見出し画像

考察:ピュアリィ出張の最小枚数


はじめに

この記事では、遊戯王マスターデュエルにおけるピュアリィ出張について考えます。

前提条件

採用理由

ピュアリィを出張採用する理由として、以下の点が考えられます。これらがメリットとなるデッキでは採用が検討できます。

  • メモリー速攻魔法により、召喚権を使わず妨害を用意できる

  • メモリー速攻魔法により手札を捨てることができる

  • 場にエクシーズモンスターを用意できる

考慮すること

出張採用という観点から、以下の点を考慮します。

  • 合計枚数を少なくする方向で考える。

  • 出張パーツ1枚のみを引いた場合を主に考慮する。

  • 素引きして展開ができなくなるルートやカードは避ける。

  • 妨害性能(特に妨害数)を考慮する。

基本とするルート

以下のルートを基本とします。

  1. メモリー速攻魔法によりリリィを特殊召喚

  2. リリィによるサーチ

  3. リリィで対応するランク2エクシーズを特殊召喚

カード考察

エクシーズモンスターはリリィによって特殊召喚する前提であるため、対応するメモリー速攻魔法とひとまとまりにして考察します。

速攻魔法とXモンスターの共通効果

メモリー速攻魔法の共通効果は以下の通りです。

①(固有効果)。さらに、以下の効果を適用できる。
●自分の手札を1枚選んで捨て、デッキからレベル1の「ピュアリィ」モンスター1体を特殊召喚する。
②このカードを素材として持っている「ピュアリィ」Xモンスターは以下の効果を得る。
●(固有効果)。 

ランク2ピュアリィXモンスターの共通効果は以下の通りです。

①(対応するメモリー速攻魔法に関する固有効果)
②自分が「ピュアリィ」速攻魔法カードを発動したときに発動できる。フィールドのそのカードを下に重ねてX素材とする。その後、(固有効果)。この効果は1ターンに3度まで使用できる。

速攻魔法とXモンスターの固有効果

以下のようにまとめます。

メモリー速攻魔法:対応するXモンスター
速攻①:メモリー速攻魔法の①の固有効果
速攻②:メモリー速攻魔法の②の固有効果
X①:Xモンスターの①の固有効果
X②:Xモンスターの②の固有効果

ピュアリィ・ハッピーメモリー:エピュアリィ・ハピネス
速攻①:場のカード1枚に効果破壊耐性1回付与
速攻②:モンスターに連続攻撃
X①:戦闘後に「ピュアリィ」カードサーチ
X②:魔法罠バウンス

ピュアリィ・プリティメモリー:エピュアリィ・ビューティ
速攻①:お互い1000LP回復
速攻②:自分の場のカードを墓地に送り、相手の場のカードをX素材にする
X①:場の効果モンスターの効果を1ターン無効にする(フリチェ)
X②:相手モンスターの表示形式変更

ピュアリィ・デリシャスメモリー(準制限):エピュアリィ・プランプ
速攻①:場のモンスター1体に戦闘破壊耐性付与
速攻②:X素材×300の攻守アップ
X①:墓地の魔法罠を2枚までX素材にする(フリチェ)
X②:場のモンスター1体を1ターン除外
※準制限のため、マイフレンドで確定サーチできない。

ピュアリィ・スリーピィメモリー:エピュアリィ・ノアール(MD未実装)
速攻①:このターン、自分が受けるダメージを1回0にする
速攻②:相手スタンバイフェイズに1ドロー
X①:手札を1枚捨て、相手の場のカードを2枚までバウンス
X②:デッキから「ピュアリィ」罠をセット

速攻魔法とXモンスターの考察

上記4つの対応の内、「ハッピー:ハピネス」は相手ターンに発動できる効果が無いため優先度が低くなります。
速攻②とX①を考慮すると、モンスター効果無効を使える「プリティ:ビューティ」が最も優先度が高くなりそうです。
「デリシャス:プランプ」は、単体で墓地魔法罠妨害ができ、速攻魔法を用意できればX②によるモンスター妨害も可能になります。状況によっては妨害数が一番多くなる可能性があるのでこちらもできるだけ考慮します。
現状エピュアリィ・ノアールは未実装のため、今回は考察を省略しますが、X②によってX素材を増やしながらリィープを用意できるため強力そうです。

