つづ

ぜんぶぜんぶ結びました 過去の男たちの記録でした。

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ぜんぶぜんぶ結びました 過去の男たちの記録でした。

最近の記事

恋のむすびに

多分心のどこかで見ないふりしてた気持ちがあった。 結婚して変わったことがある。 もう過去の恋愛を思い出すことをやめた。元彼のSNSを追うのをやめた。(そんな暇がないともいう) 本当に大好きだったたった1人の男は、なんでもない過去の人に成り下げた。無駄だと思ったから。 幸せになれよなんて捨て台詞を心で吐きながら、前を向いたけど背中でなんとなく彼の残り香を感じていた今までを、全部捨てた。 年末、あることをきっかけに彼と連絡を取る機会があった。 「つづもすっかり人妻だね」 何気

    • 8月を呪っている

      LINEの履歴、消しといてよかったなって。 もらった手紙は燃やしたし、ふたりで撮った写真も真っ先に消するタイプ。ラインのトーク履歴も削除して、ブロックした。アレを振り返るのが一番良くないと思う。振り返ったが最後、足を取られて終わりなのよ。 なんでこんなことを思ったかというと、今日はかつて大好きだった人の誕生日だからかもしれない。 くわえて、転職活動に疲れたかもしれない。はたまた、他人と結婚することに付随する様々な義務にうんざりしたからかもしれない。言い訳なんて考えたらいく

      • 人生があの青い春の燃え滓だとしても

        入籍しました。 どんなに禍々しくて重い燃えるような恋慕も、いつか炎は消えてゆくのです。それがこの28年で私が学んだことのひとつ。 朝焼けの滲む空を見上げながら小竹向原駅までの道のりで失恋ツイキャスしたことも、渋谷の人間関係でひどく好きだった人と朝の微睡に喫したことも、あんなに会いたくて苦しかった夜も、全部良い思い出です。 今の彼は、いばらのみちを裸足で歩いていたわたしに、何も聞かずそっと靴を履かせて手を引いてくれた人。育ちが良くて負けず嫌いで、愛情を惜しまない人。 あ

        • 振り返れば花

          大好きだった元彼、いまの彼女と別れたらしい。 ウケる! ラジオ越しに聞いたあなたの報告に、わたしは片腹痛かった。 笑っちゃうよ。一年半も付き合っておいて「未来が見えないから」って別れ切り出すの。何回目? ていうかそれ、どっちかといえば女の方のセリフでしょ。 毎回そうじゃないか!いい加減いつになったら学習するの?って、言ってあげたい。 いつも自分を勝手に隠して苦しんで、辛いから別れるって。いつも同じことの繰り返し。いい加減面白いよ。 本当の自分を見せられないのはあなたの問

        恋のむすびに

          最適解は救えない

          愛が近づいてくる。 遠目から見ればきれいな成りをしている が、近づいて触れてみたら意外とそうで もない。愛は、何の変哲もない形と手触りをしているように感じる。 最近は私が怒りをあらわにするとあなた は優しい。私は困ってしまう。私の正当性が上がったのか、あなたの心が広く なったのか。 そんなこと、わかりたくもなくて目をつむる。 いつか向き合わなきゃいけないことはたくさんある。 でも今はそれをしたくない。私は弱い。ずっととげだらけの何か に縛られていて、でも逃げ出そう

          最適解は救えない

          沼ならまだ良いが

          結局ゴールなんてないわけだ。 ずっと結婚したいと思ってた。わたしは必ず幸せになれるってなんとなく頭のどこかで盲信してた。わたしはいつも最高な自分を日々更新して、最高のパートナーに巡り会えるって。 今まで何度も恋愛で転んだな、と思う経験はあった。そして25歳になってもう一度転んだ。それが思ったよりも痛くて、傷ついたわけじゃないのになんだか痛くて、目が覚めた。わたしの幸せはわたしの力で掴まなきゃいけないんだって、ふと気づいた。 白馬の王子様はいなかった。 そもそも現代に白馬

          沼ならまだ良いが

          ひとは声から忘れるって

          2022年とはSpotifyで元彼の声を聴くことになるような時代なんだな。 ずっと大好きだった元彼の同級生があげてたストーリーで、同級生と元彼が毎週更新のトークラジオを始めたことを知った。Spotifyで聴けるらしい。なんだそりゃ。 高校生の時はポッドキャストなどといって同じようなことをやっていた彼らにとって、それは高校時代の延長線でしかないのだろう。男の子っていつまでも少年だよな。羨ましい気もする。 なかなか再生ボタンを押せないでいる。 別にもう別れたし、未練もない。引

          ひとは声から忘れるって

          もう傷じゃない

          軟骨に刺さってたピアスを抜いた。 この時のピアスだ。 つけた理由はしっかりあったのに、とってしまった理由は特にない。なんだか急に邪魔になったからという適当な感じ。まあそういうもんだよね。ピアスも過去の恋愛も。今の恋があれば過去は邪魔になってなかったことになる。そういうことだったのかな。 わたしは元気です。 過去の恋愛なんて綺麗さっぱり忘れてた。この童貞のことをネットストーキングするのもいつのまにか辞められてた。なんとなく流れてきた彼が働く店のインスタに彼が載ってたけど、も

