チャコのあれこれ

何年も前に買ってほったらかしていた生地、オーガニックコットンのニットで、タイトなカシュクールワンピースを作ろうと思っています。

今回はニット編みの生地なので、伸びます。
手縫いで縫う時は半返し縫いと千鳥ぐけを駆使する事になりそうです。

半返し縫い大好きです。
心が落ち着くし、楽しい………
縫い代多めなのは、タイトなデザインなので、後々のサイズ調整用です。

オーガニックコットンのお洋服屋のセールで買った半端布なので、ぎりぎり寸法で、袖の縦横が狂いましたが………
そもそも、ニットの縦横の揃えは生地の量と形でほぼ諦めました。
取れればいい………
それから、型紙はニットワンピース用の海外のパターンを真似しています。
ヒップサイズを20cmも間違えて、ヒップだけ不二子ちゃんになりましたが、躾で合わせて事なきを得ました………

そして、布に移すとき、まず型紙に縫い代を入れるのを忘れたのでダイレクトに測って線を引きました。
手縫いをまっすぐするのは苦手なので縫線も書いた。
これが間違いだったのです。

裏表を、間違えて、表に線を豪勢に書いてしまいました。
使っていたのは、シャープペンタイプのチャコです。
消えるかね……笑
消える気がしません。

と、そんなやけで、チャコのお話。
チャコには沢山種類があります。
チャコを買い足すのに調べてみたけど、纏められたものは無くて、比較して検討するのがなかなかに大変だったのです。
手芸店も、製品パッケージでも昔ながらの物は特に説明が殆ど無いのです笑
なので調べた限り纏めました。

チャコぺル。
クローバーの、小学校の裁縫道具に入ってるやつ。
これ、最近は水溶性の様です。
昔からかどうかはわかりませんが、とにかく水で消えると謳っています。
これは削るの面倒だし、細い線難しいので使いません。

チャコマーカー
チャコマーカー、初めて刺繍に使ったときは明瞭な線に感動しましたけど、一週間作業出来なかった間に雲散霧消して、成程………と思いました。
おそらく最新のチャコでは無かろうか。
チャコエースという製品について言うと、紫、ピンク、白Aは自然に消えて、水でも落とせる。
青と白Pは自然には消えず水で落とせる。
落とすときに石鹸はNGだそうです。
チャコってチョークだから、もはやチャコではなく布用印付けペンだろうね笑

シャープペン式
今回失敗した物ですが、細い線も薄い線も濃い線も自在で10年以上愛用しています、少々落ちにくい。
専用消しゴムがあったり、洗濯で落ちるとは言われています。
どうやら、セラミックだそうです。
要は粉を焼いて固めてあるのでしょうし、ワックスタイプでは無さそうなので、水洗いで頑張れば落ちそうな気がします。
でも、すぐには落ちない事もあるのよね………

三角チャコ
三角の板状のチャコです。
昔ながらの一番有名なやつ。
色々なメーカーの物がある様ですが、だいたいが蝋や植物油脂と粉と顔料でした。
と言うことは、洗剤でないと落とせないのでは無いかと想像している。
アイロンをかけると落とせなくなってしまうそうです。
熱で溶けた蝋に顔料が混ざる………もしかしたらナチュラルコスメ等のアイブロウとかに似てますね。
落とすのに難儀しそうです。

パウダー式
プラスチックの本体に、金属の薄い歯車がついていて、線を引くとパウダーが布にのっかる物です。
叩けば落ちる。
張りがあるツルツルした生地、ナイロンなんかには書けない事が殆どです。
詰め替えがバフっといって大変なのと、残りが見えないので切れて興が醒めるみたいな事が起きる………

ローチャコ
ここからクラシックスタイルに突入です。
ローって呼ばれていますが、蝋そのものだそうです。
白しか見たことが無いです。
ヨーロッパの古い時代を題材にしたファッション映画とかで見かけますね。
紳士服の仕立て屋さんやキルトで使われる事が多いそうです。
蝋の線は、動かしても叩いても消える事なく長時間残りますが、アイロンをかけると消えます。
おそらく気化しやすいのでしょうね………
油もほったらかしていると蒸発するので、条件が合えば簡単に飛んでしまうのかもしれません。
ただ、アイロンがかけられない布、油染みが付きやすい布には向かないと思います。

ニュー平和チャコ
和裁士の方や、お婆ちゃんの仕立て屋さん等が使ってるのをよく見ます。
これはワックスや油無しの所謂チョーク(黒板用とは素材が違うらしい)正にチャコ、というシロモノ、そしてどれよりも繊細です。メレンゲの様です。
指で弾けば簡単に消えてなくなります。
ガムテープでペタペタとか、水洗いで落ちるとか、色々落とし方もあります。
かなり粉っぽく指もカサカサになります。
引いてるときの音もシューーーっと硬い音がします。苦手な人は発狂するかもしれません。
私は縫い代を目測で手縫いするのが難しいので、これで仕上がり線を引いています。
チョークと糸が絡むのは、よくなさそうですが、自分の服ですし………
表にチャコ出てしまってショックのあまり、母より歳上の洋裁師さんが使っていた欠片を記憶からねじり出して、当てずっぽうで買いに行きました。
見事正解でした!

凄く、温泉街のスナック感があります。
愛おしい。

そんな感じで調べたり使ったりしたチャコ纏めでした。

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