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推しが背骨ならオタク友達は片足だった話

友達が担降りした。


担降りとは主にジャニーズ界隈で使われる用語で応援していたアイドルの応援を辞めることを指す。

よくある理由が、推してる本人に対する感情が冷めたり、他のアイドルに集中するためだったり、人生の節目が来たからなど。


私の友人が担降りしたのは様々な要因のちりつもではあるものの、大きい理由が彼らの門出を見届けられたから。


まぁこの理由も至極真っ当である。


問題は

私がこの事実にとてつもなくショックを受けてしまっていること。

その子とはもう6年くらいの仲で、私がジャニーズに興味を持つ前から仲良くしていたいわゆる高校時代のイツメン。
当然その時は共通の話題なんて学校の事ぐらいしか無い。
韓国のアイドルが好きな私と日本のジャニーズが好きな彼女では、いくら同じドルオタでという括りであっても、韓ドルと日本のアイドル(特にジャニーズ)では本当に全然文化が違う。
故に双方の推しの話になると常に「へ~~!そんな文化あるんだ~!!」の繰り返し。

そして今まで一度も大きな喧嘩をしたことも無ければ、定期的に会ってはずっと喋り散らかしてるようなサイコーな友人。

そして私が昨年ドップリとジャニーズの沼に入った事により、六年目にしてやっと彼女との共通の趣味が出来た。


当然のようにこれから色んなコンサートやイベントに参加して色んな思い出を作るつもりでいた。

でも、彼女は担降りした。


それはもうできない。



私は彼女の性格を熟知しているつもりだから、恐らく彼女がオタクに戻ることは無いことも何となく察しているし、何より彼女はこれまでのオタク人生に満足しきっている。
余計引き戻すなんてのは難しい。

私は彼女が応援しているグループと同じグループを推しているから、もちろんその門出の瞬間を見ていた。

むしろここからだと思っていた。

重複するけど、本当に
本当にこれからは今まで以上に一緒にオタ活して、楽しむ気満々でいた。




悲しいなぁ


今日は推しのグループが新しいスタートを切った事より、彼女がオタクを卒業したことの方で大泣きした。


もうここまで来たら、私は結局彼女と一緒にするオタ活が自分のモチベーションになっていたのではと思った。


恐らく今後のコンサートは一人で行く確率が増えるだろうし、私の推しと彼女の推し(だった人)は誕生月が一緒だから去年に開催した合同誕生会だってもう出来ないし、聖地巡礼も、DVD鑑賞も、、、


あ~~~~!!!!結局何が悲しいってここに尽きるんだよ!!!!!!!

性格はさっぱりしてて、私のボケや、推しに発狂してる姿見て爆笑してくれたり、私のわがままに付き合ってくれたり、全部が好きで楽しくて。

多分いま失恋ソング聴いて泣ける。

もちろんこれからも彼女との関係は続くし、緩く応援するとは言ってたけど、きっともう彼女から「ツアーどこ入る!?」って連絡も来ないし、当落確認して一喜一憂しないし(ジャニーズマジでチケ当たらなすぎ)、、、

なにこの恋人と別れた後みたいな感情!!!


でも本当にオタク友達って少し特殊だと思う。

特に私はアイドル、推しが人生の背骨になっている(推し、燃ゆ)ような人間だから、オタク友達(しかもジャニオタになる前から仲が良かった)の彼女は、そうだな、背骨のように例えるとしたら、

片足

片腕じゃなくて足ね


背骨の存在で自分が人間として背筋を伸ばして生きていけるのであれば、足があるからどこへでも行ける。

推しに会えなくても彼女が悲しみを共有してくれたから前を向いて次の現場だ!って思えたし、推しのためにダイエットするのも頑張れた。

一本だとふらついてしまうけど二本ならしっかりと立てる。

あぁでも、今思えばそう思ってたのも私だけだったのかもなぁ

彼女は私が推しにウハウハうつつを抜かしてる間に色々考えて担降りに至ったんだもんな、、、相談など一切なく、、、(._.)

彼女が長年愛した担当を降り、ジャニオタも卒業した瞬間、

私は一本足で歩いて行かないといけない

どうする?

一本足でも歩いて行く?

それとも新しい足を見つける?でもそれは初対面の人に対する壁がとてつもなく厚い私にとっては物凄く難しいこと。

多分義足をつけるようなことで、いざ自分の身に着けてみても慣れるまで時間が掛かり、外したくなったり、最悪着ける事を諦めるかもしれない。


自分が降りるのはあっさりなのに(私もジャンルは違えど長くドルオタだったので担降り、オタ卒する側のあっさり具合は痛いほど分かる)、親しいオタクがいなくなっていくのは本当に慣れない。

今回は特に。


彼女にとって私とのオタ活が良い思い出であってくれれば良いし、これからも彼女にとっての自分は良い友人でありたい。とは思うものの、、、やっぱり悲しい。

私は片足を失った。


やっぱりまだふらふらしている。

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