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コントは観るほど好きになる


最近、短いスパンで2つのコントライブに行った。

1つはかが屋単独ライブ「瀬戸内海のカロ貝屋」、もう1つはハナコ秋山主催ライブ「秋山と100人」。

総じて「お笑い」が好きでこれまでいろんなコンテンツを楽しんできたが、そんな中でも漫然と『自分は漫才の方が好きなのかな』と思ってきた。理由は分からない。好きな芸人は、と聞かれた時にパッと出てくる名前に、漫才師が多いからかもしれない。

しかしよく考えてみると、チケットを取って観に行くのはコントライブが圧倒的に多く、持っているお笑いDVDもコントのものが多い。

どちらが優っているという話でもないし、どちらも好きだが、私がコントを見る時ってお笑いを観に行くと同時に作品を観に行く感覚に近いものがあるかも、とも思う。無意識のうちに。

KOC2021の後に描いた文章でも分かるが、私はコントに物語や文脈を見出しがちだ。ご本人たちが望んでいないことだったら申し訳ないと思うが、でも、最近のコントネタって少なからずそういう面が以前よりも強くないですか?


先述した2つもしっかりコントライブだし、思いっきり笑えるくらいおもしろかったとともに、とてもいい短編集を観たな…という余韻がすごかった。

瀬戸内海のカロ貝屋

かが屋の単独公演、私は5/28 17時の回を観た。
かが屋のコントは前から好きでよく見てきたが、単独ライブのチケットとはことごとく縁がなく 今年の1月に行われていた1週間興行もチケット全落ちして泣いていた。

そんな中で初めて足を運ぶことができた単独公演、まず 客層の幅広さに驚いた。
男女問わずはもちろん、年齢層にもかなりバラつきがあって 最近だと「輪るピングドラム」を観に行った時と同じような感覚。

細かいネタについての感想レポは控えるけど、特に1本目と2本目、最後のネタがめっちゃ好きでした。
ほとんど小道具もSEもないのに、舞台上にしっかり2人以外の要素が見えるのが本当にすごいと思った。

加賀さんが「24時のハコ」で流していて好きになった曲が幕間に流れて嬉しかった。
公演全体がさわやかな海のイメージで、まだ梅雨にも入っていないあれくらいの時期にぴったりだったなと思う。

加賀さんが復帰してからのかが屋のネタ、いい意味で少しだけいじわるになった感じがしていてめっちゃ好きです。今年のKOCは決勝いってほしい…。


秋山と100人

突然告知された情報を見て絶対行きたいと思い、私と同じようにハナコが(とりわけ秋山さんが)好きなお友達を誘った。

ハナコ秋山さんが「優しくていい人」という一本軸はありつつも、ネタの感じとライブ後の各々のツイートなどからほぼアドリブなのでは?という、何が起こるか分からない 最初から最後までお腹が痛くなるくらい笑った最高のライブだった。

一般人役の秋山さんに対してあまりにも強すぎるゲストのキャラたちと、しかしそれを受け止め切る秋山さん。楽しすぎてあっという間に終わってしまった感じがあったが、ちゃんと1時間半くらい経っていて驚いた。

お友達がとてもいい席をとってくれたお陰で、ちょっとした呟きも表情も、全部確認することができた。
どのコントも好きだったが 私は特にバッドナイス常田さん、男性ブランコ平井さんとのコントが好きだったし、シソンヌじろうさんとのコントはもうお笑いというより"そういうの"だった。あの2人はどうなるんですか?続きは見られないんですか…?

平井さんとのコント、言ってしまえばストーカーのお話なのだけど 平井さん扮する「間宮」があまりにも純粋であったかくて なんか泣きそうだった。

「秋山と100人」、またやってほしい…。

生の漫才もいいけど、生のコントってこういう違ったよさがあるからいくらでも観られるなと思った。

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