その他ピュアリィカード

展開に使用するカードの効果を簡単に考察します。

ピュアリィ・リリィ
①召喚・特殊召喚時に、速攻魔法以外の「ピュアリィ」カードサーチ
②墓地の「ピュアリィ」速攻魔法に対応したX召喚
※ピュアリィと比較して、確定サーチ、墓地の速攻魔法再利用と、出張性能が高いためこちらを優先する。

ピュアリィ・マイフレンド
①500LP払い、「ピュアリィ」カードをデッキから3枚見せて、ランダム1枚サーチ
②「ピュアリィ」Xモンスターが相手によって場を離れた場合、墓地の「ピュアリィ」速攻魔法を3枚まで回収
※採用することで、リリィから間接的に速攻魔法をサーチできるようになる。確定サーチのためには、同名3枚の採用が必要。

ピュアリィープ!?
①「ピュアリィ」Xモンスターの上にランクが異なる「ピュアリィ」Xモンスターを重ねてX召喚
②墓地から除外することで、墓地の「ピュアリィ」モンスターを3枚までデッキに戻す。
※下記エクスピュアリィ・ノアールを出すことで、1妨害以上となる。
※単体では機能しない。

エクスピュアリィ・ノアール
5素材以上のランク2に重ねてX召喚できる
①5素材以上の場合、相手の効果を受けない
②素材を2つ取り除き、相手の場墓地1枚をデッキバウンス
※エクスピュアリィ・ハピネスと比べて、相手ターンに発動できる除去効果により妨害となるため、こちらを優先する。

考察

上記から、速攻魔法は基本的にプリティ3枚を採用するものとします。
下記展開考察で、以下の点について比較考察していきます。

  • 素引きで機能しないリィープの採用可否

  • リリィ素引きの場合

  • マイフレンドの採用可否

展開考察

大きく、以下の3点について考察します。

  • メモリー速攻魔法初動

  • リリィ通常召喚初動

  • マイフレンド初動

メモリー速攻魔法初動

本出張採用の基本となる展開です。
上記カード考察より、主にプリティからの展開を考察します。また、単体で機能しないリィープの3枚採用はしないものとします。

①プリティ(リィープ採用)

  1. プリティでリリィss、リィープサーチ

  2. リリィでビューティss

  3. リィープセット

結果:ビューティ(モンスター無効)+7ノアール(デッキバウンス)の2妨害

②プリティ(リィープ不採用、4枚目の速攻魔法採用)

  1. プリティでリリィss、マイフレンドサーチ

  2. リリィでビューティss

  3. マイフレンドで速攻魔法をサーチし、セットしてエンド

結果:ビューティ(モンスター無効)+ビューティ(表示形式変更)の1妨害+α

③プリティ以外の速攻魔法(リィープ不採用)

  1. 速攻魔法でリリィss、マイフレンドサーチ

  2. マイフレンドでプリティサーチ、発動だけして墓地へ送る

  3. リリィでビューティss

結果:ビューティ(モンスター無効)の1妨害

④プリティ以外の速攻魔法(リィープ採用)

