僕の好きな言葉・言わないほうが良い言葉【吉良式発想法&視点】
どうもどうも、吉良です。
10月5日(火)にとても嬉しいニュースが入ってきましたね。
眞鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞し、日本人29番目のノーベル賞受賞者の誕生となりました。
「好奇心」、真鍋氏が講演でも使っていた言葉。氏はこの好奇心を研究に繋げていったと語っています。
また、奥様が「この人は運がいいだけ」と仰っていて、真鍋氏が同意する姿が本当に素敵でした。僕も「運」を信じています。
学歴等まったく感じさせないコミュニケーション力。役職や企業にとらわれないわかりやすい視点、研究テーマは世界中の人々に直接かかわる日常、まさに一隅を照らす研究。
そして、90歳にしてあの元気。忙しさ、時間のなさ、疲れをまったく感じさせないみなぎるパワー。
眞鍋淑郎氏に関連する言葉や行動には僕の好きなあらゆることが含まれていると感じ、心から尊敬しました。そこで、今回は僕が好きな言葉、言葉にまつわる行動などについてお話ししていきます。
【1】僕の好きな言葉
僕の一番好きな言葉は「創造力」です。
想像力ではなく創造力、つまりクリエイティビティです。僕が自書にサインを書くときにも創造力という言葉を添えることが多いです。
創造力は僕を支えてくれているものです。
他の人が創造できないことを自分が創造していく、創造力は、「アイデアで生きるんだ」という強い思いを僕に与えてくれます。
僕は学生たちに授業課題として毎週「なんでだろう」と思ったことを書かせています。なぜなら「なんでだろう」は創造力につながる入口だと考えているからです。
そして、「なんでだろう」はあらゆるものに好奇心をもたなければ生まれません。食べ物への好奇心がなければ、中濃ソースととんかつソースとウスターソースの違いは何なのだろうと疑問に思うことはないでしょう。
「マンガデザイン」という世界を創ったのも創造力です。
創造力についてはまた改めて詳しくお話しできればと思っています。
僕は運が良いです。
運が良いと思い込んでいるだけですが、実際に運が良いほうだと思っています。
運を良くするために、日頃から気をつけていることがあります。それは、「どんなに小さなことでも運が良かったことを素直に喜ぶ」ことです。
皆さんは運が良いこと、と聞いてどのようなことを想像しますか?
宝くじで1等に当選することだけが運が良いことではありません。日常に運が良いできことはたくさんあります。例えば、アイスの当たり棒。僕は当たったことに素直に喜んで、おなかがいっぱいでも、もう1本すぐに食べます。
こういう小さな運の積み重ねで僕の「運」は構成されていると思います。
逆に、このような身近な運の良さを喜ばずにいると運を失ってしまいます。それも一時ではなく、長い期間失います。
運が悪いなと感じることが多い人はどこかでささやかな運を取りに行くことをわざとしなかったり、幸運を自分の都合で操作していたりする可能性が高いです。
ビンゴ大会でビンゴになったときに、ほしい景品になるまでそろったと言わない、といった行動がこれに該当します。こういうときに大事なのは景品ではなく、「当たった」という事実です。これを素直に喜べない人に良い運はやってきません。ほしい景品は自分で買えば良いのです。
「運が良い」というのは、運をしっかりと見つけて拾い集めてこそ成り立つものだと思います。ポジティブシンキングに近いですね。皆さんも自分の周りにある良いことに気づけるようになって運を呼び込みましょう!
