないかを一度振り返ってみてください。
また、気づかないうちに人工的な美味しさだけを求めすぎると思わぬ病気や健康被害のリスクを被ることにも繋がります。
決して今回ご紹介した物質の入った食品を「食べるな」と言っているのではなく、「食べ過ぎたり日常的な摂取は控えましょう」ということを伝えたいのです。
次に買い物をするときは、前回ご紹介した「異性化糖」や今回ご紹介した「たんぱく加水分解物」や「酵母エキス」を含んだ食品がどれほどあるのか確かめてみるのもいいかもしれません。
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