  1. 速攻魔法でリリィss、リィープサーチ

  2. リリィで対応するX召喚

  3. リィープセット

結果:7ノアール(デッキバウンス)の1妨害

⑤デリシャス:プランプ使用(リィープ不採用)
※デリシャスの条件のため、場にモンスターが必要。

  1. デリシャスでリリィss、マイフレンドサーチ

  2. マイフレンドで速攻魔法サーチ

  3. リリィでプランプss

  4. 速攻魔法セット

結果:プランプ(墓地魔法罠妨害)+プランプ(モンスター除外)の2妨害

⑥デリシャス:プランプ使用(リィープ採用)
※デリシャスの条件のため、場にモンスターが必要。

  1. デリシャスでリリィss、リィープサーチ

  2. リリィでプランプss

  3. リィープセット

結果:プランプ(墓地魔法罠妨害)+7ノアール(デッキバウンス)の2妨害+α
※プランプにより墓地魔法罠をX素材にするほど、ノアールの妨害数が増える。

速攻魔法初動の大まかな考察

リィープを採用する場合、X①+7ノアール効果の2妨害になる。
リィープを採用しない場合、X①の1妨害が確定で、状況によってはX②も妨害とすることができるため、1妨害+αとなる。
デリシャス:プランプ採用の場合も基本的には妨害数は変わらないが、リィープ採用の場合はノアールの妨害数が増えて3妨害以上になる場合もある。

リリィ通常召喚初動

①マイフレンド不採用

初動にならない。

②マイフレンド採用

  1. リリィ通常召喚、マイフレンドサーチ

  2. マイフレンドでプリティサーチ、発動だけして墓地に送る

  3. リリィでビューティss

結果:ビューティ(モンスター効果無効)の1妨害

リリィ通常召喚初動の大まかな考察

マイフレンドを採用することで1妨害となる。マイフレンドを採用しない場合はリリィが素引きゴミとなる。どちらの場合も、リィープは使用しない。

マイフレンド初動

①リィープ不採用

  1. マイフレンドでプリティサーチ

  2. プリティでリリィss(サーチ)

  3. リリィでビューティss

結果:ビューティ(モンスター効果無効)の1妨害

②リィープ採用

  1. マイフレンドでプリティサーチ

  2. プリティでリリィss、リィープサーチ

  3. リリィでビューティss

  4. リィープセット

結果:ビューティ(モンスター無効)+7ノアール(デッキバウンス)の2妨害

マイフレンド初動の大まかな考察

プリティ素引きとほぼ同様の展開ができる。リィープ不採用の場合は1妨害、リィープ採用の場合は2妨害となる。
マイフレンド1枚採用、リィープ不採用の場合は、リリィのサーチ先がなくなる。

出張セット考察

パターンA:全初動最小

メイン初動5:リリィ1、プリティ3、マイフレンド1
メインゴミ0
EX1:ビューティ1

長所:EXの必要枚数が1枚のみ、メインカード全て初動
短所:基本的にモンスター効果無効の1妨害のみ

パターンA´:全初動準最小

メイン初動6:リリィ1、プリティ3、(スリーピィ)1、マイフレンド1
メインゴミ0
EX1:ビューティ1

パターンAとの違い:プリティ初動の場合にマイフレンドのサーチが使える=表示形式変更妨害が追加できる。
4枚目の速攻魔法は、自分の場が空でも使えるスリーピィが良さそう。

パターンB:リィープ採用

メイン初動5:リリィ1、プリティ3、マイフレンド1
メインゴミ1:リィープ1
EX2:ビューティ1、7ノアール1

長所:モンスター効果無効+デッキバウンスの2妨害
短所:リィープのみ素引きの場合、素引きゴミ

パターンB’:リィープ採用上振れ期待

メイン初動6:リリィ1、プリティ2、デリシャス2、マイフレンド1
メインゴミ1:リィープ1
EX3:ビューティ1、プランプ1、ノアール1

パターンBとの違い:プランプにより7ノアールの妨害数が増える可能性がある。デリシャス準制限によりプランプが確定しないため、EXを3枠使用する。
デリシャスは場にモンスターが必要なことに注意する。

おわりに

今回は、ピュアリィを出張セットとして使用する場合について考察しました。召喚権を使わずに妨害を追加できる点や、メインゴミがかなり少なくできる点はとても汎用性が高そうです。手札を捨てることに価値がある場合やメインギミックで墓地に魔法罠が貯まるようなテーマで採用したい出張セットだと感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?