「鶴が来ていた」
昨日の午前中、薩摩川内市のレストランにシンセサイザーなどの器材を引き取りに行ってきた。クリスマス・ディナー・ミニ・コンサートの跡片付けだ。
前夜までのナイト・ロケーションとは打って変わって、久々の青空が広がっていて、窓の外に山や田んぼの広がるのどかな風景に心が和む。
田んぼの中に、鶴が3~4羽エサを啄ばんでいる姿が見えた。飛来地として有名な出水方面いから飛んでくるのだそうだ。そこを拠点にして、あちこちにエサ探しに出かけているのかも。
この写真には、実は鶴が写っているのだが、たぶん撮った本人しか見つけられないと思う。拡大しても、たぶん無理だろうな…。
写真掲載は、ほとんど、読者への意地悪に近いかも(笑)
積み込みを終えて、シェフと少しだけ話が出来たのだが、そのとき初めて、オープンして半年の新しいレストランだということを知った。
そう言われれば、まだ新しい建物なのだが、シェフの落ち着いた雰囲気や、クリスマス企画の賑わいなどから、もうそこにしっかり根付いて数年経過したのかと思い込んでいた。
鹿児島市のホテルを辞してのスタートに当たっては、周囲から大反対されたらしい。
国道から逸れ、車の往来も少ない静かな環境は、料理を味わうには良いが、集客ということになると、決して有利な立地条件とは言いがたい。通りすがりに入る客など、ほとんど望めない。
評判だけが頼りということになる。
今回のクリスマス・ディナー、新聞にチラシを入れた時点で、すでに予約でほぼ埋まっていたということ。クチコミで評判が広がったらしい。
演奏を終えるまでは、他のことを考える余裕などなかったが、こうして仕事を終えてから、改めて振り返ってみると、わざわざ薩摩川内市の人気レストランまで足を運んでいながら何も食べずに帰ってきてしまったのが、何だかアホらしく思えた。
(2005年12月)