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「時とともに変化する言語感覚」

 今では普通に耳にする言葉ですが、かつてはそうではありませんでした。
 2006年の自分の日記に、以下のような記述があり、時代変化の体験記録として、感慨深く読み返しました。

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 平成18年 9月19日 火曜日
 地域限定の掲示板で、20代の女性の書き込みに見慣れない言葉があった。意味は前後の流れから解ったが、どうもその言葉が気になった。
 地方の掲示板なので、もしかすると自分の知らない方言かとも思い、その言葉について質問の書き込みをしてみようと思ったが、その前にネット検索してみることにした。

 infoseekマルチ辞書の国語辞典には出ていなかった。やはり全国共通語ではないようだ。次にその言葉をgoogleで直検索してみると、なんと200万件もヒットした。

 むむ…、どうやら最近は広く使われているらしい。ヒットした中にはgoo辞書の項目もあって、こちらの辞書には出ていたのだ。語句の意味に添えてこのような説明が書かれていた。

 「北海道出身のラジオ DJ やまだひさし が地元の方言を用いたことから広まったとする説がある」

 方言ブームという声は聞いたことがあったが、最近テレビを見なくなっているので、どうやら乗り遅れていたらしい。

 検索結果を、その地域掲示板に書いてみたら、使っていた本人は全国共通語だと思い込んでいた。そこまで普及していたのか!

「がっつり」っていう副詞である。

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 後記
 その後17年経った今では、昔から知っていたかのような感覚で、普通に使っています。
 それが「謎の言葉」として目の前に登場した瞬間があったこと自体、逆に驚いてしまいます。


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