新たな出会い
居住している国で今年の6月新たな出会いがあった。
大好きな街に行った時のこと。
いつものようにAirbnbを使い宿を取った。
今回は少し中心地から離れようと冒険。
バスで着き、歩いて宿に行った。(徒歩15分)
オーナーに案内され予約した部屋に入った。
オーナーが外にあるもので使っていいものを見せてくれている時、隣に住んでいるカナダ人の女性が帰ってきた。
彼女が入ってきた時、太陽みたいな人だな、と思った。
すごい笑顔。ニコニコが止まらない。
そこから私たちはすぐ打ち解けた。
カナダ出身のフランス語話者で、お互いに話すとき話す言葉はスペイン語がメインでわからなくなると英語。
次の日、彼女といろいろ話した。
会ったばかりでここまでいっぱい話せる人に出会うのも珍しいな、と思いながら。
彼女には娘さん一人いるけど、母親との関係に苦しんだから、娘との距離感がつかめない、と言っていた。
73歳。
私も彼女に打ち明けた。
「私も母とは何年も口聞いてないし、話したくもないんだよね」と。
一緒に何回か出かけたり、彼女のお気に入りの地域も見せてくれた。
あっという間に1週間は過ぎ、私は元の生活に戻った。
気が向いた時にテキストを送り合う。
日本に帰ってきてから、私の心は不安定になってしまい、彼女に今まであったことをぶちまけた。
「ジジ(彼女のあだ名)ごめんね、でもあなたには共有したいことがある」と。
長いメッセージを送った。
彼女は携帯を毎日見る人ではないので、すぐには既読にはならなかったけど、見るなりすぐ電話をくれた。
Tu historia es mi historia. (あなたの話は私の話でもあるのよ)
彼女も私と同じ母からの愛情を受けず、そして母親のパートナーから彼女も2年ほど性被害を受けていた。
彼女の母は
「あなたなんて産まれて来なければよかったのに」とも言ったそう。
彼女は今でもPTSDに苦しんでいる。
彼女自身子供を産んでから、精神科へ入院もしている。
子供のことは愛しているんだけど、どう接していいかわからないと。
彼女は自分の精神を落ち着けるために大人の塗り絵を毎日している。
その集中している時間が必要なんだと。
そしてふと見ると不安定な時がある。
例えば過食もしたり、不眠になったり。
わかるよ、ジジ。
楽しそうにしていてもたまに
自分のことをわかってくれないんじゃないか
自分なんていらないんじゃないか
って思ってしまうこと。
私はジジと出会ったことが必然なんだと思える。
そしてジジから毎回メールやボイスメールで
I love you, I am here for you. (愛しているよ、私はここにいるからね)
と言われるだけで私は少し穏やかになれる。
地元にいるのが怖いわたしはメキシコへ戻るまで遠出をしようと思う。
※今回ジジの話を書くにあたり、彼女の許可は取っています。
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