「一隅」とは、片隅のことで、教室の角のような誰も気がつかない部分を指します。「一隅を照らす」とは、その一隅を今自分がいる場所や置かれた立場と解釈しており、「今いる場所で希望の灯をともす」「誰も注目しないような物事に、きちんと取り組む」という意味です。
自分が光れば、その隣も光ります。そして町や社会が光ります。小さな光が集まって、日本を、世界を、やがて地球を照らします。これは、平安時代に天台宗を開いた最澄の「一隅を照らす者、これ、国の宝なり」という言葉が基になっています。
この言葉は、荒廃したアフガニスタンとパキスタンで市民とともに人道・復興支援に尽力され、最後は凶弾に倒れた中村哲医師の好きな言葉として有名になり、中村哲医師の生き方が好きだった僕もこの言葉を大切にしようと思いました。
自分自身が置かれたその場所で精一杯努力し、明るく光り輝くことのできる人、縁の下の力持ちとして働いている人、エッセンシャルワーカーの人たちの光を、多くの方に見せる生き方をしていきたい、そう思ってマンガデザイナーズラボでも西日本鉄道様とバスの運転手さんにスポットをあてた企画をおこなっています。
西日本鉄道様の尊敬する役員の方に「貴社の事業は主に何で成り立っていますか?」と聞いたところすかさず、「バス事業です」と仰いました。だったらそのバスの運転士さんが主役の企画をやりましょうと伝えたら「それだ!」と、あっという間に企画が生まれました。
バスの運転手さんの実際のエピソードをマンガデザイン化したポスターを制作し、バスの運転手さんのモチベーションアップにつなげました。
【2】言わないほうが良い3つの言葉
好きな言葉の後は、言わないほうが良い3つの言葉を紹介します。
多くの人がふとしたときに言ってしまいがちな言葉ですが、特に就職活動やビジネスでは悪い印象を与えかねない言葉です。僕の視点から見ると言った人がどのような人だと思われてしまうのかと合わせてお話ししていきます。
「忙しい」と言っている人は、僕からすると「私は仕事ができません」と言っているように聞こえます。
忙しい忙しい、と言う人は自分がたくさん仕事を持っているんだとアピールしたい人や忙しい自分に酔っている人が多い印象があります。
忙しいからできませんでした、と言ってしまうと自分はもうたくさん仕事をして十分頑張っているので新しいことには挑戦できません、と現状が自分の限界だと決めつけ成長が止まった人に見えてしまいます。
そして、忙しいという言葉によって、自分は切羽詰まっているのだと錯覚して精神的な余裕をなくし、自分を追い込むことにも繋がってしまいます。
「時間がない」と言っている人は、僕からすると「私は仕事が遅いです」と言っているように聞こえます。
同じ時間で同じことをさっとできる人もいます。そんななか時間がない、と言ってしまうと仕事の効率が悪いだけなのではないか、仕事が遅いのではないかと思われてしまいます。
就職活動をしているときにエントリーシートにうまく書けない部分があり、その部分を指摘されたとします。あなたならどのように答えますか?
こんなときに「時間がありませんでした」、なんて言ったら最悪です。
こんなときは、「今の私の能力ではこの質問に答えることができませんでした。だから、この会社に入って成長し、この質問に答えられるようになりたいです」と、できないことを正直に伝えれば良いのです。すべて完璧にできる人はいないのですから、時間があればできたと嘘をつく必要はありません。
できるかわからないけれどやってみる、ということも大事ですがどうしてもできないことは素直にできないと認めましょう。
そして、できないと正直に伝えていればそれをできる人が助けてくれます。嘘でもできると言ってしまっている人には誰も手を差し伸べてくれません。自分でやれば良いのですから。
「疲れた」と言っている人は、僕からすると「私は体力がないです」と言っているように聞こえます。
疲れた、と言って休ませてもらえる状況であればどんどん言いましょう。健康のためには休息は必要不可欠です。しかし、そんな状況はほとんどないのではないでしょうか。
言っても変わらない状況で疲れた、と無意識にでも言ってしまうとどんどん自分や周りの気持ちをマイナス方向に導いてしまいます。疲れたと言いがちな人は身体を鍛えて体力づくりをしてみてはいかがでしょうか。
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これらの言葉はできる限り言わないほうが人生は楽しくなると思います。しかし、この3つの言葉を言っていい場面はあります。家族の前です。ネガティブな言葉を言ってしまいたいときは誰にでもあると思います。そんなときは家族の前で言いましょう。他の人のようにネガティブに受け止めず、理解してくれるはずです。
言い訳を言わず、自分ができないことに正直になれれば、これらの言葉をいう頻度も少なくなるかもしれませんよ。
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