          もう傷じゃない

          死にたくなって爪を噛む

          人の幸せを見るとただただ不安にしかならない。 結婚式ができるカップルって、奇跡みたいな人生を送っているなと思う。結婚式を挙げられるだけのお金があって、ご縁があって、両親が揃ってて、呼べる友達がいる。ヤバくない?こちとら全部ないんだが?両親は離婚寸前だしお金はないし友達すらいるか不明です。 まず、自分のために、人を集めるっていう概念に恐ろしくなってしまう。そんな自信過剰なことできないな…わたしのために貴重な休日を縫ってもらうなんて申し訳なさすぎる。無理。陰で「別にお前の晴れ

          死にたくなって爪を噛む

          呪わないで

          10年経って、あれは呪いだったんじゃないかと気づく。 中学生の卒業アルバムで、「すぐ結婚しそう」の欄に名前が載るような女だ。 あの頃も、モテるとかじゃなくてすぐ誰かのものになっちゃいそう(その人がいい相手ではなさそうだけど)といったテンションの、盛大な括弧付きの悪口を言われたように感じていたけど。今そう言われて感じるのは、アレは言霊を使った呪いだよな、ということ。 大学生の頃知り合った人にも同じことを言われた。アレも悪口だったな。アタマの悪い田舎から出てきた女だと思われてた

          呪わないで

          27歳夏に寄せて

          あなたと出会った夏から8ヶ月経って。 夢からはとっくに覚めて、あの夏の熱さも思い出せなくなった。 どの夏も最低最悪だったのに去年は少し毛色が違かったなとか、他の夏と比べて懐古しだしたらキリがない。大小さまざまなキズ。 ぶり返さなくなっただけ優秀。あんなに好きだった元彼の連絡を適当にあしらえるようになったなんて成長。そうやって自分を褒めながら、今日も少しずつ地獄を這いつくばっている。 わたしこの人と生きていくのかな? 前の人までは、盲目的に「そう」でなければならないって思っ

          27歳夏に寄せて

          春を蹴散らせ

          まただ。 また、春が来る。 彼氏の元カノが結婚した。元カノは私の高校の同級生だった。お互いフォローし合っているSNSに上げられた婚姻届と指輪の写真。ベッタベタなキャプション。めでたいけど悔しい。悔しくて、でもカルティエのリングかぁ、なんて負け犬みたいなこと言っちゃった。わたしダサいな、ウケる。 16の頃からあの子のことは好きじゃなかった。 別に仲良くなろうと思ってもいなかった。さほど可愛くない、でも愛嬌はあるから男子に持て囃される。絶対性格悪いじゃん。そうぼやいても男友達

          春を蹴散らせ

          らしくない恋はしない

          恋をしていて、どうして強くならなきゃいけないんだろう? どうしてわたしが許さなくちゃならないのか。 恋愛の在り方ってそれでいいのかな?わたしが許せば丸く収まるのはもちろん当たり前のことで。それは好きだから許せるのか?許さなきゃいけないことなのか?好きだから許せるのであれば、彼からも同じように許されたいと思うのは当然のことではないのかな? 甘えたいよ。好きな人くらいには甘えたい。許してあげるから許してほしい。生きてるだけで良くない?そうじゃないってわかってるから、あなたくら

          らしくない恋はしない

          どうかな

          自分のために書き殴っている。 わたしの持ち得る柔軟性はわたしを守るためだけにある。傷つきたくなくてこころの表面を柔らかくして、ぶつかった衝撃を吸収する。あるいはぶつからないように回避する。努力は嫌、努力しないことを人に言われるのも嫌。もう少し頑張ろうって言われるのも嫌、頑張ったねって言われたい。たいして頑張ってないけど。 適度に周りの様子を伺いながら演じる天真爛漫。みんなそういうわたしが好きでしょ。見たくないものは見ない。でも幸せそうな女はめくじら立てちゃう。わたしが持って

          どうかな

          戦え、女子。

          謎の敗北感の飲み下し方を知らない。 都度都度、思うのは、わたしが心の広い菩薩のような女でよかったね?ってことである。 あなたの女であるためには意地もプライドも捨てた方がいいんですか? 問いかける。本当はそんなこと絶対にしたくない。わたしはわたしが一番可愛い。そんな蝶よ花よと持て囃している自分自身を、どうしてわたし自ら蔑まなければならない?ましてや、自分の好きな人のために。どんなひどい所業ですか?試されているのですか? 彼と彼の友達との飲み会で、居た堪れなくなることってあ

          戦え、女子。

          つれづれみちづれ

          幸せを感じることって嬉しいことばかりなんだと思ってた。 違かった。 幸せ、不安だな〜!?と思うことばかりである。不安になるということはそのくらい幸福な現在を生きていけているということなんだけど。地獄だったら何が起こってもおかしくないから覚悟しかないし。いまは、柔らかい地面をひたすら裸足で歩いてるような感覚。足ついてるんだけどな。こちとら人生の道のりの半分以上が茨の道だった女である。こんなんじゃどこかでバランスを崩しそう。 その不安の中身が、明日きみに見捨てられたらどうしよ

          つれづれみちづれ