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行動する努力【吉良式ときどき日記】

どうもどうも、吉良です。

僕が教鞭をとる大学でも2021年9月30日に緊急事態宣言が解除されたことで、ようやく10月の授業から対面授業が始まりました。学生から早く対面授業になってほしいという声も聞いていたため、僕も大学と交渉してできるだけ早く実施できるように尽力しました。

どうしても来れない学生のためにZoom配信もおこなうと告知はしましたが、多くの学生が来るのだろうと初回の対面授業に臨みました。

しかし、実際に対面授業に参加した人数を前にして驚愕しました。
直接大学に来た学生は少なく、ほとんどがZoomでの参加でした。

僕は、テレビやネットニュースからの情報から、多くの学生が「オンライン授業がつらい」「早く大学に行きたい」「もう限界!」「授業料を返せ!」という思いを持っていると認識していました。

講義へのレポートにも「早く対面授業になってほしいです」と書いている学生が複数いたこともあり、メディアが伝える通り全国的に学生にはコロナ禍の前の学生生活に戻ってほしいという意識があるのだと思っていました。しかし現実は違っていたようです。

何だか一部の学生の声が全体の声だと錯覚させられてしまう、成人式の報道のようだと感じました。

成人式で暴れて報道されるのはごく少数で、ほとんどの新成人はまじめに参加しているのが現状であるのと同じように、大学に通う生活がしたいのはごく少数で、ほとんどの学生はオンライン授業を望んでいるのかもしれません。
メディアは視聴率という都合に合わせた報道が目立ち、きちんとした学生の意識のエビデンスがとれていないですね。

大学側も徹底した感染防止対策をし、全員が出席しても安心できるような環境をつくってくれています。あんなに出たかった外に出る権利を得たのに、それでも対面授業に参加しない理由はなんでしょうか。

どうしても外出できない人がいることも理解しています。しかし、もし「楽だから」「たくさん寝れるから」「バイトは行くけど講義はリモートで大丈夫だから」という理由であれば、それは新型コロナウイルスに感謝していること、つまり継続して新型コロナウイルスに負けていることになります。

この行動は学生全体の意思表示ととらえられます。学生が対面授業が許可されてもオンラインでの参加を続けていると、大学側からは頑張って対面授業に変えなくても良いのだなと思われてしまいます。

来年の新入生がコロナ禍の前の大学生活を望んで入学してきたとしても、在校生の行動を受けて、対面授業の許可が出にくくなってししまうかもしれません。小学生も中学生も高校生も、学校サイドの工夫のなかでみんな通学しています。

大学生の自己裁量の質がまさに問われる時です、報道のインタビューの声が事実であることを僕は信じたいと思っています。

大学を例にお話ししてきましたが、これは大学生に限った話ではありません。新型コロナウイルス終息後の生活がどのようになっていくかは、皆さんの行動で決まります。

皆さんが外に出ないことを選択すれば、家から出ずに誰にも会わず何でもできる時代が来るかもしれません。もちろんその場合は旅行や観光もできません。自宅から観光の気分を味わうことになるのでしょう。

今後も緊急事態宣言下のような生活のままで良いのでしょうか。それとも、多くの人と会ったり、直接話をしたり、会場で観劇したり、旅行をしたり、以前楽しんでいたことをまた楽しめる未来にしていきたいのでしょうか。

確かに外に出る機会が少なかった生活に慣れた今、行動をするのは辛いです。しかし、どのような未来にしていきたいか、皆さん自身が行動することで変えていくことができます。感染防止を徹底したうえでの「行動する努力」で新しい未来を創造していきませんか。

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